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新しい手帳に弾む文字

手帳を買いました。
予定はアナログで残す派です、こんにちは。

毎年3月に手帳を買います。
決まってA5サイズの少し分厚いもの。日記を兼ねているので、書くスペースがたくさんあるのが好きです。
ひと通り売り場を見て回って表紙が気に入ったサンプルを開いてみます。最近は中身のバリエーションが豊富なので、自分の好みや使い方に合っているかは大事です。
理想はマンスリーのすぐ後ろにその月のウィークリーがあるもので、レフトタイプだとすごくいい。右側が一面フリーだから日記もメモもそこに書きます。
しおり紐は2本がいい。

完全に理想と一致するってなかなかないもので、毎年少しずつ違うタイプの、でも似たような手帳を使ってきました。
最後のページに個人アドレスを書く欄があって、いろんな地域の地下鉄の路線図なんかが載っている。糸綴じでカバー付きで、小さなカードやシールを挟んでおける。

それが今年は、まったく違うものを買いました。

ヘッダーにしている、ロルバーンのリング手帳


いつも最終的には表紙のデザインで決めることが多いのですが、今年いちばん刺さったのがこれでした。
中身はというと、マンスリーと大量のフリーページがあるだけで、アドレス欄もしおり紐もウィークリーすらありません。
それでも、最終的にこれを手にしていました。

いつかの記事でも書いたのですが、わたしは妙に完璧主義なところがあって、ちょっとやり方を間違えたと思うと丸ごと取り替えたくなるタイプです。だから本来はある程度の決まった形があるほうが好き。「自由に書いていい」と言われると、途端にまごついてしまう。
だから何度か考え直して、でもやっぱりこのデザイン、この形が欲しかった。

今年はこの手帳と過ごす!と決めたのです。


買ってから、使い方にすごく迷いました。
簡単な予定ならマンスリーの枠の中に書けるけれど、詳細を記したいときはどうしようか。日記はどう書こうか。
迷って悩んで、広大なフリーページに最初に書いたのは、「この手帳の使い方について」。

日記は手前のページから、予定の詳細は最後のページから。日付を書いて囲んで、その日書きたいだけ書く。
そう決めたらいけそうな気がしてきました。
1日ごとの決まった枠がないので、日記を書きたくない日が空白のまま並ぶこともありません。逆に書きたいことが多い日には2ページでも3ページでも使えます。予定が決まった順にメモしていくと日付はバラバラになってしまいますが、済んだものには印をつけていけばいい。
色がごちゃごちゃしないようにペンは黒とオレンジの2色だけ。そこに、アクセントみたいにシールを貼ったりする。

考えるうちにだんだん楽しくなってきます。

わたしは四角いスペースに文字を書いて埋めていくのが好きという、ちょっと不思議な好みを持っていて、手帳に予定を書く作業がそれにガチっとハマるんですよね。
大量のフリーページの罫線は細い方眼で、四角い手帳の中に小さな四角が並んでいる様子なんて本当に最高です。
さらにロルバーンのこの手帳、紙質が最高に好みでした。淡い色が乗っていて、さらっとして、少し薄めで。サリサリと紙が擦れる音をいつまでも聞いていられる。何枚でもめくりたくなる。
いつまでも書いていたくなる。

予定を書き込みたい一心で3回目のワクチン接種の予約を入れました。
良いことです。



もしウィークリーの枠が欲しくなったらロルバーンからそういう付箋も出ているし、曜日のマステなんかもありました。自分で線を引いたっていいんです。間違えても、そこらのノートと違って丸ごと捨てるなんてできませんから、少し「自由に書く」の練習になるなと思いました。
表紙が厚紙で傷がつきやすいことと、しおり紐がないことが気がかりだったので、プロテクターとインデックスシートだけ買い足したら完成です。


今までとこんなに違う形のものを選ぶ決断ができたのは、たぶんそのときメンタルの調子が良かったおかげもあるでしょう。自分にとって使い勝手がいいものではないと分かっていて「好み」だけを優先することは、気鬱のときにはなかなかできません。
そもそも何が好きか分からなくなっていることも多いから。
タイミングの良い買い物でした。


紙にペンで字を書くのは楽しい。
タイピングするのと同じくらい。
この手帳を、「好き」と「楽しい」でいっぱいにできたらいいと思います。


追記
プロテクターとインデックスのサイズを買い間違いました!
即買い直しました。届くのはもう少し先です。
手帳を持ち歩くという楽しみは、もう少しお預けです……

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