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令和を生きる私が平井堅のノンフィクションに救われる話


これは2021年3月某日、令和を生きる20代そこそこの半端な大人に起きた半端な日常ショートストーリー 



最近よく考えること
私はこのままでいいのだろうか
(急に深刻)


でもぶっちゃけそれなりにみんな考えるのではないかと思う
考える時期が、時間があると思う


私は今日その日が来た
割と頻度は多く3ヶ月に1回くらい同じ理由でもがくのだが、先月はなかったのでまた来たか、くらいに思っている


今は特にやりたいことがない
だから吸収する時間にしたい
本を読んだり、映画を見たり、美術館に行ったり、自分の興味のストッパーを外してどうでもいいもの、余白みたいな部分に今のうちに触れておきたい、出会っておきたいと思う


前回悩んだ時はそんな結論に落ち着き、まんまの生活を送ったと思う


インプットにはゴールはなくて、ないはずでだからどんどん興味を持って掘り続けて人生は一生勉強って思ってるけど、しんどくなる時もある、当たり前、しんどい


私はえぐいせっかちな人間で、せっかちな理由は後に余裕が欲しいから、いつもそう
朝の準備も、お店の締め作業も終わった後に休める余裕が欲しいから


自分の人生に対してもきっと同じ考えで、どうしよう。の時間が嫌い、I hate youである


結果や結論や正解やそんなものが多分欲しくて行き急いでる、なんでもタイムリミットがあると思ってる


とかなんとか考えている時、不意にある曲を思い出した


思い出したというか急に脳内再生された


人生は苦痛ですか



平井堅のノンフィクション


思い出したらすぐにでも聞きたくなってパイオニアのヘッドホンを引っ張り出して聞いてみた


自然と"あなた"の部分を自分に語りかけるように聞いていた


思わず早々と1番サビ後でグッとくるものがあり2番途中で3ミリほど泣いた


こんな運命的なことがあるだろうか
悩みもがいてる時に不意に頭の中にいつも聞かない平井堅が流れてくるもんなんだろうか


堅は私の生活を透視でもしているのだろうか
(もはや堅呼び)


そもそも透視したところで私の脳内にグッドタイミングで再生することは不可能ではないだろうか


いや今はそんなことどうでもいい


平井堅のノンフィクションが今の私を肯定してくれている気がした


全て解決する勢いだった

私自身もただあなたのままのあなたに、つまりそのままの私に会いたかったんだ


そのままの私を私自身が受け止めて認めてあげたかった、認めてあげるべきだったんだ


私だからできることを無理に探さなくていいし、全てうまくやろうと思わなくてもいい
人生成功させようなんて思わなくていい
自ずと自分なりの成功が見えるんじゃないか、てそう思った


こういう少しめんどくさい悩みには人それぞれの落ち着く場所や解決策があると思うから無理に押し付けはしないけど、私のようなめんどくさい人間同盟の方がいたらどうか一度、いい音でいい空間で平井堅のノンフィクションを聴いて欲しい、少し楽になるはずだから


平井堅の優しい声が全て肯定してくれるから


そして私は私に会いたくなるはずだから


私はそのいつかの私のままの私でしっかり生きる私に会うために今を過程として生きていこうと思う(私が総出)


2021年3月の私はこうしてまた収まった
平井堅にノンフィクションに救われた


生きにくい時代、自由の少ない日々
過ぎて行く月日、流れて行く時間


この時代に生まれたことを憎く感じながらも
進んでいく令和は止まらなくて、みんながみんな忙しなくて1人泣き叫びたくなる日があると思う

私は何にも染まらないで
あなたは何にも染まらないで
今の時代を自分の歩幅で自分の歩いてきた距離とその先だけを見て歩きたい、歩く
振り返った時、私だけの足跡が形や色を変えながら見えないところまで続いているのを見て少し笑えたらそれでいい
まるで昔の日記や写真を見て我ながらに自分らしいな、と笑ってしまう時のように




人生は苦痛ですか
成功が全てですか
僕はあなたにあなたにただ会いたいだけ

見窄らしくていいから
欲まみれでもいいから
僕はあなたにあなたにただ会いたいだけ

平井堅/ノンフィクション


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