【読書メモ】『怪人二十面相』(著:江戸川乱歩)
コナン君と江戸川乱歩と聞くと思い浮かぶのはやはり、『怪人二十面相』となります、少年探偵団シリーズ。初めて読んだのは小学生のころ、地元の図書館で片っ端から読んだ覚えがあります、、の割には話自体はそんなに覚えていないのですが(汗
でも、変幻自在の変装の名人・怪人二十面相、それに相対する名探偵・明智小五郎と、小林少年&少年探偵団。この両者のめまぐるしい攻防戦には胸を躍らせていました、七つ道具とかにも憧れてましたねぇ。
個人的にはこのシリーズで深く刻まれた“怪盗”という存在が、ルパンシリーズ、ホームズシリーズへの扉を開いてくれました。以降ホームズに関してはハヤカワ版、新潮版、東京創元版の他、グラナダTV版まで手元に置いています、、閑話休題。
さて、人殺しはせずといったあたりがどこか憎み切れない怪盗・怪人二十面相、そしてそれも含めて全てをお見通しかのような名探偵・明智小五郎。『名探偵コナン』なんかでも定番の設定ということもあるのか、今の時代に読んでも古臭さを感じずにスルッと読めるなぁ、、とも。
そういえば久々に本書をに取った際(2014年頃)、子ども向けの青い鳥文庫版でも出ていたので、息子にも読ませてみようとあわせて購入した覚えがあります。表紙や挿絵が今風になっているのと、文中の貨幣価値などに若干の手が入っていたようですが、一応は読んでいた模様(ちなみにコナン君の映画は大学生になった今でも観にいっているようです)。
物語の核となる国宝級の仏像とかロマノフ王朝、そして国立博物館、こんな存在を知ったのも、この本からでした。初版は1936年とのことですから、ロマノフ王朝の悲劇は、この頃から物語の題材としてあったのだなぁ、、ともあらためて。
長く残る小説は、時代を映しながらも時代を超える普遍性も持っている、そんな要素が求められるのかな、なんて風に思いながら。
ちなみに旧江戸川乱歩邸、今は立教大学内にあるようで、2024年10月にリニューアルオープン予定だったようですが、年明け(2025年1月)に延期されてしまっているようです。
時期的には今回のコラボとのあわせだったのでしょうけども、、資料閲覧とかはできるのかな、、機会があったら覗いてみたいところですが、さて。