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台南の湿地帯 夕暮れサイクリング

まずはこちらをご覧ください。久しぶりに動画編集してみた。

きれいだったなあ。しかし、これ、一体どこだと思いますか?

日本にいるときからGoogle Mapsを眺めていて、台南の、この北西の一帯はどうなっているんだろう? と不思議に思っていた。航空写真は不鮮明。湿地帯であることは間違いないが、じゃあところどころ区切られているのは、なに? 田んぼなのか?

調べてみると、この湿地帯はきのうの投稿で訪れた安平のすぐ近くにある。サイクリングロードも整備されている。面白そうなので、安平のカメラ散歩の後、足を運んでみることに。

まずはT-Bikeという、台南市のシェアサイクルの貸し出し拠点を探す。

実は台南到着当日にアプリをダウンロードしてあって、昼ごはんのときに自分の交通系ICカードの登録も済ませてあった。「地球の歩き方」には安平にレンタルサイクル屋さんがあると書いてあったけど、対してこのT-Bike、どの拠点でも貸し出し・返却ができるというのが圧倒的に便利だ。

台南の先輩方がいろんなマニュアルを書いてくださっているが、その通りには進まなかった。いずれのガイドも交通系ICカードの悠遊卡だけで支払いできるようなことが書いてあるけれど、今回はクレジットカードの登録を求められた。

どうやらボタンをぽちぽち押しているうちに保険に加入させられたみたいで、あとから確認すると日本円にして1400円くらいが引き落とされていた。シングルジャーニーだけに有効な保険だとするとちょっと高すぎるな(あとでちゃんと調べよう)。

借りられた自転車は……うーん、ブレーキの効きが悪いなあという感じ。

どっちかというと使うことの少ない前輪(右手側)のブレーキの効きが悪かったので、まだマシか。マニュアルには「借りる自転車は、サドルやブレーキ、タイヤの空気圧の状態を確認してから選ぶこと」と書いてあったけど、ブレーキの効き具合は貸し出し前のカギがかかった状態ではなかなか確認しにくい。

それでも、やっぱり一度乗ってみれば自転車ってやっぱり快適だ。汗だくでジーンズも肌にべったりはりつくような状態だったけれど、ようやく夕方になって気温も落ち着いてきて、全身に受ける風が心地よい。リュックサックをカゴに入れられるのも良い(歩いているときはリュックサックが接しているところから汗をかく)。

サイクリングロードとはいえ、歩いて散歩しているひとも結構いた。ただ二輪車がいないので、かなり気楽に漕ぐことができる。

ちょっと怖かったのは湿地帯側に渡ってから、野良犬の姿が目立ったこと。かつて個人的にインドで5カ月だけ暮らしたことがあって、狂犬病に気をつけろと叩き込まれた身としては、やはり警戒してしまう。なかには時速20〜30km出して走る農家のトラックを追いかけているような野良犬もいた。

走っていてわかったのは、少なくとも水田ではないということ。水田というには水量が多すぎる。けど農家っぽいトラックが走っていたのは確かなので、じゃあなんなのだろう。近くにはかつて塩田も多かったらしく、博物館もあるとのことだが。現地の人にいつか聞いてみよう。

とりあえずの目的地と思っていた塩水渓口湿地は結構、夕陽を眺めにやってきていた人がいた。カメラを構えている人のほか、さっきバイクを二人乗りでぶーんと走っていったのを見かけたカップルの姿も。

サイクリングロードは街灯がなかったので、おそらく陽が沈んでしまうと真っ暗になる。借りていた自転車はライトがついていたけれど、それでも怖いので、陽が完全に沈んでしまうまえに帰路に着いた。沈んだ後のほうが空は焼ける。前方に注意しつつも、何度も後ろを振り返った。

台南市の市街地側を望む。ちょっと見えにくいけれど、おそらくこのあたりに群生しているのはマングローブなんじゃないか? そういうボートツアーもあるみたいだし。考えてみればここは石垣島よりも西表島よりも南にあるのだから、不思議ではないのだが、自分の住んでいる街に普通にマングローブが群生しているって、新鮮な感覚だ。

せっかく「どこに返却しても良い」のが特徴のシェアサイクルなので、もう思い切ってそのまま宿舎にまで帰ってしまうことにした。ラッシュアワーと重なり、二輪車が大量に走る市内を排気ガスまみれになってペダルを漕いだ。これでもう怖くない。


【2022/09/06の日記】

2回目ということもあり、余裕をもってバスに乗る。赤崁樓のそばへ。が、まずは昼ごはん。

このあと新光三越をぶらぶらして、宿舎方面へとぶらぶら歩く。大学生のころの台北出身の友人に、大学のOB会の台湾支部みたいなLINEグループに追加してもらった。300人以上が登録しているグループで、たちまち数人からメッセージが送られてきた。そのうちの一人に金曜日のバーバキューに誘ってもらう。話が早い。すごい。

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