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自分には出来ないと思うことで失われた才能は多いと思う

屋根工事をしています。今日は2階の屋根に登って瓦を外していました。ええと、僕は大工ではありません。素人です。小さい小屋をDIYしたことがある程度で、一軒家サイズの屋根工事なんてしたことはありません。

家工事の中でも特に屋根工事はプロにお任せするのが当たり前なんでしょうが、素人には素人なりの素材や方法があったりしますし、なにぶん予算がかなり安くすみます。

まあ、何事も安ければ良いとは思いませんが、自分でやればプライスレスなノウハウを獲得できるので、プロにお願いしたら自分で出来ないもったいなさがあるとも考えられます。

一般的なビジネスの世界では、自身の特性を熟知して、職人ならものづくりに特化して、経営や広告などは専門の人に任せてスペシャリスト集団を作ったほうが良いのでしょう。

しかしなんでもプロに任せることによって、あなたの中に秘めた大いなる可能性に気がつかずにいるかもしれません。

だって、世の中知らない世界ばかりだし、やったことのない分野ばかりじゃないですか。

僕は昔から何でも屋的で万能な人間だと思われることが多いですが、とんでもないです。ただ何事もとりあえずトライしているだけです。面倒臭そうだったり、何と無く難しそうで誰もが手を上げない作業に、じゃあやってみるかとやっているだけです。

で、やってみると案外できてしまうものです。今時ネットで調べればやり方の一つくらい見つかることが多いですし、見つからなくても参考になる情報は得られます。

大体、何が難しいかわかっていないから難しそうに思うのであって、何が難しいかが明確になれば、解決策は見えてくるものです。

だから僕はなんでもできる人、というより、
なんでもやってみた人というようなものなんだと思います。

そうして色々なものにトライし続けることで初めて自身の特性を熟知して、スペシャリスト達とチームを組めるんじゃないかとおもいます。

作家の坂口恭平さんのツイッターを眺めていると、文筆業はもちろん、絵を描いたり、料理などの家事をしたり、セーターを編んだり、音楽を作ったり、ライブをしたり、陶芸をしたり、ガラス細工をしたり、靴を作ったり、ギターを作り始めたりと、本当に多彩なモノづくりをしています。

本当に得意なこととか
本当に好きなこととか

っていうのは色んなことに触れ、実践してみないとわからないと思うんです。

以前読んだ山尾三省さんの本(タイトルは忘れました)に、天職だと思って長年教師をしてきた方が、定年後に初めたモノづくりで(確か)人間国宝になられたという話が紹介されていました。

僕たちに備えられた才能は一つとも限りませんし、それがいつ開花するかもわからないということが良くわかります。その才能に気がつくことに遅すぎることもないのですから、いつまでも挑戦をやめないようにいたいものです。

挑戦を怠れば、あなたのうちに秘められた才能に気がつかないままに一生を終えてしまうかもしれません。

何事も挑戦するようにすれば、その才能に少しでも早く気がつけるかもしれません。

才能に気がつくというのは、ほかのことより上手くできるとか、しっくりくるとか、楽しいといったようなことで、それらは心地よく長く続けられるための重要な要素です。どんな才能も末長く付き合って初めて大きく花開くものでしょう。

まずはなんでもやってみないことには、そんな才能との出会いのチャンスも得られません。

才能との出会いは時に偶然を伴うのかもしれませんが、その偶然の確率を上げるのも行動の積み重ねですから、結果それは必然というものなんだと思います。

(新暦11月16日 旧暦10月20日)

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