中坊コラム

Jリーグ関連の長文を一つのクラブに偏重せず全般を見る視点で書きます。なるべく分かりやす…

中坊コラム

Jリーグ関連の長文を一つのクラブに偏重せず全般を見る視点で書きます。なるべく分かりやすく書くつもり。スタジアムでのJリーグ観戦は1993年〜2022年で931試合。海外でのサッカー観戦は19試合(アジア9、南米7、欧州3)。2023年からNoteスタート。

最近の記事

2024年Jリーグ優勝予想

2023年Jリーグは開幕に向けて2022年末に開催されたカタールW杯における大躍進の余韻が残っていたが、 2024年Jリーグは2024年初に開催されたアジアカップの惨敗失望感を味わってからの開幕なので随分と対照的な形となるが、代表は代表、JリーグはJリーグなのでそこは関係なく今年も楽しみである。 今年の優勝争いクラブだが、予想は浦和とマリノス。 去年の2023年Jリーグ優勝争いでも書いたがここ数年のJリーグ優勝争いクラブを予想するのは本当に簡単だった。基本的に川崎とマリノ

    • 選手達の敗戦コメント(2023アジアカップ)

      鈴木彩艶 この大会を通して自分がゲームを壊すような試合が多くて、何もできなかった大会だったなと率直に思っています。 毎試合、勝利はもちろん、無失点を目指していますが、大会を通して自分がゲームを壊すようなシーンが多かった。代表でやる以上は1試合目から高いレベルのパフォーマンスを見せなければいけなかった。今日のゲームは比較的、悪くないような内容でしたが、でも失点部分の自分のチームへの関わり方と言いますか、そういうところは直接スコアに影響を与えてしまったと思う。 板倉滉 本当

      • (GL2試合目終了時点)アジアカップで決勝まではいける予想

        各スポーツベッティングサイトにおけるアジアカップ優勝予想1位は日本となっており、ここまでの親善試合における圧勝ぶりや戦力的にも他国より抜けているのでGLは楽勝の雰囲気になっていたが、  ○4-2 ベトナム  ●1-2 イラク とまさかの黒星。そして二失点続き。 一気に悲観論および日本代表への批判が渦巻く状況となったが、個人的には、決勝まで進出する可能性がより高まったと感じている。 イラク戦までの状況を振り返りたい。 ・ドイツに対してもアウェーで大勝できる強さ、連戦連勝に

        • 雰囲気に呑まれた(J1昇格プレーオフ決勝 東京V1-1清水)

          まず最初の感想として、J1昇格プレーオフ決勝の舞台が国立だったことがとにかく大きかった。 陸上トラック付きなのと動線が悪いのと通路と前の席の感覚が狭いのは本当に酷いが、見やすさは悪くなく、何より都内一等地にある抜群のアクセス。 そりゃ観客5万人きますわ。 Jリーグに興味がない人をお試しでもいいから気軽に呼び込むためには、「この試合はどういうものなのか」という位置づけや懸かっているものがわかりやすいと効果的。J1昇格プレーオフはその意味で普段のリーグ戦よりライト層向け。 か

        2024年Jリーグ優勝予想

          悪い意味で信じがたいことが起きた(浦和1-2神戸)

          西川周作(37)による信じがたいプレーにより神戸が土壇場で勝利をもぎとり、二位マリノスとの勝ち点差を詰められることなく、首位キープ。 第三者として見に行ったのにあまりに劇的で、そしてあまりに酷いプレーで少し放心状態になった。 神戸の試合はこれで4節連続の現地観戦。 マリノス(2-0)、鹿島(3-1)はノープレッシャーのごとく楽勝。 しかし前節湘南(1-1)は痛恨のドローだった。 主力・山口蛍が欠場で絶対的な主力ボランチが齊藤未月と共に2人不在、代わりにスタメン起用の扇原は持

          悪い意味で信じがたいことが起きた(浦和1-2神戸)

