ヒトとしての生き方
■ヒトって面白い
ヒトって面白い。
(ここでは、「ヒト」→学術的表現の際に使用、「人・人間」→概念的表現に使用。)
人が生きる理由や幸せの感じ方など様々考えてきたが、
つまるところヒトは他の動物とは大きく異なり、感情を言葉で表現する事ができ、さらにそれを”文字”という古代からのツールで表現することができる。
学校の世界史の授業では、紀元前3000年頃のメソポタミア文明のくさび形文字やエジプトのヒエログリフ(象形文字)が有名である。
更に言うと、ヒトは「過去」「現在」「未来」の時間感覚を持ち合わせ、
脳の作りも本能や感情を司る領域(大脳辺縁系)を懸命に覆い隠すように思考や知性的など理性を司る領域(大脳皮質[前頭葉・大脳新皮質])が発達している。思考し創造を行う為に進化してきたといっても過言ではない。。
正直、このことだけでもヒトは地球上のあらゆる生命体の中で、特質する常軌を逸した存在だと感じざる終えない。
(本当に不思議。。)
■他の動物と自由選択
なぜヒトだけこんなにも特殊なのか、もちろん他の動物に注目すればヒトよりも秀でた能力を有している動物は存在する。
哺乳類で例えるなら、イルカやクジラがそれにあたる。
エコロケーションという超音波を用い何百キロも離れた仲間同士でコニュニケーションを取る事ができ、その能力が生まれながらにして備わっている。
(原理はインターネットのようなものに近い。。のかな?)
よくこういった話の中で、ダーウィンの進化論的な話が引用される事が多いが、まさにヒトが面白いところはそこである。
「この世に生き残る生物は、激しい変化にいち早く対応できたもの」
チャールズ・ダーウィン(1809~1882)
※最近ではこの言葉に一部解釈にいくつかの見解はあるそうだ。
上記の言葉に少し加えるのであれば、自由選択の中での変化(進化)を起こすことが強い生き物だと言えないだろうか。
結局のところ、我々人間が起こしている変化は自らの自由選択の中で発想を形にし変化を起こしそれに順応している。
こうして見ると、多くの人が認識している進化論の解釈は若干変わってくる気がする。
外部的な環境の変化にただ順応するのではなく、自己の意志から発生した変化に対して、自らを順応させていく力があるものが強い物という解釈になる。
結果的に自己の思いや願望にどれだけ誠実に向き合い形にしていくことが、巡り巡って自らを鍛え上げ、自己を成長させているのだと言えないだろうか。
そうでなければ、先に例に出した”文字の発明”も起こり得なかったと感じざる終えない。
■ヒトの形とこれからの生き方
人類が誕生してから約6500万年。
ヒトは多くの自然災害や、紛争などといった様々な危機的状況から進化を繰り返してきた。
今年2020年頭から流行している新型のウィルス感染症についても、
人類の新たな”進化”(evolution)とこれからのヒトとしての”真価”(True value)が問われているように感じる。
宇宙規模の時間軸で観測するのであれば、遠くの星々の輝きが何光年も昔のもののように、こうした今直面している困難も人類誕生からの約6500万年から見たら進化の1ページに過ぎないのかもしれない。
■結局何が言いたいのか
そんなに簡単に進化は出来ない。
画一的な教育や、横一線の考え方が根強くある日本社会において、個人レベルでの進化を行うにもなかなか難しい環境なように感じる。
個人の生まれながらにして持ち合わせている素養と個性を各々が尊重し、
互いに手を取り助け合える社会、そして強すぎる個性を異端児として集団で叩くのではなく、今まで創起し得なかった進化として捕らえていただきたい。
だから後世のヒトのために今を生きる。
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