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ぼくのきおくの書

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忘れてしまわないように。
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2024年4月の記事一覧

まあいいかと思える日々

先月の終わりあたりから、気持ちがふっと軽くなった。

多少のリスクはある手術を自分から進んでしてもらい無事に回復するという成功体験が、自己肯定感を生んでくれた。

今までは自分の選択に自信がなくて、うまくいかなければ環境や他人ではなく自分を責めて、成果を上げても偶然だからと卑屈になっていた。

ところが、今のわたしは何をするにしても自己肯定感がある。いいことがあれば日頃の成果だと感じるし、ミスがあ

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曲がりくねった道の先にあった古びた洋館

子供の頃に歩いてた裏道のことをたまに思いだす。そこは、両手を広げたら両側に手が届くほどの狭くて細く妙に曲がりくねった道。

道の両側には空地や工場の裏側のフェンスばかりが続いている。家がたまにあるけど、勝手口や裏庭に面していて玄関は表通りに向いている。ひと通りはほとんどない。

曲がりくねった道の最後あたりに古い洋館風の建物がある。蔓草が這ったフェンスに囲まれて、中の様子はわからない。庭には雑草が

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パーフェクトデイズのことをときどき思い返す

パーフェクトデイズのことをときどき思い返す

年明けにみたパーフェクトデイズのことを今でもよく思い返す。
(以下、ネタバレしてます)

この映画では無口で不器用な男性を役所広司が演じている。彼は自分の美意識のなかに閉じこもった生活をする。

読書、音楽、写真、盆栽といった趣味。銭湯や居酒屋に通う日常。トイレ掃除を完璧にするという仕事へのこだわり。

大きな変化ではなく、変わらない日常に喜びを見いだすことは、わたしにとっても理想的で憧れる姿。役

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