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お気に入りの写真集 『KIDS』 (Larry Clark))パート1

おはようございます!
東京は曇りです。
今週はハッキリしない天気でした。
梅雨で出かけれらない時はゆっくりと読書でも楽しみたいですね!

今回はアメリカのユースカルチャーを撮り続けている写真家ラリー・クラークの『KIDS/キッズ』を紹介します。


[人物紹介]

ラリー・クラーク(Larry Clark)1943年1月19日オクラホマ州タルサ生まれ。
アメリカ合衆国の映画監督、写真家。

幼いころから写真術を学んでいた。
母親は赤ちゃん専門の写真家で、13歳のころから家業を手伝うようになった。
6~14歳頃、クラークは友人と共にアンフェタミンを打つようになった。 
1963年~71年までクラークはいつもカメラを携えながら、自分がドラッグを打つ写真を彼曰く
 “アメリカの郊外の生活の現実の周辺で公開し、麻薬と暴力は都市景観を単に示す経験であるという長年の神話上の慣習を打ち砕くために."
という皮肉を添えて撮影するようになった。 
また、このころから薬物乱用や未成年のセックス、暴力、パンクやスケートボードと言ったサブカルチャーの一片などに触れてきた。
写真集『タルサ』と『ティーンネージラスト』の期間中、銃の不法所持と傷害罪で逮捕され5年間収容される。
『タルサ』は、マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』やガス・ヴァン・サント監督の『ドラッグストア・カウボーイ』に影響を与えたと言われている。
95年に親交であった映画マニアのスケボー青年ハーモニー・コリンが19歳の時に書き上げた脚本を映画化。
『KIDS/キッズ』として公開され、映画監督としてデビュー。


最近だと映画『KIDS/キッズ』のサウンドトラックアルバムのジャケット写真を基に、日本の『R.TM GALLERY/アール・ティー エム ギャラリー』が新進のアーティスト集団 ペイン(ト)キラーを起用し、ラリー・クラーク公認のNFT(非代替性トークン)アートをドット欠けの部分が異なる作品制作のTシャツをバーニーズ ニューヨーク限定販売してました。
近年は毎年のようにラリー・クラークの作品が紹介されているような気がします。
アメリカのユースカルチャーを撮り続けている写真家ラリー・クラークの背後に張り付いているのがアメリカの現実です。
ラリー・クラークがファーカスしたのは、まさしく「うまくいっているはずなのに・・」しかし不満と不安が心の中をよぎる。
それを解決できないもどかしいアメリカの現在に視線を移したのです。
そしてアメリカの後追いを続ける日本も、アメリカと同様の『KIDS』現象がすでに深く拡がってます。
今日のニュースでは名古屋市の繁華街、通称“ドン横”に集まる少年少女を一斉補導するという報道が。
世界的にいつの時代も若者の怒りや不安は消えない。
ラリー・クラークは若者を写す天才です。
ラリー・クラークは若者達と心を通わせ、本当の姿や内面を写真という作品にえぐり出してしまうのだから凄いです。
これはラリー・クラークの写真作品全てに共通して言えることです。
だからと言って、ラリー・クラークの写真見て、若者たちは改心したりはしないでしょう。




問題は退廃的に過ごすこと自体が無価値に思える劇薬的な”何か”が必要か。
ポジティブで、生産性のある豊かな人生を送れる”何か”です。
そういった”何か”に夢中になって初めて、人生が楽しくなると思います。
写真を夢中で撮るラリー・クラークのように。



最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆さんにとって素敵な週末をお過ごし下さい!!

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