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ポンコツ学生が4年間学んだちょっと面白い経済学

こんにちは。卒業が確定した、うえしんです。

今回は経済学部である僕が4年間学んでみて面白かったなあと思ったこと、考えたことを伝えたいと思います。

と言っても冒頭でも申し上げたように4年後期まで卒業単位が足りていない限界学生です、、。本当に経済学を学んでいたら4年ではこんなに多く授業は取らないですよね。本当であれば、こんなタイトルの記事に書かれる内容はとても経済学を学んでいらっしゃってとてもためになる、少し難しい話を書くような人なんだろうけど、知識に関しては浅く、割と経済学の初歩的なことしか言えないくらいです。

経済学のお偉いさん達に叱られそうで少しビビってますが、一応それでも大学に通い経済学の授業を受けた身として体感したことを叙述したいと思います。浅はかな知識で経済学を語るな!と言う方はブラウザバックでお願いします。。

経済学というと、計算だったり、グラフだったり、統計、Excel、データ分析など、とても数学的要素が強い学問だと捉える人が多いでしょう。もちろん、大学1年の必修では(僕にとっては)難しい数式やグラフを用いた授業を聞いていました。そもそも「経済」という抽象的な概念を学ぶなんて難しすぎるんです。だから少しでもみんながわかりやすいように、その手段として数式やグラフをモデルとして「経済」という社会を表すのです。
「経済」というのは語源がありまして、これも授業で聞いたことですが、中国の言葉らしく、意味的には「世の中を良くする」ということらしいです。経世済民?というのですかね。気になる方は調べてみてください。
僕も最初の取っ掛りは「数学使いたくない、、、」でした。しかし、「世の中を良くする」という意味があると知ると、良い学問なのかもしれないと思うようになりました。

そして、皆さんに今日伝えたい内容でキーワードとなることがありまして、それは「トレード・オフ」という概念です。横文字が出てきていかにも学問といった感じですが、中身は割とシンプルです。

「ある選択肢を選ぶと、別の選択肢を犠牲にする。このふたつの関係をトレード・オフの関係という。」

僕なりに教科書風に解説してみました。間違っていたら教えてください。そして、この文でも少し分かりにくいと思う方にこそ聞いて欲しいのです。むしろ、この時点で分かったら「面白く」ないですよね。

もう少し詳しくいうと、例えば、あなたは今日のお昼ご飯何食べましたか?うどんですか?カツ丼ですか?
なんでもいいのですが、それを選んだということは、メニューに記載してあったうどん以外の商品を頼まなかったということです。なので、あなたがうどんを頼んだらそばを頼まなかったということで、うどんとそばはトレードオフの関係と言えます。

あなたが今日一限の授業に行ったとしたなら、あなたは無意識に、「一限に行かない」という選択肢を犠牲にしたのです。
あなたが朝起きてから寝るまで全ての行動にはそれ以外の選択肢の犠牲があるのです。
あなたはそんな「選択肢達」を捨てて今生きているんですよ。

捨てられた選択肢達がかわいそうですね。

例えば、あなたのことが好きな人がいて、告白されました。あなたはその人がタイプではなかったのでフリました。あなたは「その人を選ぶ」という選択肢を捨てました。「その人」がかわいそうですね。

逆に、その人がタイプだったので「はい!」と返事をしました。見事カップル成立です。良かったですね。
でも、あなたを好きな人が他にもいました。あなたがすでに先の方、Aさんと交際したことを知ったBさんはショックを受け、あなたの事を嫌いになりました。Aさんを選んだらBさんに嫌われました。

さて問題です。これは世の中が良くなったと言えるのでしょうか?

Bさんが不幸のままですね。Bさんが幸せになるためにはどうしたらいいでしょうか?数式を使ってBさんを救ってあげましょう。

といって経済学の分析モデルを用いてBさんを幸せに、、

できたらいいんですけどね。

実際は数式を渡しても幸せにはなりません。Bさんの好きなスイーツでも渡しとけば幸せになるのでしょうか。

こんな妄想ストーリーをすることがあって、その度、「誰かを好きになることは、誰かを嫌いになることなのかな」
そうだとしたら、誰かを好きになることは世の中を悪くすることなのかな、と感じました。

僕は今まで生きてきて、誰かに好かれることも誰かに嫌われることもありました。嫌われることは特に嫌ですよね。人間誰しも、好かれたいじゃないですか。でも好かれるためには、「他の誰かから好かれる」という選択肢を捨てなければいけないと気づいたのです。

つまり、愛されるということは嫌われるということだったんです。

好かれるためにわざと嫌われるようなことをするつもりはないですが、人それぞれ好きや嫌いがあって、ピーマンが嫌いな人がいればにんじんが好きな人もいるし、少し冗談や皮肉を交えますと、LGBTQが好きな人もいれば、男尊女卑が好きな人もいるわけじゃないですか。僕がどちら側かというのは控えさせていただきますが、みんなそれぞれの「好き」や「嫌い」を軸として色んな選択肢を選び、色んな選択肢を犠牲にしています。そんな世の中を"良くする"にはどうしたらいいんだろうか。

