中坊コラム

スタジアムでのJリーグ観戦は1993年〜2023年で962試合。海外でのサッカー観戦は…

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スタジアムでのJリーグ観戦は1993年〜2023年で962試合。海外でのサッカー観戦は19試合(アジア9、南米7、欧州3)。Jリーグについて一つのクラブに偏重せず全般を見る視点で書きます。2023年からNoteスタート。

最近の記事

GK早川のミスで全てが変わった(横浜FM 4-1 鹿島)

16シーズンぶりの4連敗中となっている横浜F・マリノス。過密日程の犠牲者となり、疲労困憊ぶりが痛々しく、指揮官キューウェルの解任報道も出ている中で迎えるのは2位鹿島アントラーズ。マリノスにとってかなり厳しい内容になるかと思われた。 実際、前半に鹿島がセットプレーで先制したがマリノスは鹿島と比べると運動量も身体のキレも違い、疲労困憊ぶりが見ていて痛々しかった。鹿島・名古へのマリノス・エドゥアルドのタックルも完全にファールであり、退場かPK宣告でもおかしくない。 試合後のコメン

    • 海外組8人の時代から200人超えの時代へ(2002年のサッカー報道環境との比較)

       ヨーロッパでプレーする全ての日本人サッカー選手の動向を追えない。あまりに増えすぎた。  おそらく、これには日本のサッカーファン全員が同感だと思う。もはや嬉しい悲鳴(?)とも言える現状だが、20年前と比較しながら述べていきたい。  かつて、2000年代においてはヨーロッパクラブ所属の日本代表レベルの選手は限られていた。2002年日韓W杯直後ならば以下の通り。  2002年日韓W杯直後はまごう事なきサッカーバブルだった。2024年の今、最近サッカーに触れ始めたファンからする

      • サッカーダイジェストの凋落が著しい

         かつてサッカーダイジェストはサッカーマガジンと並び業界誌として権威を保っていた。自分も2000年代は毎週両誌とも隅々まで購読しており、良くも悪くもサッカー観戦の参考にしたり知識を得ていた思い入れのある雑誌である。  そのサッカーダイジェスト、ここ数年の凋落が著しいことについて大半のサッカーファンは同じ思いを抱くと思う。具体的に言うと、ネット記事における低レベルかつ中身のないまとめ記事を乱発している現状だ。  やり口は以下の通り。  (1)  ・欧州所属選手が活躍する  

        • 勝てば官軍(浦和1-2町田)

          開幕してすぐの頃にこんなツイートをした。 まさか、ここから2か月以上経った16節においても未だに快進撃が続き、J1の首位に立っているとは露ほどにも思わなかった。 DAZNではチェックしていたが、相手クラブがイライラするこの町田の戦いぶり、スタジアムで見なきゃと思っていたものの日程が合わずようやく今節の浦和×町田@埼スタにて初の黒田政権町田を現地観戦。 浦和からすると絶対相容れない大嫌いな戦い方だろうし相当荒れる試合になるだろうと思っていたが、想像以上の展開だった。 先に

        GK早川のミスで全てが変わった(横浜FM 4-1 鹿島)

          2024年Jリーグ優勝予想

          2023年Jリーグは開幕に向けて2022年末に開催されたカタールW杯における大躍進の余韻が残っていたが、 2024年Jリーグは2024年初に開催されたアジアカップの惨敗失望感を味わってからの開幕なので随分と対照的な形となるが、代表は代表、JリーグはJリーグなのでそこは関係なく今年も楽しみである。 今年の優勝争いクラブだが、予想は浦和とマリノス。 去年の2023年Jリーグ優勝争いでも書いたがここ数年のJリーグ優勝争いクラブを予想するのは本当に簡単だった。基本的に川崎とマリノ

          2024年Jリーグ優勝予想

          選手達の敗戦コメント(2023アジアカップ)

