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ルーちゃんノート①(1~17個目)

まインコの思い出を書いている時に見つけた「ルーちゃんノート」
誰に見せるでもなく、20世紀末に母と私が書きなぐっていたものです。
公開するほどのものかとも思いましたが、ルーだけでなく母の思い出もとどおめておきたくて、こちらにまとめてみました。
今ならルーの病気も直してあげられたかな、などと書きながら思いました。
インコを愛する方々の参考に少しでもなれば幸いです。


ルーちゃん以外の我が家のインコたちについてはこちら
インコと我が家の物語①(ルーのお話はこちらに)
インコと我が家の物語⓶


☆ほとんどが母の記述ですが、最初と途中の少しは私(Y子)が書いています。
母のものと区別する為、私の記述部分は日付前に☆印をつけてあります。

平成5年2月 母の誕生日(2月20日)にルウちゃんを買ってきました
生まれて一週間ぐらい(青色)

平成5年(1993年)

☆2月27日
東急T店で鳥を買う。付属品1000円、トリが2000円で合わせて3000円。
まだ子供で色がわからない。”パステル”と言われるが・・・。
私が先につれて帰り(石けん箱のような箱に入れられ)「ルルちゃん」と名付ける。
鳥は柔らかくしたエサをガツガツたべ、ふところにとびこんでくる。
夜はこたつに入れ、あたたかくしてあげる。

☆3月4日
ルルは人間のふところに入ろう入ろうとする。

☆3月5日
今日も鳥と遊ぶ。首を撫でてやると気持ちよさそうにする。

☆3月6日
ルルは箱から飛び出し人間のところにきたがる。ピヨピヨ。

☆3月13日
ルルは少しずつ羽ならしを始めだす。
エサも自分で箱から食べられるようになる。

☆3月14日
今日はルルがひとりで飛び出し、母や裕美子の肩などに来るようになった。

☆3月15日
ルルは飛ぶのがおもしろくなってきたようだ。
2~3回まわあってから私たちの手に止まる。

☆3月16日
ルルちゃん、ごきげんが悪く肩をいからせている。
いじられるのもいやそうで、私たちをかむ。

☆3月17日
ルルはだんだんワガママになり、人の肌が恋しいとそばへそばへとやってくる。

☆3月20日
鳥はグルグルとびまわり危ないほど。

☆3月22日
鳥はカゴで少しおちつくようになる。
食事中はバタバタ。

☆3月26日
鳥がうるさくて困る。
自分だけの世界のように甘えようとする。

☆4月1日
鳥は成長が早く、部屋の中をとびまわる。
つかまえるのに一苦労。

☆5月31日
ルル「ルル、ルル」と叫びだす。あと「ルル、ハーイ」という言葉を連発し、出してもらおうとせがむ。

☆7月15~16日
ルーちゃんはあれて、紙をくわえて部屋の中を右往左往。

☆7月17日
朝から部屋の紙をくわえて猛烈に動きまわる。夕方5時ごろ、急に静かになり紙クズに頭をつっこみオシリを高くあげ、こう門をヒクヒクけいれんさせて心配する。
しばらくして見るとカゴの中に卵が・・・ビックリ!
ルーちゃんの初産である。

☆7月19日
夕方一人になってたルーちゃんは、のぞきこむと床に伏している。なんとまた卵を産んだらしく温めていた。

☆7月22日
朝、ルーのカゴを見ると卵があった。ずっと温めていたせいか疲れ気味
卵にも血がこびりついている。
だが昼過ぎには元気を回復。これえ生まないだろうと思う。

☆7月25日
けさもルーちゃんのカゴには卵があってびっくり。
全部で4つ目。いつまで生み続けるのだろう・・・。

・7月30日
私たち二人は石川県の山中温泉に旅するが、ルウちゃんをN木家に預けていく。卵なし。

・8月1日
ルウちゃんはN木家よりかえってきた。
知らない家にいたせいか随分おとなしくしている。

・8月2日
家の人の顔を見て安心している様子。

・8月3日
もう卵は産まないと思っていたのに、夕方5時頃、又ポトリと卵を産み暖めようとするので外に取出す。
これで六ケ目である。取ってしまうと卵に未練はないみたい。

・8月7日
ルウちゃんはまた大きいウンチを朝出した。水っぽいウンで始末に困るのである。
夕方には又、卵を産んだ。そして静かに暖めている。

・8月10日
朝起きて見ましたら、又卵が産んであってつぶれてました。
中身は普通の卵と同じでドロリと白身の中に黄味があり、にわとりのミニ卵のようなものです。
私が書いていると鳥が来てペン先をかんでいたずらしています。
頭をペンでなぐられて飛んでゆきました。

