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ぼくのこと、ぼくらのこと


ぼくのこと

初投稿。

辿り着いてくれてどうもありがとう。嬉しいな。

はじめまして。
ウチダアキヒコといいます。



日本の真ん中でQaijffというピアノバンドに所属。
主に作詞、作曲、編曲、BASSを担当しています。

バンド結成は2012年3月。活動して9年が経ちます。

2014年に初流通音源をリリースして以降
定期的にリリースとライヴを重ねて
2017年
「愛を教えてくれた君へ」でメジャーデビュー。


2016年から現在に至るまでの6年間
名古屋グランパスエイトのオフィシャルサポートソングを担当。

これまでに計5曲、書き下ろして担当させてもらっています。

今季はナンバーワンという楽曲になります。


昨年始動した試みとしては無観客での総勢40人でのフルオーケストラとのコンサートも。

こちらも全てメンバーによるオーケストラアレンジで演奏されています。

より具体的なバンドの歴史、音楽性については次回の記事に書きますね。

あと、個人名義での楽曲提供やサウンドプロデュースもやっています。
直近だと
今季の名古屋グランパスホームゲームで豊田スタジアムで流れる
・試合前の煽り映像〜選手紹介音楽
・CM音楽
・選手入場音楽
・ゴールの瞬間の音楽など

多岐にわたり楽曲提供、編曲、プロデュースをしています。

◆煽り映像〜選手紹介音楽

◆CM音楽


このnoteは、ウチダアキヒコの個人のものなので
Qaijff楽曲、活動についてはもちろんですが
個人名義での活動日記、趣味、創作する時の考え方や苦悩など。
あとは、ずっと書きたいと思っている小説も。

マイペースになると思うけど
発表していきたいと考えています。




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ぼくらのこと


本日2021年4月16日に発表となりました。

結成当初から
9年間Qaijffのドラムを叩いてきた三輪幸宏
昨年発症した群発性頭痛の回復の目処が立たないため無期限活動休止となりました。



今後はピアノボーカルの森彩乃と僕の二人体制で活動していきます。

ニュースリリースに載せたコメントと重複するところがあると思うけど

今の率直な気持ちと幸宏について書きたいと思います。

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約12年前。
僕と幸宏は同じ大学の軽音楽部で出逢った。

最初は
「仲良し」ってわけじゃなく
お互い

「同世代には負けたくない!」

っていう若さ故のプライドもあって、どこか牽制し合っていた。

印象的なシーンがある。
軽音楽部の新入生の顔合わせ。
頭上には綺麗な桜の花が咲いている。



はじめましての幸宏が握手を求めてきた。

そしてリンゴを潰すようなパワーで僕の手を握りしめたのだ。


メキメキ......ボキボキボキ!!!

僕の細胞が悲鳴を上げ外の世界へ逃走を試みる。
多分、骨100本くらいはイッた。

美しい青空と桜の下。
繰り広げられる僕らの世界大戦。

あの痛み
未だ鮮明に右手が覚えている。

そして僕は胸に誓ったのだ。

「よし、いつかコイツ、訴えよう」

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ファーストインプレッションは最悪。

しかし
同じ学部ということもあり
渋々一緒に時間を過ごすことが増える中
「あぁ 良いやつなんだ」と少しずつ気が付く。

特に音楽の話をしている時の表情が好きだった。
その瞬間だけは、誰よりもピュアだと思った。
互いの好きなジャンルは違えど
音楽の話をしていく内に僕らは仲良くなっていった。

そして
当時僕が所属していたセレンダインに幸宏が加入。
(調べたらホームページ、MVが残ってた)



約3年間精力的に活動。しかしバンドは解散。

僕らは単位ギリギリで大学を卒業。
その後、約一年間各々サポートミュージシャンとして活動していた。
その中で後にQaijffのボーカルとなる
シンガーソングライター森彩乃と出逢う。

