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我が子に締め出されたあの日
ふと、思い出したので書いてみます。
長女が1歳半の時の出来事です。
前日にちょっと夫にプッチンくる事がありまして、ちゃんと「今日は帰りません」と連絡した上で、一泊だけのプチ家出をしておりました。笑
怒った原因はなんだったか忘れてしまいましたが、たぶん『育児に主体性を持って参加してくれ』とかそういう感じのだったかと思います。
クールダウンする為と、一晩ひとりで育児をしてみろ的な事だったかなぁと。
翌日も仕事があったので、夫が子供を保育園に連れていき出社したのを見計らって家に帰り、着替えて出勤した記憶があります。
それで『今夜は仕事から帰ってきたら話し合いだな』と思っていた日の事です。
その日は4月の頭で、まだ夜になると肌寒い日でした。夕方から結構な雨が降っていたので、子供を自転車のチャイルドシートに乗せ、レインコートを着て帰宅しました。
当時住んでいた賃貸物件はオートロックの扉が屋外にあるところで、オートロックを開けて中に入り(でも屋外だから雨は降っている)、郵便ポストから郵便物を取り出し、玄関へ。
まだ足元がおぼつかない子供ですので、子供を抱き抱え、郵便物を手に取り、荷物を持って雨の中を小走りで玄関へ行きました。
子供を玄関に入れたところで、郵便物をひとつ道に落とした事に気がつきます。
玄関からたった3メートルほどのところです。
大雨だったので玄関先が濡れて滑りやすくなっており、子供が私を追って出てきたら危ないと思い、玄関の扉を閉めました。
落ちていた郵便物を拾って振り返って・・・おそらく5秒くらいの出来事です。
目の前の扉がガチャリと鍵が閉まる音がしました。
え?え??
嫌な予感は的中で、玄関のドアは開かなくなっていました。
玄関には細長い磨りガラスがハマっているだけで中の様子は見えません。
まだ言葉をしっかり理解できる年齢ではないですが、「鍵まわして!カチャッてやって!」と声を掛けましたが通じるわけもなく。
そのうち鍵を閉めてしまった張本人も、母親の姿が無いことにパニックになり始めます。
声は聞こえるのにお母さんがいない!!
声のする方、つまり玄関のドアに体当たりをしている音が。
自転車用のヘルメットを被せたままで良かったと心底思いました。
さらに不幸な事に、玄関の電気がオートライトだったのですが、1歳半の娘はまだ小さく、察知してもらいにくく、すぐに電気が消えて暗くなってしまうのです。
鍵はカバンと一緒に玄関の中でしたが、不幸中の幸いでレインコートのポケットにスマホが入っていたので、とりあえずもうひとつの鍵を持っている夫に連絡。
会議中でしたが、「何かあったのか」と思って電話に出てくれました。
夫の会社から家までは丸1時間かかります。
なので管理会社に24時間サポートのカギ開けをお願い出来るか連絡してくれると。
私もスマホで周辺のカギ開け業者を探してみます。
体当たりの音は無くなったものの、家の中からはギャン泣きの声が・・・。
私の方で連絡した業者は、「今日は混み合っているので、到着に60分〜90分かかります」との事。
そんなに同時多発的に締め出し事件が起こってんのか?!
夫からも連絡がありましたが、なかなか管理会社と電話が繋がらず、結局連絡が取れるまでに30分以上要しました。
さらにそちらの方でもこちらに到着するのには60分以上かかる見込みと・・・。
完全に100%私が悪いにも関わらず、この時ばかりは「子供が泣いているんです!!!!」と叫びたい気持ちでした。
夫が管理会社と電話が繋がらない時点で機転をきかせて会社を出ていてくれたので、業者には頼まず夫の帰宅を待つ事になりました。
家の中で一応雨風はしのげているとはいえ、肌寒い夜です。
子供の泣き声は少しずつ静かになっており、気が気ではありませんでした。
ようやく夫が帰宅した時には、事件発生から1時間半ほど経過していました。
恐る恐る鍵を開けて中に入ると、子供は泣き疲れて玄関で寝ていました。
起きた後はご機嫌でご飯を食べて、夜はぐっすりでした。
昨晩の夫婦のイザコザなんかよりも、もっともっともっと大変な事があったので、夫婦のギスギスなんか、どっか飛んでいきました。
もう二度とあんな事にはなりたくないですが、
子供ってすごいな。
私のねちっこいモヤモヤも吹っ飛ばし、
どんなに言っても早く帰って来なかったら父親をあっという間に帰宅させ、夫婦で協力させて空気を元に戻しました。
子育ては本当に色々な事が起こります。
「目を離すな」というけれど、ふと息をついたその一瞬で危険な事が起こります。
だからこそ親が疲弊してしまわないように、まわりに上手に頼りながら、地域で子育てをしていく事が大事なんだと思います。
キレイにまとめた感じになりましたが、
ただ単に自分のダメダメ体験でした。
子育て中の皆さんもお気をつけて!!
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