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テレワークによる孤独を解消する「雑談」の設計方法

おはようございます!組織改善に励むのんにゃんです。
今日の東京は真冬のような寒さのようで、本気で起きにくい朝でした。。

はじめに

さて、今日は改めてテレワーク(リモートワーク)に潜む問題について書きたいと思います。

弊社ではフルリモートの人もいれば、週に1〜2日ほど出社している人もいる状態です。出社頻度は基本的にチームに任せています。今のところ何か大きな問題が表面化しているようには見受けられてはいませんが、見えていないだけかもしれませんし、問題が起こってからでは遅いと思うので、今回改めて調べてみました。

また、弊社で行っているテレワークを前提としたコミュニケーション施策は
分報の活用
バーチャルオフィスの導入
・月イチZOOM飲み会
・月イチランチ会(リアル)
あたりを実施中です。
ただ、活用レベルは個人によりかなりの差があり、飲み会なども来る人が固定化されつつあります。

テレワークに潜む重要な問題は、孤独と運動不足

テレワークによる問題は大小さまざまあると思いますし、会社によっても異なると思います。私が今回調べていた中では、「孤独」と「運動不足」が最も危険な問題なのではないかと感じました。ソースは以下に記します。

産業医の方々などが執筆されているこちらの雑誌『産業保健21』にて「コロナ禍における産業保健活動」の特集がされておりました。とても参考になっ
たのでぜひお読みください。

https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/sanpo21/pdf/105.pdf

こちらのパーソル総合研究所が出している『テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査』でも、テレワーカーの孤独感について調査、分析がなされています。

特に一人暮らしの場合の孤独に注意が必要とのことです。たしかに、一人暮らしだと生活として孤独に襲われそうな感覚はよく分かります。ただ、同居人がいたとしても、会社内で孤独を感じる可能性もあるのではと思うので、誰にでも起こりうる問題として捉えていきます。

もう一つの問題である運動不足に関しては、また別途調べていこうと思っているので、ここでは孤独にフォーカスします。

孤独感の解消には、やはりコミュニケーションだが…

ただ話せば良いわけではなく、業務の相談や個人的な悩みも含め相談できる相手がいる安心感を得るために、コミュニケーションが必要なのではないかと思います。

何かあった時に頼れる人がいると感じられているだけで、孤独感はある程度小さくなると思います。もちろん、実際に相談したり、雑談できれば、ストレスの緩和にもなります。

なので、相談できる相手を見つけるために、雑談のようなコミュニケーションをとる意味があると私は思っています。

ただ、テレワークをしていると雑談がしづらいのは当たり前なので雑談をするためにオンライン飲み会をしたり、出社することがあったのですが、なんだか少しもやもやしていました。

組織改善という私自身の立場としては、積極的にそういった会を開催したり、参加すべきだとは思っていたものの、自分も含め参加してくれたみんなが少し無理をしているのではないか…と感じていたからです。

そんな私のもやもやをこちらの記事が解決してくれました。

自分が抱いていた感覚をロジカルに説明してくれており、非常に納得感が高い内容でした!

私が抱いていたもやもやの正体は記事内で明らかにされているのですが、“「雑談してください」と言われた瞬間、それは雑談ではなくなる”ということなのです。

雑談は非公式でなければ雑談にはなりえないので、「雑談するので集まってください」と言われてしまうと、会社としての公式感が生まれてしまいます。また、オンラインだと複数人で一つの話題を共有しなければならないプレッシャーもあると感じており、それもまた、公式感を助長する原因だと考えています。

それから、このような類の施策はシラけないことがかなり重要かなと思います。昔、サイバーエージェントの人事である曽山さんの本を読んでとても納得して、印象に残っています。

では、どのようにして雑談を生み出せばいいのか、そのエッセンスも先ほどの記事に書いてあります。

例えば、コピー機前で印刷待ちの人と雑談をする、と言った具合です。
1. 適度な距離=コピー機の前にいれば話せる距離
2. 適度な暇=印刷待ちなので暇
3. 自然な理由=印刷物を取りに行く(それ以外の理由でコピー機の前に来て話しかけられるとちょっと違和感ありますよね)

この3つの要素が揃う状況を意図的に作り出すことが、雑談を促進するために大切だということなのです。

ですから、「オンライン飲み会をやります!」と直接的に言ってしまうと「自然な理由」ではないですし、「暇」を強制的に作らされ、「距離」も強制的に縮められているような状況ということになってしまいます。

個人的な経験ですが、私がタウンWiFiにジョインした時もコロナ禍だったのですが、たまたま出社した時に残ったメンバーで、ちょっとした雑用をやりながら話したことがきっかけで、今後何かあった時に相談できる相手が見つかったりもしました。
このことから、人間関係の構築にはセレンディピティー(偶然性)が必要なのだと思っていたのですが、今回の記事を見て確信に変わったのでした…!

私の話

また、記事では会社のエンタメ化が必要とも言われていました。テレワークがデフォルトとなった今、会社の人とコミュニケーションを取りたいと思えるような強い動機付けが必要であるということです。

おわりに

会社のエンタメ化は、なかなか難しいお題ではありますが、まずは雑談する偶然性の生まれやすい環境を整えるところから始めたいなと思います。

弊社ですでに導入済みの分報やバーチャルオフィスは非公式であり、カジュアルな会話をしやすい媒体ではありますが、適度な距離・適度な暇・自然な理由が作られるためにはひと工夫が必要です。
両媒体とも「そこで雑談をしてくれ!」と言ってしまうと雑談は生まれないわけですからね…

どの企業も手探りだと思いますので、何かいい施策ができた際にはまたここで共有させてください。

がんばりましょう!

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