どうしたらいいでしょう。

僕には分かりません。困りました。一人一人が「好き」なことをして生きれたらいいのに、そのためには誰か1人を犠牲にしなければいけないかもしれない。僕が趣味で好きなことをしている時は友達がバイト頑張ってます。僕がクリスマスにバイトをしている間は世の中のカップルが幸せになります。まるでシーソーゲームのように、どちらか一方しか幸せになれないのでしょうか。僕はこのシーソーをどっちも上に上げたくて、でもできなくて、もどかしくて、ムズムズします。欲張りですかね。だから最近、自分は好きなことばかりやってて、そのせいで他の人が幸せじゃなかったら申し訳ないな、と思う時があります。でもたぶんこれからも自分の好きなことは辞めるつもりはないんですよね。

経済学は「世の中を良くする」学問と言いました。もっと別の言い方をすると、どうやったら幸せになれるか、を考える。結婚は本当に幸せなのか。独身者全員が不幸なのか。お金を持っていたら幸せなのか。お金が無くても幸せな人はいるのか。そんな、人々の「幸せ」をグラフや図にして考えるのです。

4年間学んだ身としては、僕の結論は
「自分らしく生きること」

それが世の中を良くする、人生を良くする、幸せになれる選択肢です。

青学というと裕福な家庭に生まれた学生が多く、普遍的にもそういったイメージがあると思いますし、僕の知り合いにも見た目や居住地、いつも行くレストランの差などで十分感じます。そんな環境だから周りに合わせてハイブランドの洋服を着てみたり、流行りの食べ物を食べてみたりする人もいるでしょう。僕はそんな外ズラだけよく見せる生き方は「幸せ」ではないと、経済学を通して気づいたのです。

実際、バイトを頑張りすぎて収入が先月の2倍近く貰えた時は生活の質があがったかというと、そうでもなく、買いたいものの数量が増えたくらいでした。恋愛面に関しても、良いのか悪いのか分かりませんが、少し倦怠期で気まずい雰囲気が漂っていた頃より、今は一応独身ですが、やりたいことが増えたり、制限がなくなり、自由になり、それを応援してくれたり、支えてくれたりする人に囲まれて幸せを感じます。

いつか、父が小学生の頃の卒業アルバムにて手紙を書いてくれました。

「人生の勝利者になっても、お金持ちになっても、試合で優勝しても、学力が学年で1番になっても、周りに友達がいなかったら悲しいね。」

まあ、今現在友達はいるにはいますが、少なく、悲しいかというとそうでもないですが、
全く居ないというのは、やはり悲しいですね。

友達というのは自分を認めてくれる人。その数だと思うんです。僕は万人受けするタイプではなく、だから友達が少ないのかもしれません。しかし、少ないながらも、自分を認めてくれる、愛してくれる人のそばにいると「幸せ」を感じます。

他の人には他の人の「幸せ」の感じ方があります。お金をどれだけ持っているかで幸せを感じる人もいます。どれだけ顔がいいかで幸せを決めている人もいます。別にそういう生き方があることは否定しません。
僕の「幸せ」の感じ方は、たぶん、人間関係なんだと思います。お金もある程度あれば十分。恋人も特段綺麗で芸能人級しかダメだとも思いません。(ミスコンに出たせいで周りの方がステキな方ばかりでそこら辺の感覚が麻痺してしまった感はありますが、、笑)

少しまとめると、経済学を通して、
・誰かに好かれることは誰かから嫌われること。だから自分らしく生きることが「幸せ」に繋がる
・その「幸せ」は目に見えるものではなく、人間関係などの見えない「愛」で決まる
ということを学びました。
実際の統計データもあるのですが、ポンコツ学生なので用意できません。すみません、ご了承ください。

僕は大学に入る頃、「大学は真理を学ぶ場所」と教わりました。僕は真理を見つけられたのでしょうか。僕は元々経営学を学びたかったのですが、高校の担任の先生に経済学部も受けてみないかと言われ、ちょうどそこしか受からなかったので入りました。今考えると、不本意ではありましたが、「世の中を良くする」ための学問。そして、僕自身も、どうやったら幸せになれるのか、どうしたらみんなが幸せになれるのか、関心が高かったのです。その答えらしきものが一応得られたので良かったと思ってます。

少し違った視点やポンコツ学生の学んだ経済学。どうだったでしょうか。つまらないと感じてしまったら申し訳ないです。こんなに長く呼読んで下さりありがとうございます。少しでも、面白かったと思ってくれたら、経済学を学んだ身として僕も安心して卒業できそうです。

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