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身体が冷えやすい毎日にお薦めの呼吸法【丹田呼吸法】

朝晩の冷え込みが徐々に深まってきましたね。
急な天候の変化もあり、身体の調子を崩されている方も多いのではないでしょうか。

寒くなってくると、身体はますます縮こまり、呼吸もさらに浅くなりがちかもしれません。

そこで、今回は体を温める効果が期待できる呼吸法として、【丹田呼吸法】をご紹介したいと思います。

これは、腹式呼吸の一種です。
丹田は、おへその下3寸(約5~10センチ)のあたりを指しますが、そこに意識を集中しながら“氣”を練る感じで呼吸していきます。
これは白隠禅師によって広められたとされているのですが、腹式呼吸に言われている効果に加え、体温…つまり生命エネルギーの上昇も期待できる手法なんです。

【丹田呼吸法】

  1. 心地よい姿勢で座ります。床にあぐらをかいても椅子の上でもOKです。軽く背筋を伸ばし、肩や首の力を抜いてリラックスします。このとき、両手のひらを丹田に置くと、その場所を意識しやすいです。

  2. 口を「あ」の形に大きく開き、できるだけゆっくりと息を吐いていきます。“空気”というより“氣”を吐こう、とイメージします。

  3. 丹田で“氣”を練るイメージをしながら息を吐き続け、吐き切るタイミングに合わせてゆっくり体を前傾させていきます。だいたい45度くらいまで傾けます。”氣”を練るとは、“氣”を丹田で凝縮させていくような感覚です。

  4. 丹田に“氣”を込めていくようなイメージで、ゆっくり鼻から息を吸います。吸い切るタイミングに合わせてゆっくり身体をまっすぐに起こしていきます。丹田に“氣”が満ち、充足していくのを感じます。

2~4を繰り返します。
最低10回をめどに行ってみてください。
大切なのは、とにかくゆっくりと、リラックスした状態で行うことです。

この丹田呼吸法、回数を重ねていくと、丹田のあたりから腰、胴体、腕や脚…そして段々と手先足先まで、ポカポカした“氣”が満ちてくるのが分かります。
慣れてきたら肛門を締める感じで行うと、さらに“氣”が体内から漏れていくのを避けることが出来ます。

さらに、丹田で“氣”を練る感覚が掴めてくれば、身体の傾斜をつけず、鼻から息の出し入れをすることによって日常生活にもこっそり取り入れることが可能です。
マスクを着けていたりすればなおさら、周囲に人がいてもよっぽど大げさに音を出さない限り分かりません。

また、白隠禅師は寝た状態で行っていたようですね。
寝る前に実施すればもちろん、身体がポカポカした状態で眠りに入ることができます。
寝た状態で身体の傾斜は難しいので、このときはちょっとやり方を変えます。
吐くときには足裏の中心から“氣”を出すイメージ、吸うときには逆に足裏の中心から“氣”が入ってくるのをイメージします。
丹田を意識して”氣”を練るのは一緒です。

さて、この呼吸法のメリットはリラックス効果や体温上昇だけではありません。
丹田に意識を集中することによって、『肚』が据わる、つまり軸のブレない自分に近づいていくことも期待できるのです。
これは気功法や中医学の領域で古くから伝えられてきているものですね。
集中力が向上し、意志の力が強まっていくともされています。

呼吸法を取り入れることによって、心も身体もこんな風に整えることが出来るのです。

お手軽で、しかも無料。
取り組まない手はありませんよ💖

長年の公私に渡る不調和を正面から受け入れ、それを越える決意をし、様々な探究を実践。縁を得て、不調和の原因となる人間のマインドを紐解き解放していく内観法を会得。人がどこで躓くのか、何を勘違いしてしまうのかを共に見出すとともに、叡智に満ちた重要なメッセージを共有する活動をしています。