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【朝礼】4/22 情報を活用する為の3つの力

おはようございます。
小売王_マグロ大使です。

今日は朝礼形式でお届けします。

早速ですが
先週は豊後水道で大きな地震がありました。

豊後水道は四国と九州の間の海で、
愛媛と高知で震度6弱、大分で5弱
そのほか周辺の
九州、四国、中国地区まで広い範囲で
震度4を記録しています。

このほかにも先週は各地で地震が発生していますが、
地震が起きるとき
最近ではスマホから警報音が鳴りますね

あの音に驚いて慌てる人もいますが、
この数年で慣れて、一瞬たじろぐものの
落ち着いて対処できる人も増えてきたと思います。

地震は天災の中でも
「思いがけないこと」の代表格です。

ほんの数秒前であろうと
この情報が事前に届けられるのは非常に有益なことですが、
これを本当に有益にできるかどうかは
それぞれが持つ能力によって違います。
ひと言でいうと「情報を活用できる力」ですが、
それはいくつかに分解できます。

1つ目は
「情報を選別できる力」です。

今は、世界中で起きるあらゆる「情報」が、
素早く届くようになりました。

当然に増える、「情報」の中から、
自分にとって必要な情報を選別する力が
まずは必要です。

2つ目は
「すぐに判断して動く力」です。

「情報」が瞬時性を持つようになったことで、
これまでのような起きたこと、終わったことの情報ではなく、
現在進行中の情報や、地震速報のように事前の情報も
届くようになってきました。

その情報を活かすためには
すぐに判断して動くことです。
それは「動かない」という判断も含めてですね。

「慌てない」ことは1つの肝です。
起きていることを受け止め、
「まさか」などと疑ったり、躊躇したりしないことです。

疑ったり驚いたりしている間に、
さっさと受け入れて自分がどうすべきか考えましょう。

3つ目は
「情報から想像する力」です。

1つ目、2つ目の力をさらに発展させるものでもあります。
自分にどう関係するかを
展開させて行動することです。

その影響する範囲を
俯瞰して見れるとさらに活用度が上がります。

地震が起きようというときでは
まずは自分の安全を確保することです。
その肝の1つは慌てないことでしたね。

次に
更なる情報を集めるとともに
被害状況を確認すること。
ここから能力の差が出始めます。

自分の家族や家屋、実家までは
皆さんすぐに思い浮かべるようですが、
ここが終わるかどうかです。

ここが「よかった、よかった」で済んだのであれば
ここで済ませず次の1歩に進みましょう。

店舗の場合は、
店舗周辺、商圏内の被害状況や
従業員の安否の確認です。
それが必要かどうかも考えねばなりません

本部機能の場合は、
各地に展開する私たちの店舗がどうなのか
ここまで行けたら、管理職者としては及第です。

でももう1歩行きましょう。

とりあえず
目先の状況は確認できたところで、
その先の営業にどう影響するかですね。

幸いにも身内の被害が少なく済んでも
そのほかで被害が出た地域を確認してください。

そこに取引先がないか
取引先の本社はなくても工場はないか
原材料や加工工場に影響はないか

私たちの商品に
わが店の顧客に日々届けるべき商品に
影響はないかということです

レジや通信の情報システムや
会社で使ってるあらゆる備品、消耗品も
点検が必要です

レジ袋の取引先が出荷できなくなったら
最短でいつまでに復旧できるのか

それが未明であれば
保有している在庫も踏まえて
代替ルートをいつまでに決定すべきかを
考えなくてはいけません

同業他社の取引先はどうか
他社も同様であれば
先を争う争奪戦が始まります

「すぐに判断して動く力」
「情報から想像する力」
この2つが備わっていないと
自店の顧客の利益を守ることができません

これは商品部バイヤーの
普段からの情報収集能力が大きくものを言いますが、
そのほかにも
総務や経理、物流、情報管理に関する部署など
会社を構成する各部署の総力戦
にもなります

「会社」という私たちの力が試されます

2004年、新潟中越地震が起こりました
その間にも度々同様のことあったものの
阪神淡路大震災以来の
インパクトを日本に与えた地震でした

マスコミはインターネットを使いこなせるようになり
一般人も個人として
SNSで情報を得られるようになり始めた頃でした

今につながる
ボランティアや募金の活動が
注目されだしたきっかけでもあると思います

経済産業界にとっては
その経済安全保障のような思考がもたらされる
きっかけにもなりました

その災害が発生した一定時期
その地域に直結するものが
影響を受けるのはわかりきった事であるが
新潟においては
それ以上のものが起こることに気づかされたのです

新潟およびその周辺地域には
石油暖房器具の関連メーカーや工場が
集積されていました

新潟周辺に本社を置く
石油ストーブメーカーが出荷できなくなるのは
容易に想像出来ましたが
東京や関西のメーカーからも出荷が止まりました

メーカーが集中している以上
部品工場や修理業者もそのあたりに集中していて
そこからの部品供給が止まったことで
関西や関東のメーカーも製造がストップしました

完成品の出荷がなくなったことで
既存の手持ち品を使い続ける事しかなくなったのに
それを修理する業者も
補修部品であるストーブ芯の工場も
新潟周辺に集中していたので
修理も補修もできなくなりました

ストーブ、ファンヒーターという
石油暖房の市場はあれから2年程度
まったくの停滞をしました

ハロゲンヒーターやカーボンヒーター
といった電気暖房が見直された時期です

そういったことがいろんな場面で
起こる可能性があるってことです

ただ単に奪い合いに勝つことを
目標にしてはいけませんし
これが同業他社を出し抜く
寡占化のチャンスだと捉えてもいけませんが

少なくとも
自分の顧客を
私たちの店の商品を買いに来てくれる客が
すっと頭に浮かぶかどうかです

それは家族と同じように
守るべき対象として
共に生きる対象として
浮かび上がって来なければなりません

商売目線でこれが浮かんでくるには
相当なビジネス感覚が必要ですが

日々の営業で
お客への感謝を持っていれば
自然と浮かぶ感情です

先の3つ以外にも必要な能力は
様々ありますが
総合的に「情報を活用できる力」は
ここでモノを言います

客への想いが
情報に対する能力を左右します

情報もテクノロジーも
今使えるものはすべて使うべきです

必要なことに
新しさも古さもとくには関係ありません

あなたがそれを使えるか
使うべきだと思えるかどうかです


さあ、まもなく開店です
今日もお客様を迎えましょう

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