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HSPの子ども版HSCと不登校/克服方法

何十年も続く傷

本日、何十年も前に受けた父親からのDVを急に思い出してうまく息が出来ませんでした。
当時は自分はなぜか冷静で母が私を庇って殴られて私の名前を呼びながら泣き叫んで感情が昂ったのを覚えています。
その出来事がきっかけで強度HSP(HSC)になり、不登校になり精神障害になり発達障害を疑われ、手のひらから溢れるような精神薬を手にした母と二人でなんとか生きてきました。
精神障害など克服したのはまたいつか話せたらと思います。
本題ですが、子どもを守っていくのが大人の使命の一つだと捉えています。
この記事がその使命の一つになるように祈っています。




最初に

『HSC』という言葉を聞いたことがありますか?
「Highly Sensitive Child」の略称で、日本語で言うと「人一倍、敏感な子」と解釈されています。なんと日本人の五人に一人は、この『HSC』なんだそうです。
そして、実はこの『HSC』の子は不登校になりやすいと言われています。
今日は発達障害と間違われやすい『HSC』とはどんなものか、『HSC』の子への対処法などをわかりやすくお伝えしていきます。




HSCとは

・他者の気持ちを敏感に感じとる
・よく気がつき、深く物事を考える
・身体のことにも敏感に気づく
・喜びや哀しみを人一倍感じる
・豊かな想像力がある

このように、『HSC』の子たちは素晴らしい感性を持っています。ですが反面、「気にし過ぎる」「深く考え過ぎる」など、神経を使いすぎてヘトヘトになってしまいやすい面があります。

注意しなければいけないのは、『HSC』は決して病気でははく、生まれついての気質であると言うこと。そしてそれは、育て方やしつけによって形成されたものではない、と言うこと。

『HSC』とは、ネガティブなレッテル貼りのために意図された言葉ではありません。ここを理解しておかないと、またネットの情報などから「うちの子は何かヘンなの!?」とあわてさせられてしまうので、気をつけてくださいね。




HSCは障害や病気ではない

HSCは病気や発達障害と思われがちですが、どちらとも違います。

HSCは持って生まれた「気質」であり、基本的に変えられるものではありません。

そのため、HSCのお子さんを持つご家族は、育て方が悪かったのかと落ち込んだり、自分を責めたりしないでください。

確かに育てにくいと感じる事はあると思います。

しかし、それもその子の個性であると受け止めてその子の特徴を理解し、その子の良さとして伸ばしてあげられるようにしましょう。




【自閉症スペクトラムとの違い】

HSCは発達障害と勘違いされることが多いですが、発達障害は先天的な脳の機能障害であり、HSCは持って生まれた気質です。

似ているようで大きく違います。

ASDとの違いに関しては、ASDの子は話すことが好きな子が多いですが、話の間を理解するのが苦手で一方的に話すことが多かったり、相手の話を瞬時に理解できなかったりします。

また、自分の興味のある話をずっと話す傾向があり、場の空気を読むことや相手の気持ちを読むことが苦手です。

その場の空気や相手の気持ちに敏感に反応してしまうHSCの傾向とはこの点が大きく異なります。





【注意欠陥・多動性障害(多動症)との違い】

ADHDの子は、いろいろなことに興味を持つと次々にそちらに気を取られてもとの落ち着いた状態に戻るのが難しい傾向にあります。

つまり、1つのことに集中できないともいえます。

一方HSCの子は、外部の刺激や変化に敏感に反応してしまうために落ち着かないだけであって、落ち着いた環境であれば1日中絵を書くことができるなど集中力はむしろあります




『HSC』が不登校になりやすい理由とは?

いいところばかりのように見える『HSC』ですが、実は以下にあげる理由から《自己肯定感》を持ちにくいと言われれています。

●なんでも真面目に受け取ってしまう
例えばお子さんに「そうじゃないでしょ?」「一回教えたのに」などの言葉を言う場合ってありますよね?こちらとしては何でもない一言なのですが、その言葉をしっかり受け取りすぎてしまい、「自分はダメなんだ」と思い込んでしまう傾向があるようです。

●自分をトコトン厳しく律する
真面目で完璧主義とも言える面を持っていますから、ちょっとしたことでも深く反省して「次は気をつけなくちゃ」と自分を戒めます。それは素晴らしい個性なのですが、反面「またやっちゃった。自分はダメだ…」と落ち込みやすいのです。