・8月25日
ルルは鳥かごの中が好きになり非常に大人しい娘になって鈴にパンチをあびせ遊んでいる。
外に出るときは必ずウンチを持って飛んでくるので要注意なのである。
水っぽく大きくて始末が悪いので今度はオスがよいと思ってる
おしゃべりも数が少なく人なれもいまいち悪い。

・8月26日
ルルはヨーグルトが好きでよく食べる。
パンチも大変うまくなった。

・9月21日
るうちゃんは又、春がおとずれたのか少しばかり動作が荒っぽく感じる。
室内の紙もガサガサかんでいる。
又、穴らしい所があると入りたがって、カーテンの穴を「のぞいて入りたい様子である。
もう卵はあまりほしくないのだが致し方ない。それが仕事なのだから。
今日は又、S村さんの悲報が入って、又一人知人が亡くなる。

・9月25日
1つ目の卵を産む。夕方5時頃。
(卵1個目)1

・9月28日
晴 又ルウちゃんは秋になり卵を産み始めた。
今日の午後、一人しずかに卵を産んでいた。朝方だと思ふ。
(卵2個目)

・9月30日
ルウちゃん 動作がおかしいので
今日夕方に産むかと思っていたら
午後2時30分頃、1人で産んでしまった。
Y子外出するとすぐ、その後だったらしい。
しばらく温めている様子。
(卵3個目)3

・10月2日
ルウちゃん4ヶ月の卵を産む。
外の仕事から帰ってみると1人静かに卵を抱いている。
呼ぶと卵より離れて江田に止まる。
その間に卵を取ってしまう。
でもなんだかきょろきょろしながら諦める。
本能とは恐ろしいもので自然、卵がなくてもじっと抱いている様にしゃがんでいる。
(卵4個目)4

・10月3日
10月3日なのに今日は又、卵を抱いている様な姿でしゃがんで抱いている様に見える。
そしてすごく大人しくて籠から出て来ない。
便もあまりしていない。部屋を汚さないようにしているのであろう。
夕方一ぺん、便をしました。
(卵5個目)5

・10月6日
今日夕方5時頃に一人静かに卵を産む。
人が見ている時はなかなか産む所を見せてくれない。
今日で6ヶ目だから後2ヶ~3ヶぐらい産むのかなあ。
いつもお産後は大きい便をするので戦々恐々である。
卵をとってもいつまでも何もないのに暖めている姿勢なので親心の本能でせう。
(卵6個目)6

☆10月7日
朝からルーちゃんは身軽。
最近にないぐらいカゴからひんぱんに出てきて飛びまわる。
おしゃべりもいっぱいするようになった。
卵をいっぱいだして、体がやっと軽くなってきたのだろう。
夕方になると何かをあたためるかっこうをしている。


ルーちゃん卵を温めるの図

・10月8日
朝から紙をくわえて上から散らしはじめた。いよいよ今日らしいと思ったら夕方買物から帰って見たらやはり丸くなって卵を抱いていた。(7個)

・10月12日 火曜
朝から元気はよい、
お腹の卵が下にある様で今日の夕方産むと思っていたら1人静かに卵を抱えこんでいた。
電気をつけたらすぐ枝に止りた卵はすぐ私が外に出しました。
相変わらず水分の多いウンチをしてびっくり。(母)
(卵8個目)8

・10月18日 月曜
朝からいい気持ちだと外を見ると一匹の鳩が仰向けになりケイレンをしている。
びっくりしてY子を起こし二人で気絶している鳩の様子を見ていると死んでいるかの様に目をつむって呼吸だけ、静かになったので死んで行くのかと思った。
ところが突然起き上がりほっとした瞬間、猫のクロベエが脱兎のごとく人のすきをねらって鳩をさらっていってしまった。
一瞬の出来事で、ただ唖然とするのみ。
あの鳩の運命は如何に・・・。
可哀想なことをしてしまった。気絶からたち直ったかもしれないのに・・・。
あの猫には今日は何もあげない。
口のまわりが赤い血で染まっているかの様にも見える。
ルウちゃんは今日も静かに巣にひきこもっている。
卵を産むのあらうか。 
便は相変わらず大きくベチャリとして。びっくりである。

