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tumugi
2015年1月12日 08:44
今日の授業は似顔絵を書くことだ。課題は「お父さん」先生は大声で言う。お父さんのいない人はいませんね?お父さんがいない人は、先生の顔を書いてみましょう。クラスでお父さんがいないのは ぼくだけだ。ぼくは、こういうデリカシーのない大人の発言や態度を嫌というほど見てきた。消えつつある記憶だから曖昧だが、多分似顔絵は白紙で提出した。先生は何も言わなかった。大人というのは、どんな子供でも守る味方ではな
2015年1月14日 11:14
地があり陽が昇り雨が降る。摂理に逆らう知恵なく当たり前に生を楽しむ。人間がただ生きることは どうして楽しみに繋がらないんだろう。この地に、土にとって人は異物であり違和感がありすぎるのはどうしてなんだろう。ぼくは一体誰の罪滅ぼしをしているのだろう。どうしてぼくは人間にされたんだろう。
2015年1月30日 10:42
この地に生まれて良かった。天と地に四季がある。内なる者と対峙するには、天に救いを求め自身の内に大きな四季を起こすしかないだろう。そこに時の経過は関係ない。強風に大粒の雨、海を荒立て渦潮の中を回転し大地に放り出され焼け付く日差しを浴びる。天を舞い地を這う者達は優しく、ぼくの思いを察しロープをついばみ食い噛みちぎってゆく。固いロープは朽ち果てバラバラと体から剥がれ落ちてゆく。心は傷跡だらけだった。