悴む指先が弾く弦に想いを乗せる。白く色付く声に意志を込める。路上で奏でる音楽は、ワガママな彼女みたいで、いつだって思い通りにいかない。だからできることに全力でやって、楽しむだけだ。掻き鳴らす自信作は賑やかな駅前に飲み込まれていく。この瞬間が永遠に続けばいいと思うのは、僕の本音だ。

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