隔離4日目 防疫ホテルから抜け出してみた
「8泊9日」の隔離期間のうち、台湾当局は前半を「居家检疫(Home Quarantine)」、後半を「自主防疫(Self-initiated Epidemic Prevention)」と位置付けている。ルール上、後半については抗原検査で陰性の結果が出れば、生活必需品の買い物など必要最低限の外出は許可されている。
ただ、日本の留学エージェントからは「留学生に対しては最後まで外出しないようにと呼びかけている大学が多いので、控えるように。外出するとしても自己責任で」とクギを刺されていた。
当局が煽ってくる
ということで、最後までまったく外出しないつもりでいたのだが、疾病管制署のLINE BOTが昨日あたりから妙に煽ってくるのである。
🎉なんてつけられた日には、やっぱり外出したくなっちゃう。そこで居家检疫(Home Quarantine)の最終日だった昨日、思い切って大学に質問してみた。
やったー! 本当に、この、LINEで気軽に質問できるのって素晴らしい。しかも生活必需品の買い物に加えて「散歩もOK」という言質までとれた。そして本日朝、空港でもらった抗原検査をやることに。
抗原検査は陰性
ホテルに問い合わせると「入り口のカギを開ける必要があるから、出発5〜10分前までに専用のフォームに記入して申請してくれ」とのこと。
案内されたGoogle Formで部屋番号、外出の理由(仕事 or 生活必需品の購入)、出発時間と戻りの時間を記入し、さらにLINEでさきほどの抗原検査で陰性を示しているキットとパスポートを一緒に撮った写真をLINEで送り、晴れて娑婆に降り立ったのであった。
とにかく楽しい
街を歩いてみて、ようやく海外に来たのだなあという実感がわいてきた。
留学ってこういうこと
2月から北京の大学に「オンライン留学」していたが、やっぱりオンライン留学というのは留学ではない。街を歩いていて、きょう改めてそう思った。
たとえば、この「素食」というのは肉類を使わない料理のこと。
「素食者」ならベジタリアンを意味する。反対に「荤」というのは肉や魚など動物性の食べ物を指す。こういう知識って教科書にも辞書にも載っているし、まさに北京の大学のオンライン留学のときに新出単語の一つとして暗記したれけど、なんというか、あくまで「新出単語」の域を出なかった。
あるいは、この「靠」という字は「近づく」とか「頼る」「寄りかかる」という意味。これも新出単語として覚えたが、こうやって工事中の建物に近くに「请勿靠近(近づく勿れ)」という注意書きをみると、「ああ、このまえ勉強したばっかりの単語だなあ」と嬉しくなる。
きっともう、この単語の意味は忘れない。留学って、こういうことだよなあ。
ホテルに申告した外出の理由が「生活必需品の購入」だったので、最後にスーパーに立ち寄った。カップ麺と、ヨーグルトと、カットフルーツ、それからほんのすこしだけ、ほんのすこしだけビールを買った。
ホテルの規則には「フードデリバリーでアルコールを頼むのは禁止」と書いていたけれど「部屋でビールを飲むのは禁止」とは書いてなかったもんね。
【2022/08/25の日記】
先述の通り初めて外出したのがきょうのハイライト。帰宅後は歩き疲れたのでちょっとだけ昼寝。午後はとんでもない雷雨だった。携帯に警報のプッシュ通知が届いた。
しばらくやっていなかったDuolingoと、SuperChineseという、いずれも中国語の学習アプリを暇つぶしにやる。Duolingoは無料版のせいか、レベルがかなり簡単すぎて、ちょっと微妙。SuperChineseのほうが問題の形式も豊富。課金するかどうかは迷い中。
夜は渡航前にiPadのKindleにダウンロードしておいた新井一二三『台湾物語』を読む。飛行機のなかでちょっとだけ読んでいた第1章と、第2章まで。特に何も考えずに台南を選んだ今回の留学だが、うん、悪くない選択だったかも、と思わされる。
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