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村上春樹から学ぶ読書

村上春樹さんの『ノルウェイの森』に僕の好きな一節があります。

「永沢さんはどんな作家が好きなんですか?」と僕は訊ねてみた。
「バルザック、ダンテ、ジョセフ・コンラッド、ディッケンズ」と彼は即座に答えた。
「あまり今日性のある作家とは言えないですね」
「だから読むのさ。他人と同じものを読んでいれば他人と同じ考え方しかできなくなる。そんなものは田舎者、俗物の世界だ。まともな人間はそんな恥ずかしいことはしない」

村上春樹. ノルウェイの森. 講談社, 2018, 67p

僕もほかの人と違う人間性について熟考するために本を読みます。作家のリチャード・ジョーンズがイギリス海峡からドーバー海峡に向かって遠泳中に溺れそうなったように、僕も幾度なく押し寄せる大きな波に飲み込まれないように自分の海峡を渡っていきます。


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