貴方の淹れる珈琲は不思議な味がした。勿論、美味しい。それ以上に、緊張して硬くなった身体がほぐされて、柔らかさを取り戻すような、優しい温もりが伝わる。私の喜怒哀楽、心にある綺麗も汚いも全て包み込んでいく。生きていても良いのだと言わんばかりに。気付けば頬を伝い、一筋の涙が落ちていた。 5 朝比奈ケイスケ 2018年11月26日 21:03 【140字小説4】 #小説 #創作 #ショートショート #コーヒー #物語 #ショートストーリー #140字小説 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート