繊細について
約10日間の入院生活を経て、無事に退院。
正確にいうともっと前に退院できたはずだったが、迎えに行けず。車に乗せられて退院してきました。その姿は、入院する前よりもスマートで美しく。怪我した箇所も見事に完治。さすが名医。名医の仕事。ありがとうございました。
精密機械よろしくのダンボールの中での頑丈な梱包もさすが!ビニールの中で密閉されたような、宙に浮いたような。そんな梱包で来ました。
かねてより、調子が悪く。修理に出していたカメラが無事に帰ってきました。大事に大事に扱っていたはずですが、日頃のオーバーワークがさすがに応えて、先日とうとうダウンしてしまいました。今後は働き方改革を導入し、サブ機との仕事の振り分けを上手にやるんで。すまない、マイカメラ。
愛用しているガジェットの故障は、ある日突然やってくる。どんなに大事に想っていても、可愛がっていても、愛していても。移りゆく日常の中で、当たり前の存在だと思っていても、そんな甘えがついつい見えないストレスを生み、それが積もり積もって、無理に積み上がった積み木のように、音を立てて崩れる。
そんな時に、もののありがたさに気づく。
当たり前のことではなかったんだと知る。
主に、PC、スマホ、カメラで仕事をしています。そんな日々に突然やってくる故障。私の性格としては、壊れたらすぐに対処したい。そうでないと気がすまない性分でして。今回のカメラの故障も壊れた瞬間、サポートセンターへ電話、その足でサポートセンターへ持ち込みました。受付時間ギリギリセーフで、約10日間の入院を経て、無事に完治。我が手元へ戻ってまいりました。
モノだけでなく、私たちの心にも故障はあります。「凹む(へこむ)」「傷ついた」「病んでいる」など。そんな時もすぐに治療したいと思う性分です。
個人的な見解ですが、心の治療方法は大きく分けて、
①手術する。
②薬を塗る。
③自然治癒。
といったこの3つ。
①の手術をする、は傷ついた部分を取り除くという少々ワイルド系の行為となります。ここでいう取り除くというのは、単に忘れるということ。ただ「忘れよう」と思っても簡単に忘れられるものではありません。これには、少し時間を要すると考える人も多いのかも知れません。これまた、個人的な見解ですが、手っ取り早く忘れる方法は、ひたすらサウナに入りまくる。
または、ひたすら酒を飲む。そして、ひたすら身体を疲れさせる。例えば、ハードな筋トレをする、炎天下のもと走り込む、何キロも連続で泳ぐなど。心の傷が癒えた頃、身体もスマートにして健康的に。これはおすすめ。
②の薬を塗る、は心の故障のきっかけと原因と改善方法をひたすら考える。経験という薬を塗り、その因果関係がマッチする頃、もう二度と同じ轍を踏まない身体になっていることでしょう。
③の自然治癒は、読んで字の如く治るまで待つ。そのまま放っておく。タフなマインドを持つ人にはおすすめですが、これはこれで辛いもの。毎日、毎日、そのことに気を取られ、何をやってもおぼつかない。身が入らない。いまいち元気が出ない。そんな事態にもなりかねません。ご注意を。
数年前から、ランニングにハマっており、ほぼ毎朝5〜10kmの走り込みを日常にしています。
では、それを日課としている私は、①のケース?
「あの人は何かに傷ついているの?」「あの人はトラウマと戦っているの?」と思われるかも知れませんが、多分きっとそうかも。私だけでなく、人より少し繊細なおじさんたちは、炎天下の日も雨の日も、強風の日も。そこらじゅうを疾走しているのかも。
ここで一句。
傷ついた
おじさん
ダッシュで露時雨
もしも、ランニングをしているおじさんを見つけたときは、フト思い出してください。おじさんには、人には隠すべき、傷跡があるってことを。
人は、それを「哀愁」と呼ぶのかもしれません。
かしこ
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