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パラレルハウス⑤~⑦|眞子編

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小説|パラレルハウスの眞子編だけを集めました。 ⑤~⑦話
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小説|パラレルハウス|⑤入場―眞子編

小説|パラレルハウス|⑤入場―眞子編

明は眞子とのやりとりなどを思い返しながら、とりあえず様子だけと思って来たものの、まさか本当にやってるとは想定外だった。。。

明はすぐに眞子に電話した。

眞子「・・・もしもし」
眠そうな声で眞子が出た。

明「あ、眞子、起こしてごめん。」
眞子「いいよ。どおしたの?」
明「実はさ、バイトの帰り際にまたお知らせっぽいことがあってさ、眞子はやってないって言ってたけど、どうしても気になったから少し寄っ

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小説|パラレルハウス|⑥2つの扉―眞子編

小説|パラレルハウス|⑥2つの扉―眞子編

眞子は入口の中に入った。

「明?!いる?」

「・・・・・」

返事が全くない。。

眞子は一気に不安になった。
入口前に戻ろうと思い、扉を開けようとしたが、全く開かない。

(え、、どおしよぉ(T_T))

気づいたら眞子の目の前に数字の「9」と書かれた大きな扉が2つあった。

(どっちか選べってこと?)
(なんで、明いないの•́ω•̀)?)

じっとしていると不安になるばかりなので、泣きそう

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小説|パラレルハウス|⑦最後の扉―眞子編

小説|パラレルハウス|⑦最後の扉―眞子編

眞子は重い扉を入ると
小さな劇場の中にいた。

そこは円形の舞台が中央にあり、周りを観客が囲む形の場所だった。

(どこかで来たことあるような、、、)

辺りを見回すと、前の方に見覚えのある人が独り座っていた。
だんだん近づくと、その人が明だということがわかった。

「明?!!何してるの!?」

振り向いた明も少し驚いた様子だった。

「眞子!!なんでここに?」
「それは、こっちのセリフだよぉ!

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