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ネットとリアルの自分

時々、無性にはっちゃけた文章を書きたくなる。何にも考えずに読めちゃう小説とか、テンションのままに書きなぐった感想文とか。結局書きたくなるだけで、いつも書かずに終わるけど。


ツイッターでも、最初はテンションの高い周りにつられて、そういうツイートをしていたら、すぐに疲れてしまった。

今繋がっている人達は落ち着いているので、私も安心して「今日読んだ本のこんなところが良かった」とか「二人(推しカプ)がこんなことしてたら可愛いよね」なんてまったりとつぶやいている。時には荒ぶったツイートをすることだってあるけど、ごくまれだ。

どうやら私は、ネット上で性格を変えられないタイプの人間らしい。最近になってようやく気付いた。何を書こうがつぶやこうが、どこか真面目で、はしゃいだりふざけたり、ってことがなんとなくしにくい。

じゃあ文体を変えてみようかと思っても、そこまで器用ではないのでできない。どうあがいても、やっぱり自分の文章だなというところで落ち着く。ネット上の自分と現実の自分の間にあまりテンションの差はなくて、素とほとんど変わらないかもしれない。


ネット上では別人格になるという人はけっこういるみたいだ。実際、友達でもラインと現実でテンションの違いがあったりすると、ちょっと驚く。

お互い顔が見えないからこそ、気楽に話せるとか、自分の性格では普段言えないようなことも言えるってこともあるんだろう。私の場合、どうしても画面の向こうの相手を意識してしまって、下手なことは言えんなと、必要以上に自分の発言に慎重になる。それはそれで、大事なことなんだろうけど。

相手が知らない人だろうが友達だろうが、ささいな返信にものすごく悩むこともあるし、少し前まで顔が見えないというだけで、友だちとの電話すら苦手だった。ラインや電話だけじゃ相手の感情がわからない、直接顔を見て話したほうが安心する、というのが根底にあるのは確かだ。


こんなネットのご時世に何言ってるんだ、と周りにはなかなか共感されないので世知辛いなと思う。でも、確かに気にしすぎるのも窮屈だし、もうちょっとのびのびやってもいいんじゃないか。せめて、ほどほどに真面目で、ほどほどにふざけたものを書けるぐらいにはなりたい。


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