          鈴木彩艶 この大会を通して自分がゲームを壊すような試合が多くて、何もできなかった大会だったなと率直に思っています。 毎試合、勝利はもちろん、無失点を目指していますが、大会を通して自分がゲームを壊すようなシーンが多かった。代表でやる以上は1試合目から高いレベルのパフォーマンスを見せなければいけなかった。今日のゲームは比較的、悪くないような内容でしたが、でも失点部分の自分のチームへの関わり方と言いますか、そういうところは直接スコアに影響を与えてしまったと思う。 板倉滉 本当

          選手達の敗戦コメント(2023アジアカップ)

          (GL2試合目終了時点)アジアカップで決勝まではいける予想

          各スポーツベッティングサイトにおけるアジアカップ優勝予想1位は日本となっており、ここまでの親善試合における圧勝ぶりや戦力的にも他国より抜けているのでGLは楽勝の雰囲気になっていたが、  ○4-2 ベトナム  ●1-2 イラク とまさかの黒星。そして二失点続き。 一気に悲観論および日本代表への批判が渦巻く状況となったが、個人的には、決勝まで進出する可能性がより高まったと感じている。 イラク戦までの状況を振り返りたい。 ・ドイツに対してもアウェーで大勝できる強さ、連戦連勝に

          (GL2試合目終了時点)アジアカップで決勝まではいける予想

          雰囲気に呑まれた(J1昇格プレーオフ決勝 東京V1-1清水)

          まず最初の感想として、J1昇格プレーオフ決勝の舞台が国立だったことがとにかく大きかった。 陸上トラック付きなのと動線が悪いのと通路と前の席の感覚が狭いのは本当に酷いが、見やすさは悪くなく、何より都内一等地にある抜群のアクセス。 そりゃ観客5万人きますわ。 Jリーグに興味がない人をお試しでもいいから気軽に呼び込むためには、「この試合はどういうものなのか」という位置づけや懸かっているものがわかりやすいと効果的。J1昇格プレーオフはその意味で普段のリーグ戦よりライト層向け。 か

          雰囲気に呑まれた(J1昇格プレーオフ決勝 東京V1-1清水)

          悪い意味で信じがたいことが起きた(浦和1-2神戸)

          西川周作(37)による信じがたいプレーにより神戸が土壇場で勝利をもぎとり、二位マリノスとの勝ち点差を詰められることなく、首位キープ。 第三者として見に行ったのにあまりに劇的で、そしてあまりに酷いプレーで少し放心状態になった。 神戸の試合はこれで4節連続の現地観戦。 マリノス(2-0)、鹿島(3-1)はノープレッシャーのごとく楽勝。 しかし前節湘南(1-1)は痛恨のドローだった。 主力・山口蛍が欠場で絶対的な主力ボランチが齊藤未月と共に2人不在、代わりにスタメン起用の扇原は持

          悪い意味で信じがたいことが起きた(浦和1-2神戸)

          初タイトル(福岡2-1浦和)ルヴァン決勝

          戦力差としては浦和が上、そして決勝の舞台の経験値は浦和が断然上。おまけに関東開催なので実質、浦和のホーム。 なのでこのカード、10回戦ったら7回は浦和が勝つというのが自分の試合前イメージ。 (浦和の大きな弱点としては二列目アタッカーの戦力が他ポジションに比べると大きく劣ることと、過密日程。) そんな予想を吹き飛ばすようなアグレッシブな戦いで福岡は試合開始直後、前半終了間際、という理想的な最高に良い時間帯に得点重ねて2-0のリード。 この前半終了時ですら「相当福岡とばしてい

          初タイトル(福岡2-1浦和)ルヴァン決勝

          優勝争いのプレッシャーがまだ見えてこない(神戸3-1鹿島)

