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Field Notes「ジャカルタDiary」#00-人類学者比嘉夏子さんとの旅の記録-

こんにちは。UCI Lab.の大石瑶子です。
この度ウェブサイトリニューアルに伴い、2018年に書いた記事(Field Notes「ジャカルタDiary」)をnoteに再掲載することとなりました。

合同会社設立の記事でも触れていますが、私たちUCI Lab.は2012年9月に株式会社YRK andの一チームとして誕生し、2021年9月に合同会社として独立しました。

名前の由来は「User Centered Innovation」。生活者起点をベースにクライアント様の新商品や新事業開発、基礎研究所のテーマ探索やコミュニケーション体系のデザインなど多岐に渡り手がけてきました。

そんな私たちは2017年、縁あって人類学者の比嘉夏子さんと出会いました。ビジネスの中で生活者を深く理解しようとするUCIと人類学という学問の目線で理解しようとする比嘉さんと、どのような違いや共通点があるのか?
UCIの中でも、特に「共感リサーチ」を担当する私としては興味津々でした。

そこで、比嘉さんとともにインドネシアを訪問し、「食と健康」についてそれぞれのやり方で深めるいう自主調査を行いました。もちろん、インドネシアの実態に触れるということが前提にありながらも、実はUCIが普段調査で行う ”デザイン思考” 的アプローチと、比嘉さんが行う人類学的アプローチの違いを炙り出すという裏テーマがメインイベントとして存在していました。

日々振り返りワークショップを実施していました

Field Notes「ジャカルタDiary」は、そんな自主調査のあれこれを日記形式にまとめた記事です。
前半は無邪気に初めて訪れたインドネシアを楽しんでいますが、後半に進むにつれ、比嘉さんの軽やかさに比べいかに自分が「マーケティングリサーチ」の枠にとらわれているか、打ちのめされた苦悩が滲み出ているのがみて取れると思います。
今思い返しても、この体験は自分の共感リサーチャーとしての立ち位置を根底から揺るがす衝撃体験でした(もちろん学びが多く、苦しくも非常に楽しい得難い体験でした)。

あれから数年たち、比嘉さんとの協働プロジェクトをいくつも経験し、UCIとしても大石個人としても生活者理解のスタンスが随分変化したように思います。
それらの取り組みはまた別の機会にご紹介するとして、今回の記事ではビジネスと人類学の違いを当事者目線で綴った読み物としてお届けできればと思います。
今読み返すと拙い文章でお恥ずかしい限りですが、ご一読いただけると幸いです。

いつか(近いうちに)また自分を揺さぶる旅に出たいです


Field Notes 「ジャカルタDiary」一覧

#01 -UCI Lab. 大石瑶子のフィールドノート-
#02 -苛酷なフライトを経てジャカルタ入り-
#03 -ジャカルタの秋葉的Mall Ambassadorを訪問-
#04 -比嘉さんのフィールドワークを体験~JAMU CAFÉ&パサール巡り~part1.-
#05 -比嘉さんのフィールドワークを体験~JAMU CAFÉ&パサール巡り~~part2.-
#06 -UCIフィールドワーク~プリブミと華僑の家庭訪問調査~part1.-
#07 -UCIフィールドワーク~プリブミと華僑の家庭訪問調査~part2.-
#08 -ジャカルタ滞在最終日 ワークショップで振り返る-
#09 -充実感とたくさんの疑問を残し帰国-


大石瑶子
代表補佐/共感リサーチャー(UCI Lab.合同会社)
チーム内では「共感する人」として主に定性調査やワークショップを担当
■全米・日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー、ワークショップデザイナー、リフレクションカードファシリテーター

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