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雪と読書と淡い思ひで

本日の雪予報。
警戒レベルですが、
何事もなく過ぎ去ってくれればと願うばかりです。

雪が好きではないわたし

故郷を離れて過ごした、
初めての冬に経験したことの無い雪に見舞われ
それから、雪が好きではなくなりました。

ただ、ただ、降り積る雪に

ただ、ただ、降り積る雪に
恐怖を覚えて、鬱々とした感情を
持て余していた頃に出会った本

ただ、美しいそれだけ

そんな中であった本
『雪の断章』著書:佐々木丸美

迷子になった五歳の孤児・飛鳥は親切な青年に救われる。二年後、引き取られた家での虐めに耐えかね逃げ出した飛鳥に手を伸べ、手元に引き取ったのも、かの青年・滝杷祐也だった。飛鳥の頑なな心は、祐也や周囲の人々との交流を経て徐々に変化してゆくが…。ある毒殺事件を巡り交錯する人々の思いと、孤独な少女と青年の心の葛藤を、雪の結晶の如き繊細な筆致で描く著者の代表作

雪の断章 (創元推理文庫) https://amzn.asia/d/ccVqBeE

ただ、ただ雪の描写が美しく、
それから憂鬱な雪も少し好きになりました。

少女の瑞々しさと、
女性としての姿とか

何かに潔癖さを求めてしまう、
少女時代特有の瑞々しさと、
女性として成長した姿に、
思い当たる瞬間を見つけては、
懐かしさと切なさを感じました。

本に閉じ込めた淡い思ひでは‥。

以前、ご縁があった方に、
オススメの本を貸出していました。

貸出ししたまま、
縁が切れてしまいましたが
淡い記憶はほんのりと残ったまま。

ページをめくると

ページをめくると
本の内容の、当時の記憶と、
感情や香りが、蘇ってくる読書

いまはまだ、
ページをめくりないけれど
いつかまた、ふたたび、
めくれる日を、振り始めた雪に願うのです。





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