          初タイトル(福岡2-1浦和)ルヴァン決勝

          戦力差としては浦和が上、そして決勝の舞台の経験値は浦和が断然上。おまけに関東開催なので実質、浦和のホーム。 なのでこのカード、10回戦ったら7回は浦和が勝つというのが自分の試合前イメージ。 (浦和の大きな弱点としては二列目アタッカーの戦力が他ポジションに比べると大きく劣ることと、過密日程。) そんな予想を吹き飛ばすようなアグレッシブな戦いで福岡は試合開始直後、前半終了間際、という理想的な最高に良い時間帯に得点重ねて2-0のリード。 この前半終了時ですら「相当福岡とばしてい

          初タイトル(福岡2-1浦和)ルヴァン決勝

          優勝争いのプレッシャーがまだ見えてこない(神戸3-1鹿島)

          今年、神戸をリーグ優勝候補にはしていなかった。 そしてリーグ中盤になって神戸が首位に立っていた時も優勝はないと予想していた。 理由はシンプルに、 「リーグ優勝争いをしたことないクラブが、いきなり優勝を成し遂げる事例はほぼないから」 川崎はシルバーコレクターと揶揄される程、何度もリーグ優勝争いをしつつも逃してきた。その経験を経て4度のリーグ優勝を成し遂げている。 マリノスは95年および03、04年の連覇を既に経験しているし2013年は最後の最後で広島にリーグ優勝を掻っ攫われ

          優勝争いのプレッシャーがまだ見えてこない(神戸3-1鹿島)

          若手の我慢起用、最強の個 川崎0-1神戸

          「ミスも多いし実力不足を露呈するけど、若手育成という観点から悪い部分には目をつぶってトップの試合に起用し続けよう」 この思考、どう思います? 自分は、かつては理解できた立場、しかし 今は、マジでありえないしプロとして絶対にやってはいけないマネジメントという立場です。 自分の中で一番古い記憶で言うと、2003年の鹿島において秋田豊が33歳の時に戦力外通告、若返りのために金古聖司が背番号3を引き継いだ時。 あの時、ライターの平野氏がサッカーダイジェストで「そこに競争原理はある

          若手の我慢起用、最強の個 川崎0-1神戸

          優勝争い脱落 浦和 0-0 横浜FM

          神戸 44 横浜 43 名古屋 39→42 浦和 37 浦和からすると優勝争いに絡むためには絶対勝ち点3が必要な上位対決。 マリノスは勝ち点3欲しいが何よりも神戸・名古屋との三つ巴に浦和まで優勝争いに参戦してきてほしくない、勝ち点3をあげたくないというゲーム。 結果的にはマリノス御の字、浦和痛恨の結果。 まずマリノス。 神戸の大迫・武藤と同じくJリーグ最強レベルのアタッカー陣で挑み、浦和よりも個々のクオリティおよびここまでの結果としても大きく上回る3トップ+1なのだが、

          優勝争い脱落 浦和 0-0 横浜FM

          BIG神奈川ダービー(横浜0-1川崎)

          アンデルソンロペス、ヤンマテウス、エウベル、マルコスジュニオール。 この4人が前線にいるマリノスに比べると川崎はどうしても戦力で見劣りする。 宮代大聖、山田新。まだ覚醒前の若手であり、シーズン二桁得点が計算できるアタッカーではない。 首位マリノス勝ち点43、川崎勝ち点28。 戦力差が如実に表れた勝ち点差。 マリノスは前線の選手だけで前半のうちに試合を決められるくらい決定機を作れていたが、大きなポイントになったのが前半、エウベルからのプレゼントクロスをマテウスが押し込むだけ

          BIG神奈川ダービー(横浜0-1川崎)

          ACL三度優勝、前人未到のアジア王者(浦和1-0アルヒラル)

