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寛骨臼形成不全。24歳のとある日、私は突然、普通に歩けなくなった。



24歳のある日。私は突然、「普通」に歩けなくなりました。

2022年8月。
それまでは普通に歩いたり、走ったり、
普通の生活をしている社会人2年目の夏でした。
そのころなんとなく股関節の違和感を感じていて、普段通りに足が運べていない変な感覚がありました。

決定的だったのは、住んでいる地域で1番の花火大会の日。
花火会場付近は駐車ができなかったので、片道30分ほどの道のりを同僚と歩いて向かっていたとき。

「なんか股関節が痛い」

ぐりぐりした痛みを感じました。
痛みをこらえて、花火を見て、さあ帰ろうとまた歩き始めると、
5分ほど経ったころでしょうか。
歩けないほどの痛みがありました。
立ち止まったりしながら歩いて帰りましたが、途中でダウン。

この日、股関節の違和感を感じましたが、一時的な痛みだろうと思い込んで、次の日から日常生活を送りました。

それでも痛みは消えず、日常生活に支障をきたすようになりました。

歩き始めて2.3分で、痛みが出る。
スーパーを1周することができない。
オフィスのなかを歩くことすら痛い。
ヒールを履いて歩けない。
車の乗り降りができない。
足を引きずりながら、変な歩き方をして無理をして毎日を過ごす。

痛みに加えて、普通に生活できないストレスと、
漠然とした不安。

限界が来ていました。

でも、私はまだ24歳。
新卒入社した会社で、仕事もようやく身に付いてきて、
これからエンジン全開でやっていこうという時期。
足は確実におかしいけど、病院に行って、
もし何かがわかってしまったら・・・と、

知りたくない、認めたくない気持ちが強くて
なかなか受診ができませんでした。

2か月ほど経った頃。
痛みが、知りたくない気持ちに勝った時、ようやく近くの整形外科を受診しました。

その病院では、扱える病気ではなかったので、
県で1番の専門医の紹介状が出され、そちらを受診。

2022年10月。
「寛骨臼形成不全」(別名:臼蓋形成不全)と診断されました。

それから、約半年後の2023年5月。
寛骨臼回転骨切り術(かんこつきゅうかいてんこつきりじゅつ)という手術を受け、2ヶ月間の入院を経験しました。

現在は、実家で療養生活を送っています。

病気がわかった時、あまりに体験談を知る術がなくて、不安な気持ちになったことを覚えています。

若くして、病気が発覚し、手術を経験した1人として
書き残しておきたいことがたくさんあります。

入院生活という空白期間が私に教えてくれたこと。
この空白期間で、嫌でも自分と向き合うことになったこと。
向き合ったからこそ、わかった自分自身のこと。
24歳という若さでキャリアを止めること。
実際の手術のこと。入院のこと。リハビリのこと。
その後の生活のこと。

1人の人生経験として、書き残しておくことが、
同じ病気で手術をするか悩まれている方、
不安を感じている方など、誰かの役に立つかもしれない。

そしてなによりこの経験をした自分が書き残した言葉が、
自分の糧になると思い、このnoteをまた、書くことにしました。

1人の25歳の女性として、今を生きる若者として
ありのままの言葉で残しておきたいこと、忘れたくない気づきや、感覚・感情を書いていこうと思います!



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