接客におけるベストなトークについて
「ベストな接客トークとは、一体どのようなものなんでしょう?」
先日あるネイリストさんと雑談をしていたら、話題はそんな内容に。
その方は、10年以上もの間第一線で活躍され、複数の店舗経営をされているネイリストさんで、そんな敏腕の「接客トーク」に対する考え方は、実に興味深いものでした。
「ベストな接客トークとは、一体どのようなものなんでしょう?」
「それは簡単です」
というと、こう続けました。
「ポイントは、絶対に相手のマウントを取らないこと。
間違ってもお客様にマウントをとるなんて行為は、絶対NG!言語道断です」
どうやらお客さんとのお話の中で、
たとえ知っている内容についても、毎回
「え〜!? 本当ですか? 知らなかった!!」
と、相手を立てる。
以前聞いた同じ話でも
「え〜!? そんなことあったんですね!面白いー(笑)!」と返す。
何か愚痴のような話題になっても
「お気持ちがわかりますー。それは大変でしたね〜。」
といちいち一旦受け入れて、肯定する。
自分の体験談の中から近いエピソードで返すこともベター。
それも短ければ短いほどベター。
相手のエピソードの規模を超えない程度がモアベター。
会話以外のケースでは、
たとえお客さんに不備がある場合でも(予約時間を間違えたなど)「大変申し訳ございません。こちらにミスがあったと思います」「こちらのシステムが悪かったです」。または、「お客様へのお伝えの仕方に問題がありました」など。絶対にお客さんのマウントをとらないことがコツとのこと。
「すみません。。」
「すごい!」
「素敵!」
「かわいい!」
「知らなかった!」
「ありがとうございます」
もしかするとこれだけのワードで、
理想的な接客トークは成立するのかもしれません。
「いつもここのスタッフは、感じがいい」
「いつ来ても気分がいい」「いつもお話していて楽しい」。
従って「よし、次回の予約をとっておこう!」。
そんな流れができるのかもしれません。
よく「話し上手は、聞き上手」といいますが、そんな聞き上手の定義は、相手の話をよく聞く、内容をよく覚えている、相手を立てる、相手に恥をかかせない、常に相手方を優位にすること。
真のマウンティングは、常に相手の下に自分の身を置き、相手に優位性を持たせること。つまり「逆マウント」。そういった行いが「徳」や「特」へとカタチを変えて、いつか自分の身に返ってくるのかもしれません。
ぜひ、そんな会話術のスキルアップに努めてください。
お客さんに100%満足していただくサービスって、
意外とそんなところにあるのかもしれませんね。
つたない戯言が続きましたが、今回もご一読いただきありがとうございます。
あなたの貴重なお時間を拝借できたこと、心から感謝申し上げます。
今日から私もそんな「逆マウント」を勉強したいと思います。
かしこ
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