※当時うちの庭にはよくネコが訪れていました。
最初に現れたのはとても上品なミケで、かわいいのでたまにエサをあげたりしてたのですが子供を産み、その子がまた子を産み・・・
初代ミケのマゴにあたるのがこの”クロベエです。
当時、ワタシが描いていた絵(系図)があったので貼っておきます
(絵)

庭に訪れていたネコたちの家系図

・10月24日
今日は息子が荷物整理のためにやって来た。
ルウちゃんが一人淋しく鈴ばかり相手にノイローゼみたいだ。
時々卵を暖める様子をしている。
何回産んでも卵がなくなり母性本能であの様な姿をするのであろうか。

・10月25日
今日はY子が居てルウちゃんを相手に呼びかけていたら いくらか気分がほぐれて来た様で時々声を発した。
ルウちゃん、とかバイバイとか言っていた。
やはり相手が必要なのでせうね。

・10月26日
Y子、金沢に遊びにゆき、17日夜帰る。

・11月20日
今日夕方5時頃、ルウちゃん卵を産む。
これで生まれてから3回目のお産になるわけでよく産むのであきれます。
毎年この様に4回ぐらい1年で産むのでせうか。
始めの頃よりお産も楽に産む様な気がする。
(卵1個目)9

・11月22日
テレビ屋さんがくる。

・11月22?3日 
隣町に行って帰ってきました。
暗くなっていました、中をみましたら卵1ヶ産んでいました。
(卵2個目)10

・11月24日
ルウちゃん4時頃卵を産む。
この頃はあまり苦しまないで産んでいる。
産んでからは丸くなって暖めているので外に出してやる。
でもなるべく部屋に入って守ろうという姿勢が見える。
やはり親なのかなあ。 
(卵3個目)11

・11月26日
ルウちゃん今日も又1つ卵を産みました。
5時頃だったと思います。
私もそばにいたのですが分かりませんでした。
その後も卵を暖めるかの様にしゃがんでいます。
親心なのでせう。それとも本能なのでせうか。
(卵4個目)12

・11月28日
今日も知らぬ間に産んで暖めていた
(卵5個目)13

・11月30日
Y子は見たいと言って待っていたがちょっと目を離した時に産んでしまったらしく残念がっていた
(卵6個目)14

・12月4日
朝から卵を温めていた。
夕方産んだのでせうか。
(卵7個目)15

・12月6日
朝やはり卵を温めていたのでびっくり。
夜中でも産むものでせうか。
卵にはウンチがついていてきたなかった。
まだ温める姿勢をくずさず温める。
姿勢の連続です。
(卵8個目)16

☆12月6日
きのうしばらくぶりにルーちゃんと会う。
ルーは3日あっていなかったせいか、目つきが悪くかんじた。
でも少しずつ声をかけるうちにだんだんと声を出すようになり
表情も出てくる。
今日の朝はさっさとやってきたのだが、ウンコをするためで、さっさと帰っていく。
本当に性格の悪い鳥だ、
でもなんだかんだ言っても人にウンコをするのは人間を意識しているということ--無視するよりはいいかもしれない。
Y子

・12月10日
ルウちゃんは1日中しゃがみこみである。
呼んでみても返事なし。
ひたすら朝から晩までしゃがみ込みである。
病気(ノイローゼ)になってしまったのでせうか・・・
出てくる時はウンチの時だけ。
水をふくんだウンチは新聞紙ベタベタする程の水をふくんだウンチだ。
今もめずらしく出て来たと思ったらテーブルの上に水ウンチを大きくした。
チリ紙がないと生きていけない鳥だ。
こんな鳥は今まで見た事がない。
もうロールを二つも使ってしまった。


ルウちゃん! ルウちゃん!
どうしてこんなウンチなの

母作詞
人間めざして飛んで来た トイレと間違い息ばって
みんなの洋服汚すのよ 人間様は大あわて
あっちー あっちーと指さして ドッカと落ちた大ウンコ
まるで爆弾サクレツ
(※いきなり母が詩を!?)

・12月5日
ルウちゃんはとても明るくなってきてK子(※母)の所によく飛んできて離れようとしない。
昨日とはうってかわって、びっくりである。
すぐ飛んで来て、私が好きらしい。明るい明るい。

・12月30日
ルウちゃんが4回目のお産である。
生まれてからこんなに産む鳥はめずらしいのではないですか・
外の鳥の事も聞いてみなくてはわかりませんが。
1993年の最後の年の卵です。
(卵1個目)17

平成6年(1994)に続きます

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