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GP絶賛選考中「邦キチ!映子さん」。風化させない優しさ。自分の思い出と照らし合わせる。

第一回 #邦キチー1グランプリ 。映画プレゼン漫画「邦キチ!映子さん」の初読者企画。締切直前までこの催しを知らなかった私が認識したきっかけとはこの文章でした。

長渕剛が宇宙人を演じる」。何かの比喩表現と思っていました。かつての某総理大臣が宇宙人と呼ばれたように変人もしくは周囲に馴染めない事から、宇宙人と呼ばれてる主人公と想像したら、フットボールアワー後藤のYouTube本当に宇宙人役と分かり驚愕。

その他の投稿も、Twitterの映画マニア&文才たちが総集結の様相を呈する盛り上がりを目にする内に本編も気になってしまい、9巻全て購入。土日使って読破しました。

主人公の邦吉映子さん。通称「邦キチ」さんが主に紹介するのは邦画で主に漫画アニメの実写作品。実写モノって毎回賛否を呼ぶ一方で消費速度も速いと思っていて、制作発表で「無理だろ!」、キャスティング発表で似てる!似てない論争、公開後は駄作評価か大絶賛。レンタル開始の頃には忘れられてる。これの繰り返し。

「邦キチ」さんはそんな忘れられた作品を貶さず落とさず。ツッコミどころも面白く紹介するので見たいと思わせる事で風化させない優しさを感じます。例え演者の黒歴史であったとしても

あと、珍作ばかり扱ってるのかと言えばそうでもなく。シリーズ総じて好評の「るろうに剣心」や「鍵泥棒のメソッド」と秀作も扱う。キャラが増える度にアジア映画、特撮、アニメ、応援上映ありきの作品とジャンルも増えて原作者が普段幅広く作品を見ているのが伺えます。「RRR」と同じ監督作である「バーフバリ」を取り上げたのは先見の明がありましたね。

個人的な思い出だと、当時北海道のシネコンで観客10人の中で見た「CASSHERN」。ゴジラよりもジャン・レノを見ていた「GODZILLA」。宇多田ヒカルで心洗われる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。長澤まさみ巨大化が頭から離れない「シン・ウルトラマン」。。。

あと「鋼の錬金術師」は肖像権の都合で主役が人体錬成失敗した状態のポスターになっていた事も忘れてはなりません。

自分は意識の高い評論よりも、ユーモア溢れる文章を読むなのでそれまで興味のなかった作品の紹介もすんなり読めました。そもそも、邦キチさんの言葉。「たかが映画じゃないですか~」は真理だなと。勉強になります。

そしてこの夏。作品初の読者参加企画「 #邦キチー1グランプリ 」が開催。300を超える応募の中から選ばれた10作品が最終選考に残りましたので、こちらもまとめました。あわせてどうぞ。


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