見出し画像

リモートワークの普及によって起こった、冬の服装の変化について

ワードローブの方針として、より少ない枚数で、気に入ったもののみを残すという方向性を定めている。一方で、私服の制服化とか、ミニマリストみたいなものとも、ちょっと違っていて、同じものを着続けると飽きると思っているし、過度なミニマリズムは、緩やかに感性が死ぬと考えている。なので、そこそこテンションの上がる服で、着回しがしやすい服がワードローブに残り、着るタイミングのない服は、ワードローブから消えていく。

コロナな世界で、リモートワークが普及し、オフィスに行かなくなったことに寄って、服装にも変化が訪れた。カジュアルな服だとか、着やすい服、洗いやすい服というのは、議論がされつくされているし、秋冬にはさすがにアパレルメーカーも「ワンマイルウェア」だとか、「リラックスウェア」だとか銘打って、カジュアルなラインナップを揃えていた。

自分が話したいのは、そこではなく、オフィスに出社しない影響で、暖かい服を着るようになった、という変化だ。自分は極度の暑がりで、冬でも薄いシャツやカットソーを着て過ごしていた。なぜそれが成り立つかというと、東京の電車は冬でも、冬だからこそ、暑いし、オフィスもまた暖房で暑かったからだ。ニットだとかスウェットだとかを着て出社しようものなら、汗だくになっていた。そして、ドアトゥドアでの出社であれば、外に出る時間は十数分ですんでいたので、真冬でも、驚くほどの薄着で過ごしていた。

一方でリモートワークである。オフィスと違い、家は寒い。また、ランチなどで外に出るが、密を避けるために、大抵の店はドアが開いていて、寒い。なので、最近はメリノウールのベースレイヤーを二枚重ねて、その上からニットを着ている。これでトントンの暖かさだ。これで出社したら、暑くて仕事に集中できないだろう。

そうやって、無事厚着になった今年の冬であるが、そうなったときにワードローブに変化が起こる。これまでの冬の組み合わせが、薄手のカットソーかシャツの上からダウンジャケットだった。つまり、脱いだときに薄くなるようにアウターを厚くするという方針だった。しかし、今年の冬は、中にニットを重ねて、その上は薄い中綿のはいったジャケットになった。シェルジャケットよりも暖かいが、ダウンほど暑くはない。

防御力を数字で表すなら、今まではインナー1  + アウター3 だったところを、今年の冬は、インナー2 + アウター2 という結果になった。防御力は変わらないが、インナーに厚みが移った形だ。

これは長く続くトレンドかはわからないが、おそらくもうウールのコートは買わないし、厚みのあるダウンジャケットも買わないと思う。このままリモートワークが続けば、今後はちょっと中綿のはいったジャケットを冬に着ることになるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?