          今年、神戸をリーグ優勝候補にはしていなかった。 そしてリーグ中盤になって神戸が首位に立っていた時も優勝はないと予想していた。 理由はシンプルに、 「リーグ優勝争いをしたことないクラブが、いきなり優勝を成し遂げる事例はほぼないから」 川崎はシルバーコレクターと揶揄される程、何度もリーグ優勝争いをしつつも逃してきた。その経験を経て4度のリーグ優勝を成し遂げている。 マリノスは95年および03、04年の連覇を既に経験しているし2013年は最後の最後で広島にリーグ優勝を掻っ攫われ

          優勝争いのプレッシャーがまだ見えてこない(神戸3-1鹿島)

          若手の我慢起用、最強の個 川崎0-1神戸

          「ミスも多いし実力不足を露呈するけど、若手育成という観点から悪い部分には目をつぶってトップの試合に起用し続けよう」 この思考、どう思います? 自分は、かつては理解できた立場、しかし 今は、マジでありえないしプロとして絶対にやってはいけないマネジメントという立場です。 自分の中で一番古い記憶で言うと、2003年の鹿島において秋田豊が33歳の時に戦力外通告、若返りのために金古聖司が背番号3を引き継いだ時。 あの時、ライターの平野氏がサッカーダイジェストで「そこに競争原理はある

          若手の我慢起用、最強の個 川崎0-1神戸

          優勝争い脱落 浦和 0-0 横浜FM

          神戸 44 横浜 43 名古屋 39→42 浦和 37 浦和からすると優勝争いに絡むためには絶対勝ち点3が必要な上位対決。 マリノスは勝ち点3欲しいが何よりも神戸・名古屋との三つ巴に浦和まで優勝争いに参戦してきてほしくない、勝ち点3をあげたくないというゲーム。 結果的にはマリノス御の字、浦和痛恨の結果。 まずマリノス。 神戸の大迫・武藤と同じくJリーグ最強レベルのアタッカー陣で挑み、浦和よりも個々のクオリティおよびここまでの結果としても大きく上回る3トップ+1なのだが、

          優勝争い脱落 浦和 0-0 横浜FM

          BIG神奈川ダービー(横浜0-1川崎)

          アンデルソンロペス、ヤンマテウス、エウベル、マルコスジュニオール。 この4人が前線にいるマリノスに比べると川崎はどうしても戦力で見劣りする。 宮代大聖、山田新。まだ覚醒前の若手であり、シーズン二桁得点が計算できるアタッカーではない。 首位マリノス勝ち点43、川崎勝ち点28。 戦力差が如実に表れた勝ち点差。 マリノスは前線の選手だけで前半のうちに試合を決められるくらい決定機を作れていたが、大きなポイントになったのが前半、エウベルからのプレゼントクロスをマテウスが押し込むだけ

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          ACL三度優勝、前人未到のアジア王者(浦和1-0アルヒラル)

          現行のACLになってから三回優勝したクラブは浦和だけ。 かつて、Jリーグクラブは磐田もマリノスもACLでGL敗退が続いた時、そしてACL初期にシエラレオネ代表FWカロン擁するアルイテハドが連覇成し遂げた時、さらにはCWCでサンパウロ相手にアルイテハドが3-2の大接戦繰り広げた時、 「こんな化け物クラブ相手にJリーグのクラブが優勝できる日はくるのか」 そんな途方もない差を感じた時代があったが(現に当時G大阪・西野監督も同様の発言をしていた)、いまや隔世の感がある。 アルイテハド

          ACL三度優勝、前人未到のアジア王者(浦和1-0アルヒラル)

          日本代表≠Jリーグ

          普段、日本代表の試合をスタジアムで見ている人は「知ってる」という話なので読む必要ないです。これは初めて日本代表の試合を見に行ったサッカーオタクの感想です。 今までスタジアムでの観戦はJリーグだと約900試合、年代別代表の試合(※1)、そしてA代表(※2)は見に行ったものの、「国内開催で海外組もフル招集するA代表の試合」は人生初のスタジアム観戦だったのでその感想および衝撃について備忘録として残す。 ※1 韓国でのU-20W杯、旧国立でのU-23アテネ五輪代表親善試合 ※2 韓

          日本代表≠Jリーグ