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お気に入りの写真集 『Hamburg Days 』 (Astrid Kirchherr)パート3

おはようございます!

東京は快晴です。
今週末は夏日になりそうで、すっかり夏の装いですね。
ただ、湿度もないので真夏と違い、過ごしやすい天気です。
毎日の朝ランでは季節の移り変わりを感じます。
たくさんの葉の間から少しずつ花が顔を出し始めています。
紫陽花の色づく前のそんな姿も好きです。
自然の移り変わりに日々癒されます。
梅雨前の晴れ日、お出かけにちょうど良いかもです。


前回から引き続きお気に入りの写真集を紹介したいと思います。

1回目パート3  『Hamburg Days 』 (Astrid Kirchherr)

これは別の写真集 ” Stuart”

FACTOTUMでは毎シーズンにテーマを設けて、テーマを掘り下げる旅に出かけます。
そこで出会った写真集です。


能力の限界を感じた

アストリッドは、1960年代に写真家として認められることは難しく、1967年以降はほとんど写真を撮っていないようです。
「どの雑誌や新聞も私にもう一度ビートルズを撮って欲しいと言ってきたわ。
私の昔の写真を欲しがっていたの。
他の作品は見向きもされなかった。
60年代の女性写真家が認められるのは、とても大変なことだった。
結局、私は写真家の道を諦めたの」
皮肉なことに、彼女が撮影したアーリー・ビートルズの写真は、彼女に名声を与えましたが、世間が欲しがっていたのは彼女が撮影したビートルズの写真であって、彼女自身でもなく、彼女の他の作品でもなかったのです。
アーティストあるあるで、強烈な印象の作品が認められるとそれ以外は認めれらない。
一度ついてしまった「アーリー・ビートルズの写真家」としてのイメージを払拭することはとても難しかったのです。
その点で1960年代のビートルズは音楽はもちろん、ファッションも大きく変化し、1950年代は王道なロックンロールスタイルで隙のない装いが、1960年後半には自由で明るい色彩、既成概念にとらわれないファッションに変化していきました。

その後のアストリッド

アストリッドは、写真シリーズを発表し、ハンブルク、リヴァプール、ブレーメン、ロンドン、ニューヨーク、ワシントンDC、東京、ウィーン、ロックンロールの殿堂で作品を展示しました。
友人であるステファニー・ヘンペルがアストリッドにつて語ってます。
「彼女は、ロックンロールを愛し、ロックンローラーを愛し、クレイジーな人々を愛し、鮮やかで率直だった。
彼女は、最後までヘビースモーカーであり、最も忠実で親切な友人であり、地球上で最も素敵な人になれるでしょう(もし、彼女があなたのことを好きになったならば....)」と。
最後の言葉は「あなたが彼女のおメガネにかなえば、彼女の友人になれて、なんて素敵な人なんだと思えるだろう。」 と。
アストリッドは音楽に忠実であり続けました。

アストリッドさんは2020年5月にドイツのハンブルグで亡くなりましたが、天国でサトクリフさんと出会えているでしょうね!
心からご冥福をお祈りします。

今回で写真集 『Hamburg Days 』は最後になります。
最後まで読んで頂き感謝致します!
皆さんにとって素敵な週末になりますように!!

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