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ゲーミングイヤホン遍歴

2023/09/18更新 イヤホンとマイクは分けたほうが快適かも、という話
2024/04/08更新 イヤホンとマイク分けるまでやるならPCで良い、という話

通話デビューから、今のイヤホン・マイク・オーディオミキサーに至るまでの遍歴。


通話 (VC) デビュー時の検討

いままでゲームはひとりで遊ぶものだった。身近にゲーム仲間がいてオフラインでわいわい遊ぶこともあったけれど、社会人になった頃からは、もっぱらシングルプレイヤーだった。

2017年にスプラトゥーン2を買った。ハマった。情報収集のためにTwitterをはじめて、インターネットのフレンドが増えた。遊びかたが広がった。

Twitterでは通話しながら遊ぶ (ボイスチャット VC) のが定番スタイルだった。今まで匿名希望なインターネットとの付き合い方しかしてこなかったので抵抗はあったが、ようやく通話デビューしてみようと思った。

買うとできるようになること

もともとTVでゲームしていた。ゲームハード以外の追加機材を買うのは初めてだ。せっかく買うのだから、できるようになること整理してみた。

  • 通話 (VC)

  • サウンドプレイ  : ヘッドホン/イヤホンで、さらに上手くなれる?

  • ゲーム配信? 録画? : キャプチャーボードを買えば意外と簡単にできそう

もともと知人とはスマートフォンのスピーカー通話で遊んでいた。通話するだけなら機材を買わなくても良い。せっかく買うのだから、サウンドプレイにも興味がある。

サウンドプレイに特殊機材は不要

サウンドプレイに関して、少し調べてみた。結論としては、普通のステレオイヤホン/ヘッドホンで良いことが分かった。

ヘッドセット選び

素人ながら、こんなことを考えた。

  • 通話を想定 : 有線, マイクつき

  • 快適性 : 軽い, 蒸れにくい

  • "ゲーミングヘッドホン" : ゲーム音が強調されて聞こえやすい(らしい)

これだけだと、ほとんどのゲーミングヘッドセットが当てはまる。初めて買うので、有名メーカーの入門モデルを買うことにする。

  • メーカー : Kingston, Razer, Sennheiser, Logicool

  • 入門モデル : 5000-10000円

  • → 候補 : Hyper X Cloud Stinger Core (Kingston), Kraken X (Razer), G233 (Logicool), GSP 300 (Senheiser)

一番安く、大手メーカーで、評判も良いので、Kingstonにした。

ゲーム音を聞くだけなら、ゲーム機やTV/モニターのイヤホンジャックに挿せば良い。通話もしようと思うと、ヘッドセットでゲーム音と通話音 (スマホ) を同時に聞きつつ、ヘッドセットのマイク入力を通話 (スマホ) に届けないといけない

4つアイテムを追加購入した。それぞれ800円ぐらい。
(当時はシンプルなゲーム向きのオーディオミキサーが単独で売っておらず、これが最小構成だった…)

  1. 3極*2(メス)・4極(オス) 変換ケーブル

  2. 4極(メス)・3極*2(オス) 変換ケーブル

  3. オーディオケーブル (オス・オス)

  4. スプリッター

通話 (スマホ) から通話音を抜き出して (1)、ゲーム音 (3) とスプリッター (4) で合成して聞く。ヘッドセットのマイク入力は、直接 (2) スマホと繋ぐ。

図1
この当時は最適解だった…

しばらく遊んでみて分かったことがあった。

  • 急に上手くなるわけではない

    • 全体的に音が派手だと潜伏音・射撃音の左右聞き分けが現実的でない

    • 実はほぼ視覚情報で対処していた

  • 通話は快適になった

  • ヘッドホンでなくても良い/マイク+イヤホンで良い

    • ヘッドホンは場所をとるし、耳・首が痛くなる

マイク付きイヤホンに乗り換えた

ヘッドセットで長時間遊ぶようになるについれて、イヤホンのほうが快適かもと思うようになった。

探してみたところ、ちょうど良いアイテムがあった。HORIのイヤホンは、公式ライセンスがあり口元マイクがあり、しかも2000円前後と安かった。

これでヘッドホン特有の問題は解決した。音質も悪くなかった。
しかも付属のオーディオミキサーにより配線がかなりシンプルになった。

HORIの製品ページより転載 (https://hori.jp/products/nsw/hori_ghs_ie_nbnr/)

しかし今度は、タッチノイズ (コードのこすれ音) が気になるようになった。いわゆるSHURE掛けで対応していたが、もともと想定されていない装着法なので、どうもコードのまとまりが悪い。

