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宝塚歌劇団が団員の死亡めぐり謝罪会見、また出た芸能界の闇、、、それでもあなたはまだ日本のエンタメを楽しめますか?

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ2023/11/18(第085回)」さて今週は、、、

宝塚歌劇団が団員の死亡めぐり謝罪会見、また出た芸能界の闇、、、それでもあなたはまだ日本のエンタメを楽しめますか?

宝塚歌劇団、団員の死亡めぐり謝罪 「長時間労働が負荷となった可能性」(11/15)

11月14日(火)、宝塚歌劇団は、9月30日に宝塚市内の自宅マンションの敷地内で6年間在籍していた女性団員(25)が死亡しているのが発見された件で、女性が自殺の疑いがあるこをと受けて、兵庫県宝塚市で記者会見を開きました。

会見では、弁護士を中心とした独立した調査チームを立ち上げ、死亡の経緯を調べたことなどを発表。歌劇団の木場健之理事長は、劇団員の死に責任を感じ、「大切なご家族を守れなかった」として謝罪、辞任を表明しました。

宝塚・遺族側が「許せない。検証し直すべき、同じこと繰り返す」歌劇団に意見書提出(11/15)

会見では、女性団員の1カ月で277時間に上る時間外労働については「安全配慮義務を十分に果たせていなかった」と認めたものの、「いじめやハラスメントは認められなかった」としました。

宝塚による会見を受け、遺族側の代理人弁護士 遺族の様子について「落胆と同時に『許せない』という気持ち(11/14)

この会見を受けて、遺族の代理人弁護士らは同日、厚労省で会見を開き、「失当であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と批判。遺族側からは、
・女性が2年前に上級生から額にヘアアイロンを押し当てられ、やけどを負ったこと
・上級生からの度重なる叱責や「うそつき野郎」など罵声(パワハラ)があったこと
などについて謝罪を求め、適切な被害補償を求めていましたが、今回は謝罪はあったものの、報告書では一切言及されていなかったとして、さらなる面談交渉をするということです。

「証拠を見せてほしい」宝塚歌劇団の“噴飯”会見で阪神タイガース日本一をブチ壊し(11/18)

宝塚歌劇団は、阪急電鉄と阪神電鉄のグループ会社(阪急阪神HDのエンタメ部門)であり、エンタメ部門で肩を並べるのが阪神タイガースなだけに、せっかく日本一になった話題に泥を塗ることになってしまったと悲嘆の声があがっています。

ただ「高温のヘアアイロンを押し当てられ、額にやけどを負ったという」事案について宝塚側は「故意だったのか故意でなかったのか判断ができない」とし、遺族側が再検証を要求したところ「そのように言われているのであれば、証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」と発言。売り言葉に買い言葉的な状況に、ファンは「嫌なものを見せられた」など、会見を批判する意見が多く寄せられたようです。

「ジャニーズ会見の方がマシ」劇団員死去で宝塚〝上層部〟に猛批判 追及に反撃も(11/15)

またネット上でも「ジャニーズの会見の方がまだマシ」「すべて亡くなった女優一人の特殊事例で片付け、宝塚歌劇団のブランドを守ることしか考えていない」「今年見た一番最低の会見」と批判が殺到。ジャニー喜多川氏の性加害問題で余儀なく解体したジャニーズ事務所に続き、宝塚まで解体されることは誰も望んではいないと思いますが、日本のエンタメ業界の危機だと感じた方も少なくないはず。

北野武監督、宝塚の劇団員急死問題に言及 「相変わらず先輩後輩の関係での無理難題は日本では激しい」(11/15)

北野武監督の最新作「首」の日本外国特派員協会での発表会見では、「日本の芸能界も戦後は在日米軍のためにタレントを出して歌を聞かせる芸能プロダクションから始まった。(中略)芸を教わるためにいろいろ仕事をしたり、雑務をする。」「相変わらず作法、礼儀に非常にうるさかったり、自分が良い役をもらえないとか競争の中でプレッシャーが残っている組織もいっぱいある。」と言及したうえで、「日本はその入れ替え時。そろそろ無くなって新しい形のエンタメができつつある」と発言。まさにそのとおりではないかと思いますが、まだまだ日本の「ど根性這い上がり精神」は根強いものがあります。

宝塚歌劇団パワハラ問題、元タカラジェンヌ「異常な縦社会」(11/15)

そんな事実を元タカラジェンヌの東小雪さんが実際の現場を赤裸々に語ってくれました。東小雪さんはこれまでも自身のホームページなどで劇団の改善を訴えて来られた方。彼女によれば、「上級生からの指導」と称してパワハラが行われている現実があったとし、だんだん少なくなってきたとはいえ、「異常なまでの縦社会、異常なまでの上下関係。“清く正しく美しく”からはかけ離れているような想像もつかないような品のない暴言や人格を否定するような言葉遣い」は日常だったと言及。その実情を外部に漏らすことは「外部漏らし」とされ反省させられる。そんな中から「舞台に立つ」ことだけを夢見て「ど根性」で頑張るのが「宝塚」だったそうです。それをものともせずに進められる人と、進められない人は当然いて、ジャニーズの性被害者のように、宝塚によるパワハラ被害者の会が設立されるのも時間の問題かもしれません。

宝塚歌劇 宙組東京公演、当面休演へ 雪組大劇場公演、12月1日から(11/18)

そんな中、亡くなった女性が所属していた宙組の公演を12月14日(木)まで休演(すでに10月1日以降全て休演中)すると発表。結局おかげを被るのはファンや被害者となる日本のエンタメ芸能界。あなたはそれでもまだ楽しめますか?

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