●いい子過ぎてしまう
人の気持ちを敏感に察することができるので、周囲の大人が自分に寄せている期待に応えようと頑張ります。反面、頑張りすぎたり、自分の気持ちとは正反対のことまで頑張ってしまうので、疲れやすいのです。またそのために、必要な時に上手に甘えられなかったり、周囲の大人からも「大丈夫な子」とほっとかれてしまいがちです。

●集団生活や学校生活が苦手
物事を深く考え真理を見つけていくタイプなので、ざっくり「ああしろ」「こうしろ」と言われても、全然、納得できません。それなのに「言うことを聞かないのは悪いことだ」とレッテルを貼られて責められてしまうので、そのような場所は苦手です。
このような状況から『HSC』の子には、学校は《なじめなくて、とても苦労する場所》であることを理解してあげてください。




HSCの子が不登校を克服するために

HSCの子どもに向けて家族や周囲の大人ができる対応方法のポイント

【親がHSCの特徴を理解する】

不登校になってしまうとどうしても、子どもを責めてしまいがちです。

敏感な気質をもっているHSCの子に「なんでそんな細かいところを気にするのだろう」「どうしてそんなに人前が苦手なんだろう」と気質を理解せず、子どもの気質を否定的に捉えてしまうと子どもたちは傷つきます。

大切なのは、子どもの気質を理解して親が学ぶことです。

気質を理解していないと子どもの人格を否定して責めてしまう場合もあります。「あなたはなんでそんな細かいところばかり気にするの!」このように人格を否定してしまうと子どもの自己肯定感がどんどん低下してしまいます。

本などを読み正しい知識とその子の特性を理解することがHSCの子の不登校を乗り越えるためには必要です。




【子どものHSCの状態を知る】

HSCのお子さんが不登校を乗り越えるのに大切なことは、まずお子さんの状況と状態をしっかりと把握することです。

心理学ではアセスメントといいますが、このアセスメントがとても大切になってきます。

お子さんにどのような特徴があって、どこの部分の困り感が強いのかを客観的に把握しましょう。

不登校になるとどうしても親も不安になって冷静に把握ができなくなってしまいますが、客観的にお子さんの状態を把握しておかないと、よかれと思ったことが逆効果になり悪循環につながってしまうこともあります。

もし、自分だけではアセスメントに自信がないと思われた方は専門家にアセスメントしてもらうことも有効です。




【学校と情報共有し連携】

親だけが理解しても、学校環境でまったく理解されない状況では、家では安心して過ごせるが、学校に行くと安心して過ごせないので、やはり学校に行くのが怖いと思ってしまいます。

学校と連携して、学校側にもお子さんの特性を理解してもらい、合理的配慮をしてもらうことが大切です。

学校に求める配慮例

  1. 本人の同意のもと、担任の先生からクラスのみんなに、そういった気質があることや、騒がしいところが苦手だということを伝えてもらう

  2. 大きな音に敏感なので、イヤーピースをさせてもらうことを許可してもらう

  3. グループワークやディスカッションの授業のときは保健室を利用させてもらう など




【自己肯定感を伸ばす】

以下の4点を今日から家で実践してみてください。
■強い口調やキツイ言葉を使わない
すべて真正面から受け止めてしまうので、決して怒鳴らないであげてください。

■ささいなことでも、褒めてあげる
子どもは毎日、いろんな体験をして成長しています。なんでもないことでも、お子さんには大きな一歩かもしれません。

■無理している事を見つけてあげる

勉強のこと、友だち関係、先生とのやりとり、塾での出来事…。お子さんは何を無理してそんなに落ち込んでしまうのか、一緒に原因を探し出してあげてください。これはお子さん一人では難しいことです。原因さえわかれば、それを改善できるように考え実行すれば良いのです。
■一番の味方、理解者でいてあげる

時には親子で衝突することもあると思います。でもその衝突を乗り越えたら、親子関係がもっと親密になれるような関係を保ちましょう。
『HSC』の子が思春期ならば、生まれつき敏感すぎる気性を持っている子が、さらに敏感に、大人の言動に反応してしまいます。学校でどんなに傷ついてしまったとしても、家ではホッと安心できるような環境をつくってあげてください。




【経験者・専門家に相談】

SCの子どもは対応方法が難しいと親御さんが感じることも多いと思うので、親御さん自身がHSCに関して不安や疑問を感じた時に相談できる場所があることがベストです。

HSC気質の子は親の表情や態度、感情にとても敏感に反応します。

つまり親が精神的に不安定になるとそのお子さんも影響を受けやすいので、親が安心して子どもに対応できるようにするためにも親側を支える存在が必要です。

HSCの特徴を理解して、実際に多くのHSCの子どもたちを支援してきた経験がある先生が相談相手として望ましいでしょう。



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