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産地偽装は許さない!社会派ゾンビ映画 「ゾンビ・サファリパーク(2015年の映画)」

心理テストです。
アロハ天狗氏推薦の「ワールド・ウォー・Z(2006年の小説)」を読んだ私はゾンビ大戦後に当時のことを振り返るという手法がめちゃくちゃ面白くてゾンビ大戦後の世界の社会問題も知りたいと思いました。あなたは何を観るべきでしょうか。

こんにちわ、お望月さんです。
今日はZ級かと思ったら社会派ドキュメンタリーだった「ゾンビ・サファリパーク(2015年の映画)」を紹介します。冒頭の心理テストはアロハ天狗氏のWWZ評のパクリです。

Filmarksの感想

あらすじ

人類は地球人口の二十億人という犠牲を払いながらもゾンビ大戦に勝利をしたが、ゾンビ化した身内をヌッ殺した等の理由で「ゾンビ鬱」を発症し社会生活を送ることが困難な人々が増加してしまう。そんな患者に対して、ゾンビをスポーツハンティングして罪悪感を打ち消し、あの戦争は正しかった、と刷り込むセラピー施設「ゾンビ・リゾート」が誕生し大人気となる。

リゾートのモットーは、ビーチ、太陽、虐殺。

メラニーは婚約者との新生活のために治療目的でゾンビリゾートへ向かうが、そこには、自称イノベーティブ運営者やFPS少年、難民キャンプや難民人権団体、ゾンビやゾンビ人権団体が蠢いていた。そして、絶対安全なはずだった警備システムがダウン。ゾンビが園内の観光客に向けて放たれてしまう。

ゾンビサファリパークくん、マジメー

ゾンビサファリパーク(この邦題のせいで余計なZ級の臭いがするのでよくない)は、割と真摯な運営の施設である。市街地のゾンビは"電子錠"でロックされており郊外の採石場エリアにはゾンビが窪地に"放し飼い"で生態展示されていて高台から射撃が楽しめる。実はアトラクション的なものはそれくらいで「ゾンビをバイクで轢く人形を背負った男」とか「ゾンビ相手のプロレスラー」とか「ゾンビと一緒にジェットコースターに乗り続けるピエロ」とかはいない。そして、ゾンビ大戦を経ているので観光客も極端なサイコパス行動をとることはない。徹底的にエンターテイメント性を省いた「こんなことで楽しんではいけないゾ」という視点から描いていくわけです。

賞味期限と産地偽装問題に切り込む

これはゾンビ大戦後に作成されたドキュメンタリーフィルムです。ゾンビ鬱に悩む女性、万全とされる警備の穴、そして「産地偽装」に切り込んでいきます。産地偽装?なんの?もちろんゾンビのだよ!!

この作品はマジメなのでゾンビの産地偽装を許しません。

「世界の最果ての孤島に残された世界で最後の野生ゾンビをハンティング」

「どうですか、10年モノのヴィンテージゾンビは!」

「時間経過によって間接が摩耗して緩慢になり殺しやすいんですよ!」

欺瞞!カメラはゾンビの産地偽装及び賞味期限偽装を見破るべくどんどん奥地へ進んでいきます。 あ、あれは? オーブン? まさか焼き目をつけることで新鮮なゾンビにヴィンテージ感を!? あ、そこに誰かいますね。こんにちわー(^-^) あ! ゾンビだ!走ってくる!? ギャーーー!!(カメラは地に落ちジャーナリストが貪り食われる音だけが響く)


死にたて生ゾンビは足が速い

この作品は前半は歩くタイプのヴィンテージゾンビ。後半は死にたてフレッシュキュアゾンビが駆け抜ける作品です。それぞれの設定に理由があり登場人物はそれなりに賢明に行動するので地味目な映像が続きながらも意外なほど飽きない。よくできた作品という味わいがあります。「ビンテージゾンビは足が遅い」が後半の疾走ゾンビの伏線になっているとは思わんぞ普通。

未来へ

そんなわけで「ゾンビ・サファリパーク」はゾンビカリプス復興後世界観をお求めの方にはめちゃくちゃおすすめです。ちょっとマジメすぎるのでヒャッハーアバババーッ!とはなりにくいけどクライマックスはそこそこです。

(邦題とかパッケージのキャッチフレーズは犬にでも食わせろ)

#ムービープラス で視聴。

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