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写真から創る

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お題の写真から創作してもらう企画です。
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#小説

#写真から創る

 凍えてた。  そうしたらあの人がやってきて、 「おう、どうだ?」って。  ドウダ?ッテ、…

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小説|三十七峠〔Part5〕

※Part4はこちら ◇◆◇  やっと酷い頭痛が治まり、言葉をまともに話せるようになったのは…

小説|三十七峠〔Part4〕

※Part3はこちら ◇◆◇  帰り道は下り勾配になる分、歩くのは楽だろうと思っていたが、大…

小説|三十七峠〔Part3〕

※Part2はこちら ◇◆◇  やがてたどり着いた、平屋建ての家は、俺が今まで見た、どの家よ…

小説|三十七峠〔Part2〕

※Part1はこちら ◇◆◇  高速道路を降りる直前、降り始めた雪は、N町に着く頃には本降り…

小説|三十七峠〔Part1〕

※Part1~5でひとつの物語になります ◇◆◇  ああ、やっとここまで帰ってきた。  雪の上…

新しい毎日《後編》 #写真から創る

※ この作品の後編です。前編をお読みになってから、どうぞ。    年下の男は、優しかった。  決して私の自由を奪うことはせず、私にそっと寄り添った。彼自身の部屋は借りたまま、私の部屋で夜を明かして仕事に出かけ、週に1度、郵便物を取りに自分の部屋へ戻る。別々に過ごす夜の予定は、互いに干渉することもない。  けれど、ふたりの休みが重なる日曜には、フォンダンショコラのような時間が待っていた。出かけていても、籠っていても。 「アパート、解約しようと思って」とヒデがにこやかに言っ

新しい毎日《前編》 #写真から創る

 アパートの階段を転げるように駆けおりたときには、あの人はずいぶんと先にいた。昨夜から降…

水野うた
3年前
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銀世界のウォーキング

「一体ここどこ?あれ、私何してたの」気が付けば女性は、ここに来るまでの記憶を完全に失って…

『白』

 なぜ僕が一人でお好み焼きを受け取りに行かなければならないのか。  久々に地元に帰ってき…

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元の暮らし

これから先は、「もとのくらし」の続編となります。まだお読みになっていない方は先にお読みい…

我が背子と二人見ませばいくばくか

私ね、あの日、死のうとしたの。 あなたに出逢う前よ、まだ高校生だった。高校は息苦しくって…

冬の足音

鼻唄を歌っている自分に気づいて、驚いた。 そもそも毎日厨房に立っているし、食事は昼も夜も…

水野うた
3年前
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