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20代夫婦が結婚して思い知った日本社会に潜み続ける「無意識の固定観念」

夫と一緒に過ごすようになったこの4年間、ひとり暮らし中は気付けなかったことがある。


夫婦で不動産屋に行ったときのこと。
担当の営業マンは夫ばかり見て話す。私はアウトオブ眼中のようだ。

夫婦でとある自治体に話を聞きに行ったときのこと。
担当職員は、私を通り越し、わざわざ夫に先に名刺を渡しに行った。

夫婦で知人から食事会に呼ばれたときのこと。
夫に向かってだけ仕事内容を詳しく聞く。最後に「奥さんもお仕事してるんですか?」と聞かれた。

このような場面に遭遇する度に、私は唇を噛んで喉元まで突き上げてくる熱いものを喰い止める。

稼ぎが多いのは夫?
契約者は夫?
交渉ごとは夫?
結婚している女性は主婦?

経済成長を遂げた平成の30年間も、人々の「意識」は旧態依然としたライフスタイルのままなのだと、突き付けられた。

確かに、日本の高度経済成長を支えた一つは、男性が外に出て稼ぎ、女性が家事や育児を担うライフスタイルだろう。
では現在は?
今は共働き世帯が専業主婦世帯を上回っている。私たち夫婦も共働きだ。
しかし、私が結婚して目の当たりにしたのは、「人々のライフスタイルの変化に反し、日本社会は無意識の固定観念に未だ縛られている」ということ。

このような風潮に生きづらさを感じずにはいられない。

もしかすると、女である私だけではなく夫側にも大きなプレッシャーやストレスを投げつけているのかもしれない。男性も「世間のイメージの男性像の固定観念」に生きづらさを感じているかもしれない。

私が未来のためにできることはーー日本社会で生きていく全ての人にできることはーー私たち夫婦の生き方や選択、考えを社会に伝え、多様な家族の形があると多くの人に知ってもらうこと。


私たち夫婦は、世間のイメージの女性像や男性像なんて知ったこっちゃないと思っている。
交渉ごとはその時の交渉を優位に進める対話ができるほうが行い、税制面など何かしらメリットが多いほうが契約者になり、苦ではない家事をそれぞれが担い、2人とも好きなビジネスを好きなだけやればいい。
夫婦それぞれが望む形で支え合って生きていこうと考えている。

私たち夫婦の生き方や選択肢を見て、「こんな夫婦もいるんだ、自分らしく堂々としていればいいんだ」と思ってもらえれるといい。


無意識の固定観念を解き放ったとき、日本はもっと生きやすい社会になるのではないか。


#未来のためにできること

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