僕も幸宏も音楽は続けていたものの
「バンド」をやりたくなっていた。

そこで僕が森彩乃に決死の説得。

「バンドをやろう」
「バンドがいい」
「バンドの方が面白いよ」
「バンド、バンド、バンド・・・・・・・・・・」

呪文のような僕の言葉が
森の判断力を鈍らせて
2012年3月
ピアノトリオバンド「Qaijff(クアイフ)」が誕生。

そこからはファンの方は知ってのとおり。

結成から9年。
活動休止もメンバーチェンジも一度もなく
森三輪内田の三人で無我夢中で駆け抜けてきた。

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Qaijffのサウンドは特殊だ。

森の個性、幸宏の個性、僕の個性。

三者三様
ぶつかり合って、ギリギリのバランスで成立していた。



当然9年間絶え間なく活動していると
その中での試行錯誤は数えきれないほどあった。
それでも
僕らが胸を張って「Qaijff」と名乗れるものは
やっぱりどこか歪(いびつ)で
でも安心が出来て
3人の「顔」が見える音楽だった。

「ギターを加入させた方がいいよ」

そんなアドバイスをいただく事は日常茶飯事で
自分もいわゆる「おとな」という立場であれば
どうしても最初に思い浮かぶアイデアだと思う。

でも、僕らは

「ロックバンドなのにギターがいない」

という定説に対し、それを覆そうと一致団結していた。

常に僕らがスタジオで話していたこと

「何かが欠けているから新しい表現が出来るんじゃないか」

3人で投げかけながら
忘れそうになったら他の2人に教えてもらいながら
それぞれの個性を生かしながら
僕らは楽曲を作ってきた。

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そんな僕らにとって

幸宏がバンドを離れることは当然
その存在自体を揺るがすことになる。

何度も森と話合った。

「幸宏がいなければQaijffじゃない」

「解散すべきだろうか」

正直な話
コロナ禍でそんな選択をする仲間も多い。
ただでさえ活動の見通しが立たない世界だ。
あたかもそれが正解のような気がしてしまって
どうしようもなくそれが苦しかった時期もある。

楽器の前で、延々と答えの出ない答えを探してた。
ヤケクソになって
でもある種、導かれるように一曲書いた。
ガサツな曲だ、でこぼこな曲だ。正直、駄作だ。

でもそのとき心から思った。
ずっと信じていることは変わらないんだって。

3人で信じてきたあの言葉。

「何かが欠けているから新しい音楽を表現出来る」

そして分かったことがある。

“これを信じ続ける限り「3人」が鳴っている”

だから
辞めないことにした。
日が経って
絶対に続けることにした。
更に日が経って
「やりたいこと」が新しく増えていった。

今まで以上に面白いことをしたいと思った。

バンドは三輪幸宏というピースを一度失う。

率直に、それは圧倒的に不本意だった。

それでも、新しい音楽の扉がそこにはあって、入り口で今楽器を持っているのは森と内田だけど、幸宏もここにいるんだ。

幸宏が帰ってこれるのかどうか。
帰ってこれるとしたら
1年後?5年後?10年後?

それは誰にも分からない。


でも、分からないなら
分かる日までやってみようと思う。


それまでは、森と新しい在り方で。
更に面白いやり方で。
自分達なりの勝ち方で。
悔いのない生き方で。
この船を漕いでいこうと思う。

何が正しいのか。
何が間違いなのか。
そもそも正解も不正解もないのか。

森の気まぐれは正義なのか悪なのか。
幸宏の繊細さは得なのか損なのか。
内田の頑固さは人を救うのか追い詰めるのか。

全部、自分たちで見て、感じて、経験して、決めて、音楽にする。

全部、全部、全部。

それがバンドとして大切なことだと思うから。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

この春

大きく環境を変える。

コロナ禍で応援してくれる人の有り難さが身に染みる。

期待と不安が入り混じってる。

でも僕らは、はじめる。

何度も何度も、はじめる。

また出逢えるように

何度もQaijffをはじめる。





最後まで読んでくれてありがとう。サポートは新しい音楽を届けるために、すべてQaijffの活動に使わせて頂きます。