【イベント】気合いの入ったクリスマスツリーと、合唱での口パクの思い出。
クリスマスが今年もやってくる……!
否が応でもそう思わされるのは、リハビリルームへと向かう道中にデカデカとクリスマスツリーが飾られているからである。
なんかもう装飾も豪華だし、かなりの気合いを感じる出来栄えだ。
しかしこう……リハビリ病院というのは、こういうイベント要素も充実させる方針ということなのだろうか?
前の病院ではこういう要素が入り込む余地なんて全然なかったような……?
と思って検索してみると、どうやら病院でのこういうノリはよくあることらしい。
例えば小児科では、職員がサンタの格好をして、子どもたちにクリスマスプレゼントを配ったりするなんてこともしているとのこと。
……ふむ。
考えてみれば、これってかなり重要なことかもしれない。
入院中の子どもがクリスマスなのにいつもと変わらない一日で済まされたときの精神的ダメージを考えると、なかなかエグそうだ。
もちろん職員さんは大変だろうが、こりゃ患者にとって重要なケアになるのやも……?
医療というのは奥が深いな……!!(勝手な納得)
なお、自分が現在入院しているリハビリ病院には子どもなんぞ一人も居ないわけだが、それでもクリスマスにはイベントをするようだ。
自分は基本陰キャではあるが、入院中しか出来ないレア体験とあっては、参加しないわけにはいかないだろう。
とはいえ、「皆でクリスマスソングを歌いましょう^^」とか言い出したら、速攻で部屋に逃げたくなるだろうけども。
・・・
あぁ……
なにやら急に思い出してしまった。
かつての合唱の記憶を。
自分は小中高と、合唱では完全に口パク勢だった。
いやこれは「やる気が無い」とかじゃないのだ。
そして「恥ずかしい」とかでもないのだ。
自分はただひたすらに、「迷惑をかけたくなかった」のである。
残念ながら自分は歌唱の才能には恵まれなかった。
なんかもう音程が間違っていることが自分でもわかるくらい酷かった。
そして自分の音程のおかしさに気づいてはいても、それを練習で修正出来るわけでもなかったのだ。
それゆえ自分は最終的に、口パクすることを選んだ。
合唱を台無しにしてしまうよりは良いと思ったから。
(その選択に後悔はしていない)
……だがネット上で「合唱を口パクで歌う人間」について調べてみると、基本的に叩かれている気がする。
「皆で力を合わせるのにふざけるな!」とか、
「そんなことしたら一生後悔するよ!」とか、
「下手でも声を出すのが当たり前でしょ!」とか、
……なんだか言いたい放題である。
しかし思うのだ。
なぜ彼らは『全ての人間は当たり前に合唱くらいこなせるもの』と考えているのだろうかと。
例えば自分は現在骨折して入院しているわけだが、自分の体だけでは走るどころか歩くことすら出来ない状態である。
そんな自分に対して、「サボってないで走れよ!!」とか言ってくる人間が居たとしたら、(こいつ狂っとるんか…?)と思ってしまうのが正直な感想である。
だがそんなおかしな理屈が、合唱においては許されてしまうらしい。
自分は骨折している人間にリレーなんて任せないし、歌が下手な人間に歌唱を強制したりもしないけどな……。
だがよく考えたら、口パクを責める人など自分のクラスメイトには居なかった気がする。
彼らが自分と同じく、「大声で下手に歌われるよりはマシ」と思っていたのか、裏では口パクしている人に陰口を叩いていたのかは、もはや知りようがない。
でも自分的には学校生活を無事にやり過ごせただけでもありがたかった。
今の学校は不登校の生徒が増えているというが、こういう何気ないことがきっかけでなっちゃったりもするんだろうなって……。
いやなんだこの暗い話は!?
クリスマスツリーのキラキラした装飾から繋げるような話では絶対ないわ!!
……まあでも、合唱という文化を久々に思い出せたのは良かったか。
病院のクリスマスイベントで本当に合唱パートが存在するかはともかく、なんだかんだで何が起きるのか楽しみになってきた自分がいる。
思えば去年のクリスマスなんてシュトーレンを食べて終わっていたし、2年前なんてカレーと芋ういろを作り、頭痛で寝込んでいた。
それを思えば、今年の方が明らかにクリスマスっぽいのでは……?
(去年)↓
(2年前)↓
それにこうやって入院していなければ、クリスマスも10時間越えの労働をして、寝たら終わっていたという可能性は高い気がする。
……これも神の思し召しだ。
やっぱりクリスマスイベントにはしっかり参加するとしよう。
楽しかったら良いな。