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20代女子が考える、「娯楽と学びの線引き」についての難しさ


私の両親は、「娯楽を嗜むこと」についてとても厳しい。


昔からゲームは一度も買ってもらえなかったし、夜9時以降はテレビを見せてもらえないような家庭だった。


そのため、私は学生時代、「流行もの」をほとんど知らずに生きていた。


たとえば、ゲームの話や芸人のネタ、ドラマやアニメ、人気歌手の歌などまったくわからなかったのだ。

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幼少期の習慣はなかなか変わらないもので、私は今でもゲームやテレビに興味が薄い。


とはいえ、話のネタになるような共通言語をもっていないと、普段の会話に支障をきたしてしまう。


だから私は、大人になった今、これまでの流行ものを取り戻すかのように吸収するようになった。


大人になってから知り合った友人には、「当時これ流行ったよね〜」などと口を合わせているが、本当はここ数年の間に知ったものばかりだ。

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みんな学生の頃を思い出しているのだろうけど、私はちがう。


とくに、カラオケで歌う曲などは、友人と口を合わせるために、流行りの年表を見ながら必死に覚えたものだ。


そのため、友人が言う「この曲聴いたら当時を思い出すわ」なんて気持ちがわからない。


できれば、私も心からそんな気持ちに浸ってみたいのだけど。

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こんなことを考えると、両親に「なんであんなに厳しかったん!?」と文句を言いたくなるが、今となっては両親の気持ちも理解できるので何も言えない。


両親が「娯楽」に厳しかったのは、学業に励んでほしかったからだと思っている。


その証拠に、「体験できるもの」や「経験となるもの」にはいくらでも挑戦させてくれたし、そのためのお金なら惜しまずに使ってくれていた。


「お菓子をつくりたい!」と言えば、料理本や道具を揃えてくれたし、「ピアノを習いたい!」と言ったらすぐに教室に通わせてくれた。


ほかにも、手芸道具や機織り機など、創作できるような道具をたくさん買ってくれた。


私の実家は裕福ではないのに、両親は共働きをしてでも、私に経験と体験をたくさん与えてくれていたのだ。

また、数少ない休日を使って、毎週のように習い事の応援にきてくれていた。

そんな両親には、感謝してもしきれない。


両親のおかげで、私には「何かに没頭する」という習慣がついたし、自分の知らない事に挑戦しようと思える人間となった。


ただ、こういった両親のやさしさに気付いたのは大人になってからだ。


幼少期の私は「流行もの」を知らないため、友達との共通言語がないことに相当なストレスを抱え込んでいたのだ。


当時、友達と話していてもわからないことが多すぎて、会話が盛り上がらないことに悩んでいた。


私は友人に、普段自分が楽しんでいるお菓子づくりのことや、習い事の話をするのだけど、あまり興味をもってもらえなかった。


友達からすると、私の話は本当に面白くなかったと思う。


ほかには、友人の家でゲーム大会がはじまると、ゲームが下手な私はまるで対戦相手にならない。

協力対戦のチーム決めなんかは、いつも気まずい空気になっていた思い出がある。


ほかにも理由はあると思うが、このようなことが重なって、徐々に友人が減っていった。


いつのまにか私は、自分がやっていることは恥ずかしいことだと思うようになり、結局、当時頑張っていたことをすべてやめてしまった。


それと同時に、学校に行くのもツラくなり、学校も勉強も大嫌いになってしまう。

それからというもの、どんどん成績は下がるし、学校にもほぼ行かなくなった。


学業に励んでほしいという両親には本当に申し訳ないことをしたが、こういったことを考えると、娯楽を制限するというのはどうなのだろうと思う。


四六時中ゲームで遊んでいたり、テレビを見ているのは問題だけど、まったく触れないというのも考えものだ。



大人になってからでも、これまでの流行ものに触れることはできる。

けれども、友人と「なつかしいよね」という思いを共有することは叶わない。

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あらためて考えてみたが、娯楽と学びの線引きは難しい。

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私は今リモートワークで働ける職場があれば転職も考えています。
まだまだ得意なスキルは少ないですが、文章を書くことと、グラレコなどの画像をつくることを得意なスキルにしたいと考え、日夜アウトプットを続けています。
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