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自分のことを「素直」だと思っている人ほど、実は「素直」じゃないのかもしれない

私は人と比べて、自分のことを「素直な人間」だと思っていた。

嘘はめったにつかないし、アドバイスをもらったらまっすぐに受け入れて実行してきた。
たとえば、勧められた本や映画は必ず観るようにしていたし、「これやってみたらいいんじゃない?」と言われたことは積極的におこなっていたつもり。

さらには「素直な人」とググって出てきたコラムを読んで、「これ自分のことやん!」「私ってめっちゃ素直!」と思いながら眺めていたりもした。

ところが最近、私の中で「素直」の定義が大きく変わる出来事があった。
それは、web業界に転職したいと思っていた私が、学生時代の先輩に相談に乗ってもらっていたときのこと。

先輩はいつも私の話を真剣に聴いてくれて、いろいろなアドバイスをしてくれる、私にとって師匠のような存在。
そんな人生の師匠である先輩に、今後の人生を大きく変える気付きをもらった。

とにかく衝撃を受けた気付きだったので、誰かに聞いてもらいたいと思って記事にしたためた。
自分のことを「素直」だと思い込んでいる人や、プライドが高くて何をしても続かない人にはとくに響く話だと思う。

(今回は先輩との会話を再現して書いてみました)


■つむぎ
最近、web業界へ転職したいなと思って、いろいろと挑戦しているんです。
でも、クリエイティブな作業は難しくて諦めてしまうことが多くて・・・。

たとえば、ライターになりたいと思って、いざ文章を書こうと思っても自分の考えをなかなか言葉にできなくて。
それでも、はじめはなんとか書き上げてみるものの、出来上がった文章には面白味がない・・・。
文章を書くたびに、自分の思考の浅はかさや表現の乏しさに絶望してしまうし、そんな自分が嫌になります。
また、文章には書き手の人間性がそのまま反映される気がするので、自分の現実を見たくないという気持ちもあります。

だから、自分には向いていないんじゃないかと思って、どんどん書きたい気持ちがなくなっていくんです。
ほかの人が書いた面白い記事を読むと、自分には向いていないという気持ちがさらに大きくなります。

だから「文章ではなくて、ほかに何か出来ることってないのかな・・・」「もっと自分に向いていることってなんだろう」と考えてしまうんです。
そこで思いついたことに取りかかっても、何も継続してこなかった私にはスキルがないため、結局同じことの繰り返しになってしまうのですが・・・。

■先輩
今のつむぎに必要なのは「何をするか」ではなくて、純粋に「頑張りますという姿勢」じゃないかな。
つまり、「素直さ」が重要なのかも。
壁にぶつかったときに素直じゃない人は、「やっぱりやめた」とか「違うことをやってみよう」となってしまうからね。

■つむぎ
・・・。

■先輩
今、つむぎは何をするにしても、最後までやり通せていないよね。
だから、そもそも職を探す以前の問題かもしれない。
まずはまっすぐな線を引かないと。

素直という字の「直」は「直進する」という意味なの。
何かを続けているとどんどん景色が変わっていくものだから、一度諦めずにまっすぐ進んでみるといいと思う。
今モヤモヤしているのは途中で進むのをやめているから、グルグルと同じところで回ってしまっているのかもね。

実は「素直」って、性格の問題じゃなくて、鍛えるもの。
自分がダメになりそうなとき、やってきたことを全部消して戻るのではなくて、グッと我慢する。
2、3日我慢していると、「あれ?役に立つやん」とか案外発見があるもの。
いきなり結論を出そうとして、いきなり戻ろうとするのはもったいないよ。

■つむぎ
途中で進むのをやめてしまっている上に、やってきたことまで消してしまっていたのですね・・・。

■先輩
たとえば、ライティングを学ぶために今までやってきたことを、全部並べてみたら?
全部並べるだけで、自分はこんなに頑張ってきたんだという証は見えるし、つむぎと同じようにライティングを頑張っている人たちにとっては励みになるかもしれない。
つまり、頑張ってきた過程も立派なコンテンツになるの。

今は全部無になってしまってる。

さっきも言ったけれど、つむぎが途中まで頑張ってきたことは、全部コンテンツになるの。
つむぎが頑張ってきたものを捨てる必要はまったくないよ。

■つむぎ
なんでそういう発想にならないんだろう・・・。

■先輩
それは素直じゃないから。
今まで自分がやってきたことを認められないの。
真っ直ぐに進んでいくといろいろなものができているはずなのに、すぐに戻ろうとしちゃうから、せっかく積み上げたものまでなくなってしまう。

■つむぎ
素直になるってとても難しいことですね。

■先輩
素直になるのは難しい。
だから素直というだけですごく価値があるの。

素直な人ってだけで、人に影響を与えられる存在でもあるの。
素直な人は、もし失敗したとしても、その頑張っている姿を見せるだけで人に勇気を与えられる。
だから、素直になることは何ひとつデメリットがない。

まずは自分のやってきたことを認めてあげることが大事。
人が頑張ってきたことには必ず価値があるから。

大抵の人は真っ直ぐに頑張れないもの。
だから真っ直ぐ頑張っているだけで、「すごいな」って思ってもらえる周囲に勇気を与えられる存在になるよ。


・・・ここまで真っ直ぐに向き合って、相談に乗ってくれる先輩。
本当に素直な人とは、私の悩みを受け入れてくれて、真剣にアドバイスをくれる先輩のことだと思う。

私は自分の思うように事が運ばないとき、どうしても逃げ出したくなってしまう。
そして、何かと言い訳をつけては、嫌なことからすぐに逃げていた。

しかも、途中まで頑張ったことまで自分の中から消してしまっていた。
たぶん、「頑張ったけどやっぱり自分にはできなかった」という失敗が怖かったのだと思う。

でも、先輩の言葉によって「本気で頑張ったのに失敗するのはカッコ悪い」という考えは変わり、「失敗だとわかるまでやり通すことはカッコいい」と思うようになった。
そしてなによりも、言い訳をして逃げ出してばかりの自分を変えたいと心から思えた。

先輩のように真っ直ぐな、素直な人に私もなりたい。
これからは、自分がダメになってへこたれそうでも、グッと我慢する。
やってきたことを全部消して戻るのではなくて、自分のやってきたことを辿って先へ進んでいこうと思う。

よし、ライティング頑張ってみよう!

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つむぎのTwitter( @tumugi_607 )

私は今リモートワークで働ける職場があれば転職も考えています。
まだまだ得意なスキルは少ないですが、文章を書くことと、グラレコなどの画像をつくることを得意なスキルにしたいと考え、日夜アウトプットを続けています。
単発でのライティングやグラレコ制作のご依頼も受け付けていますので、よろしくお願いします。

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