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松島百人一首

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記事一覧

第799回 歌枕としての松島⑦

1、第43段から第49段まで

今週もやってまいりましたこの企画。

Twitterで毎日呟いている #松島百人一首  を一週間分ご紹介します。

Wikiレベルですが作者の経歴の紹介と

個人的な感想を付け足しています。

2、今回は多様性高め

第43段 逢にかうる契をのみぞ松島やおしまれぬ身のならひ成せは

順徳院 

後鳥羽院の第3皇子として生まれ、父以上に幕府打倒に熱心だったとも言われ、

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第785回 歌枕としての松島⑤

1、第29段から第35段まで

淡々と続けているこの企画

Twitterで毎日呟いている #松島百人一首  を一週間分ご紹介します。

Wikiレベルですが作者の経歴の紹介と

個人的な感想を付け足しています。

2、ついに歌聖が登場

第29段 たれここに秋風ふかば松島や雄島の浪にかへるかりがね

猷円僧都

画家としても知られる藤原隆信の子で、早くに出家し、園城寺の別当になります。

藤原定家

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第783回 歌枕としての松島④

1、第22段から第28段まで

先週に引き続き、

Twitterで毎日呟いている #松島百人一首  を一週間分ご紹介します。

Wikiレベルですが作者の経歴の紹介と

個人的な感想を付け足しています。

2、鎌倉時代初期の歌人たち

第22段

こころあるをじまの海人のたもとかな月やどれとはぬれぬものから

後鳥羽院

政治のことは置いておいて、この連載では自ら刀を打つほどの愛刀家として紹介して

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第768回 歌枕としての松島②

1、第八段から第十四段まで

先週に引き続き、

Twitterで毎日呟いている #松島百人一首  を一週間分ご紹介します。

Wikiレベルですが作者の経歴の紹介と

個人的な感想を付け足しています。

2、花の松島

第八段 松島の風にしたがう波なれば寄るかたにこそたちまさりけれ

藤原道綱母

言わずと知れた、蜻蛉日記の著者で、夫は藤原兼家。

政争に明け暮れる夫とは距離を置き、和歌の道に没頭

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第691回 私撰松島百人一首その1

1、また気まぐれ発動

また新しいマガジンを始めようかと思います。

題して

松島百人一首

我が町は古くから風光明美な地として都にも知られ、

歌枕として多くの和歌に詠み込まれました。

平成の初めに刊行された町史にも多くが採録されていますし、

平安時代の和歌を前提とした、本歌取りも継続しています。

古い時代の和歌は実際に松島の景色を見て詠まれたものではなく、

固定化・様式化されたイメー

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