SHURE掛けしたい

SHURE掛けの名前の由来になったように、SHUREのイヤホンが有名だ。ゲーミングイヤホンではないものの愛用するゲーマーも多い (SHURE SE215)。他にもいくつか選択肢があった。

  • SHURE掛け対応だがゲーミングイヤホンとして売られてない

    • SHURE SE215 : ゲーミングイヤホンではないがFPS/TPSで定番

    • Sennheiser IE 40Pro, IE 100Pro

  • SHURE掛け対応のゲーミングイヤホン

    • SteelSeries TUSQ : 口元マイクもついている

    • ROCCAT score

    • Audio Technica ATH-E70

口元マイクもついており、価格も4000円台と安かったSteelSeriesのイヤホンに乗り換えてみた。

HORIイヤホンに付属していたオーディオミキサーが流用できた。イヤホン側でボリューム調節ができなかったので、音量調節ケーブルを追加して、ある程度満足できる環境が整った。

ゲーム用オーディオミキサーを買う

しばらく困らなかったが、スマートフォンを変えたときに問題が生じた。
なぜかDiscordアプリだけマイク入力を受け付けなくなってしまった。もしかしたら相性の問題かもしれない。
結果的にはHORIイヤホン付属のオーディオミキサーから、もともと使っていたスプリッターに戻すことでDiscord通話自体はできるようになった。

スプリッターに戻したことで、スプリッターの問題がはっきりした。音量低下・音質劣化と配線のごちゃつきだ。とくに音量については、こちらの声が明らかに小さくなるらしく、「元気ない?」と言われる始末だった。

通話によく使われているスプリッターは、すべてのジャックが入力としても出力としても機能するので、適当に挿し込んで良い感じになる万能のアイテムのように見える。しかし、単純に4極ケーブルを複数に割いたような設計になっているためか、音量低下・音質劣化するのは避けられない

複数の音源を1つにして出力するのは、本来はオーディオミキサーの役割だ。しかし、オーディオミキサーというと、ステージ音響機器としての本格的なものが多い。オーバースペックだし値段も高い。

探してみると、少ないながらゲーム向けに発売されているオーディオミキサーが登場してきていた。

どれも同じようなアイテムだが、大手メーカー (ELECOM) で最近発売されたものを買ってみることにした。

問題なく機能した。HORIイヤホン付属のミキサーと違い、ミキサーにマイクミュート・ボリューム調整がついているのが良かった。

それに、製品本来の使い方をしている安心感がある。今まではスプリッター (ミキサーではない) だったり、他のイヤホンの付属品を使いまわしていたりしたからだ。

マイクを買ってイヤホンと分離した

イヤホンについているマイクが劣化して音をあまり拾わなくなってきたのをきっかけに、マイクについて検討しはじめた。

ここまでくると、機器の相性を模索するのが面倒になってきた。なるべくメジャーな製品を本来の使い方で運用するのが良いと考えるようになってきた。
その観点では、口元マイク付きイヤホンというのはマイナーな存在だ。

そして、イヤホンとマイクは別々の機器を使ったほうがシンプルなことに思い至った。そこで、ゲーム用イヤホン & SHURE掛けイヤホンとして定番のSHURE SE215とマイクを併用する方針とした。

机からが少し遠い環境で遊んでいるので、マイクはピンマイクを検討した。単一指向性で、ステレオミニプラグのものを探した。

オーディオテクニカのマイク (AT9901) に決定した。主に会議などのボイスレコーダーでのレビューがあり、良さそうだった。何しろ有名メーカーという安心感がある。

これらのイヤホンとマイクを変換ケーブルで4極端子1本にまとめてしまえば、ヘッドセットと同じようにあつかえる。

マイク電源を考えるとミキサーを経由させたくない

買ってから気づいたのだが、マイクはプラグインパワー対応が必要だった。つまり接続先から電源をとっているのだ。

そもそも「プラグインパワー」と書かれていなくても、ピンマイクは基本的にコンデンサーマイク、つまり電源が必須のマイクだ。電源を不要の簡易ミキサーに接続するには懸念が残る。

AT9901製品説明ページより https://www.audio-technica.co.jp/product/AT9901 

だから、変換ケーブルで4極端子1本にまとめてからミキサーに挿すは良くなかった。(実際、マイクが動作しなくなることがあるのか、声が聞こえないと言われることが不定期にあった)

そもそもイヤホンとマイクを分離するのであれば、マイクは通話機器に直接接続するのがベストだ。入力はミキサーを経由する必要がない

マイクを分けたので、直接スマホにつなぐことができる

ここまでやるなら、もはや最も動作が安定するであろうPC+USBマイクで良いのかもしれない。しかしスマホ (Discordアプリ) は使用するマイクを指定できない事情もあるので、ひとまず今のスタイルで使用してみる。

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