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【読書メモ】『勝負師の極意』(著:武豊)

「ウマ娘」、3周年も一息、無料のガチャ期間も終わり、次は3月末のメインストーリー追加、5月の映画公開が軸になっていくのでしょうか。

ラインクラフト(桜花)、シーザリオ(オークス)、ジャングルポケット(ダービー)の実装はなんとなく予想していますが、皐月や春天などへのあわせはあるのかなぁ、、正直、先日の怒涛の新規追加に追い付いていないのですが、、そういや皐月はノーリーズンがいたなぁ、と、相馬馬追さんのテンションの高さを拝見しつつ、、

そういやノーリーズン、武さんも乗っていたなぁ、「やらかし」はどう表現されるのか、なんて考えながら思い出したのが『勝負師の極意』との一冊になります。

確か2013年秋頃の発行で、帯の「エアグルーヴ」の名に惹かれて購入した覚えが。武豊騎手がそれまでの「お手馬」にまつわる思い出を綴った一冊となります。

一頭一頭、短所もあれば長所もある。重要なのは、どうやってそれをレースで活かしてあげられるのか、なのです。

出典:『勝負師の極意』

これは、教育との切り口から見ても、なるほどなぁ、と思った覚えがあります。それぞれの個性をどう活用していくのか、なんて思うと、マネジメントにも反映していけそうです。

2010年の落馬事故から、成績は下降線を辿り、結果、さまざまなことを言われ、書かれてきました。

心配してくれる方もたくさんいましたが、プロフェッショナルな世界では、結果を残さない限り、言葉は塵よりも軽くなってしまいます。

出典:『勝負師の極意』

2010年の落馬から数年間、確かに成績が芳しくなかった武騎手です。その不調時には「もう終わったな」「そろそろ年だしね」とも言われたそうですが、ご本人は「まだまだ上手くなれる!」と、前向きだったそうで。

努力しなければ夢には近づかないが、努力したからといって必ずそれが報われるわけじゃない

出典:『勝負師の極意』

その後の2013年にはキズナで久々にダービーを勝利するなど、一つ一つ実績を取り戻し、積み重ね、今現在も現役トップクラスでおられます(昨年末は有馬も勝ってました)。

プロフェッショナルの心意気とはやはり、こうなのかなと、他のアスリートの方々の心意気なども思い出しながら、、今年もまた凱旋門賞への挑戦も検討されているとのこと、「忘れ物を取りにフランスに」、、結果がどうであれ、ドラマだよなぁ、とも。その後のインタビューなどで「アレ」との表現を使っているのには、さすが関西人らしい、なんて感じながら。

さて本書では様々な競走馬たちの名前が挙がっていますが、個人的に一番印象的だったのは、やはり、こちらの一頭について

僕がこれまでに出逢ったなかで、とびきり最高の女性について話をしましょう。
彼女の名前は……エアグルーヴ。

女は怖いー。
そんな言葉がよく似合う素敵な女性でした。

出典:『勝負師の極意』

私自身が初めて出会ったのは1995年のいちょうステークス、文字通りに一目惚れをしました。エアグルーヴ、、今でも鮮明に思い出せます。オークスに秋天に、宝塚、エリ女、ジャパンカップ、有馬記念、、どのレースでも、ただ「強く、美しい」と印象に残っている一頭です。

コイツにだけはかなわないと思った瞬間、勝負は終わりです。
負けて学ぶことのほうがはるかに多いのです。

出典:『勝負師の極意』

これはその通りかと、負け(失敗)と向き合ってこそ、改善もしていくでしょうし、再チャレンジもしていけると、、人は一生学べるでしょうし成長もできると思います、その意志さえあれば。

ちなみに続編も2冊ほどでており、いずれも馬たちとのエピソードを軸にしたエッセイとなっています。久々に引っ張り出してみようかな。。

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