10分日記 #87 コロナ禍で見えた、なくすことのできる「格差」。

こんにちは、
isukです。

今日の記事

今日の記事は、国連事務局長アントニオ・グテレス氏による、新型コロナウイルスによって経済的な被害を受けているのは女性である、というオピニオン記事です。

同氏は、そのように述べる理由を以下としています。

・一緒に生活しているパートナーからDVを受ける可能性がある。
・不安定な職についている割合が女性の方が高い。
・女性が家事をこなしている割合が高く、休校がそれに拍車をかけ、さらに賃金を得る就労から女性を遠ざける。
・医療従事者の7割が女性なのに、その経営層は女性が1割である。

アブストラクト

1.男女の構造による、得意な領域の違い
2.「経済社会」の抱える問題点
<結論>
「格差」は無くならないが無くすことができる。

男女の構造による、得意な領域の違い

今回のオピニオン記事の中でグテレス氏は、
経済的な観点における男女の差異
について述べていました。

ですので一度、前提条件として男女間において身体的、心理的にどのような差異があるのか、という事実を確認したいと思います。

身体的な面では、身長や筋力的な面で男性がまさっており、逆に緻密で繊細な作業は女性が得意であるという感覚は誰しもが持っていると思います。

心理的な面では、以下の動画が参考になります。

この動画によれば、男女の得意な思考法などに差異があることがわかります。
その中で今回のことに関連しそうな、「女性は行間を読むのが得意」「男性は失敗を恐れる」という特徴を挙げておきます。

これらの特徴から、以下のことが推測できます。


・行間を読み、患者がどのような痛みや不安を抱えているのかをいち早く察知する能力に長けている女性が医療従事者として働いている。
・失敗を恐れ、想定されるリスクを避け続けることができる男性が企業や医療機関の経営を行なっている。

上記の事実に対して、男女のそれぞれの強みを生かした領域で価値を生み出しているだけであると考えれば、なんら不思議なことではありません。

ですので、グテレス氏の

・医療従事者の7割が女性なのに、その経営層は女性が1割である。

という指摘が本当なのか、という疑問を持つことができると思います。

「経済社会」の抱える問題点

それぞれの性別による特徴を活かした職業につけ、自分の強みを活かして価値を生み出すことができていることになんら問題はないかと思います。

今度はその「生み出した価値が正当に評価されているのか」という点に関して述べていきます。

これまで、産業革命や情報革命などによって社会の中でのモノや情報の価値が変動してきていることは皆さんも周知の事実であると思います。

そうした中で「それぞれが生み出した価値」の評価がどのように変化してきたのか、ということに注目してみたいと思います。

価値の評価の指標として、「雇用契約」と「賃金」という2点に注目してみます。

あまり深くない調査なのですが、上記のデータによると、近年、医療従事者の非正規雇用の割合が増加し、また、賃金状況なども悪化してきているようです。

つまり、問題は男女の差別などではなく、女性が得意とする能力が活かされている業界において正しい価値の評価がなされなくなってきていることなのではないでしょうか?

結論

「格差」は無くならないが無くすことができる。

以上を結論としたいと思います。

なぜなら、今起こっている問題は、女性が不当に扱われているとか、男女が差別されているだとかではなく、女性が優位性を持っている業界内の価値評価がおかしくなってきているだけなのですから。


終わり。

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