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村の人々

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バルセロナ郊外の小さな村の家具修復工房に訪れる村人たち。おかしな人から最高に素敵なお客様、ベテラン同業者からアーティスト仲間まで いろんな人をご紹介
運営しているクリエイター

#アンティーク家具

ウクライナ語は分かりません

ウクライナ語は分かりません

夏場はドアを開けっぱなしにしているので
誰か来てもドアに付けてる鈴が鳴らず
顔を上げたらお客さんいてびっくり
なんてことがよくあります。

今日もまた、作業しててふと顔をあげたら、ぷくっとした可愛らしい顔のおばちゃんが嬉しそうに立っていました。

「わたしウクライナ人なの。ここはナントカナントカ(ウクライナ語らしい)ナントカなアンティークかしら?」

聞こえた言葉をキャッチして
「そうそう、アンテ

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ご近所さんシリーズ:バイク命のチャビ本さん

ご近所さんシリーズ:バイク命のチャビ本さん

後に工房となるこの場所を契約してまだファザードも付いてなかった頃。

ガラスのファザードのドタバタストーリーはこちら↓

ブブーンとバイクにまたがって現れたのはご近所でも一番キャラの濃いチャビィ。「Hola〜ここ使うの?何するの?」今思えば、超野次馬(笑)なのでチャビィが近所の新入りに声をかけるのは当然な話かも。

「そっか〜この場所、俺にも話があったんだよねぇ〜。買わないかって。でももう二店舗あ

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家具屋に必須!積載ゾーン物語

家具屋に必須!積載ゾーン物語

うちの工房の場所、もともとはガレージでした。
前の持ち主はジャガーとクラシックワーゲンを悠々と2台駐車するのに使っていたそうです。
80㎡なのに!
贅沢!!
そのため、工房の前は車両の出入り口”VADO”として駐車禁止になっていました。

ーースペインミニ知識 VADO積載ゾーンーー
VADO: es un permiso municipal que permite invadir el espa

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ベテランシリーズ:パート2時計を直したい木工師曰く

前回のペラに続いてベテランシリーズ続きます。

うちの工房がある建物はマンションで、その一階がうちの店舗なんですが
このマンションが建つ前、この店舗の場所は大工さんだったんです。

その大工屋さんの親方が、娘の同級生のお母さんのおじいちゃん。
その親方のお父さん(ひいおじいちゃん)は大工より凝った仕事をするエバニスタという家具専門の大工さんだったそうです。家具の装飾的な彫り物やカブリオレレッグのよ

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