          現行のACLになってから三回優勝したクラブは浦和だけ。 かつて、Jリーグクラブは磐田もマリノスもACLでGL敗退が続いた時、そしてACL初期にシエラレオネ代表FWカロン擁するアルイテハドが連覇成し遂げた時、さらにはCWCでサンパウロ相手にアルイテハドが3-2の大接戦繰り広げた時、 「こんな化け物クラブ相手にJリーグのクラブが優勝できる日はくるのか」 そんな途方もない差を感じた時代があったが(現に当時G大阪・西野監督も同様の発言をしていた)、いまや隔世の感がある。 アルイテハド

          ACL三度優勝、前人未到のアジア王者(浦和1-0アルヒラル)

          日本代表≠Jリーグ

          普段、日本代表の試合をスタジアムで見ている人は「知ってる」という話なので読む必要ないです。これは初めて日本代表の試合を見に行ったサッカーオタクの感想です。 今までスタジアムでの観戦はJリーグだと約900試合、年代別代表の試合(※1)、そしてA代表(※2)は見に行ったものの、「国内開催で海外組もフル招集するA代表の試合」は人生初のスタジアム観戦だったのでその感想および衝撃について備忘録として残す。 ※1 韓国でのU-20W杯、旧国立でのU-23アテネ五輪代表親善試合 ※2 韓

          日本代表≠Jリーグ

          伊藤涼太郎(新潟1-0川崎)

          今、旬な男 伊藤涼太郎。 研究し尽くされる前に、海外移籍する前になんとか90分リアルタイムで見ることができた。 試合開始早々に高宇洋からのパスをダイレクトで前線の鈴木孝司へ出したパス見た時に「あ、すげっ」って思って、その後前半13分にドリブルで持ち上がってやや遠い位置からループシュート放った時に「あ、完全にノッてる」って思った。 この完全にノッてる感が結果に出たのが前半22分。 GKチョンソンリョンのニアサイドをぶち抜いて叩き込んだ先制ゴールシーン。 ループを狙ったのも

          伊藤涼太郎(新潟1-0川崎)

          佐野海舟という衝撃(横浜FC1-3鹿島)

          広島から獲った藤井智也も良かったよ。 川崎から移籍してきた知念も良いよ。 ただ、今季鹿島の移籍加入組で断トツNo.1は佐野海舟。 アンカーの位置で開幕からスタメン。キャプテン三竿がポルトガルへ移籍して抜けたところにおさまって、今日初めて現地で見たが本当に凄かった。 前半、ボールをカットしてそのままグングン攻めあがって左サイドを駆けあがりクロス。このクロス自体はイマイチだったので、 「まぁあれだけスプリントしたらクロスの質求めるのは酷か。でもかなり迫力ある攻め上がりだったな

          佐野海舟という衝撃(横浜FC1-3鹿島)

          ハイレベルと危うさ(横浜FM1-1広島)

          今季リアルタイムおよび現地で観た中で一番レベル高い試合だった。 で、一森純。 マリノスは昨季不動の正GK高丘陽平がMLSに移籍し、開幕からの2試合はオビ パウエル オビンナが正GK。ここで2月末に突如ガンバから一森をレンタルで獲得。その一森が移籍後いきなりスタメン。 まず補強としてはさすがマリノスという目の付け所の良さ。 ガンバは谷晃生・東口順昭というS級GK二人も抱えている中での第三GKだから獲りやすい。飯倉大樹も戻した上で、絶対的な守護神抜けた穴を少しでも埋めるべくさ

          ハイレベルと危うさ(横浜FM1-1広島)

          未熟なカード対応(柏1-1FC東京)

          前節、開幕戦の浦和戦でとっくに東が退場なはずなのに耐えきれた(何度もイエロー二枚目もののファールをしていた)、という危うさがあった東京だがその反省が何も活かされず、今日は逆転のチャンスが大いにあった中、退場者を出してしまって勝ち点1で終わる結果に。 主審の判定基準がおかしい云々言うのはその人の判断だからさておき、 そしてサポーター側が主審に文句言うのもさておき、 (プロじゃないし、単なる観客だし、日々のストレスの捌け口として試合観戦してる人だって中にはいるから) プロの選手

          未熟なカード対応(柏1-1FC東京)