出張は楽しむものだ

皆さんは、出張はどのくらいありますか?

昔から遠隔地とは電話会議とかTV会議、今で言うZoomの様なものを利用して出張はあまりせずに、出張費を削減という風習はありました。ですが、やはり現地に行って直接話す事は重要で、リモート会議では進まなかった話が現地に行って直接顔を見て話す事で、スムーズに物事が進む事が多いです。距離的に離れており、ブラックリストに入っているような人相手でも、直接行って会話をすればスムーズに進むという事は多々ありました。
会社の業績が悪いときなどは出張禁止令が出たりしますが、私は出張は重要だと思っています。
古い考えかもしれませんが、便利な世の中になりましたが、やはり出張をして現地に行って、直接状況を見る、話す、対応をする事は重要だと私は自分の経験から思っています。

私は、所属していた部署によって出張の場所や回数は異なっていましたが、体を壊した時は100km以内の出張なら週1~2回程度ありました。
ちなみに100km以内の出張は会社では出張の扱いではなかったので、通常の勤務時間までにはその場所に出社する必要がありました。

出張の話に戻ります。
これは私の経験なので今となっては昔話です。今はこのような事はおそらくできないと思います。

私がある部門に所属していた時に、いつもはあまり連携をしていない親会社の関西の会場で、自社のサービスの説明を行うというイベントがありました。私より一回り上の先輩(A先輩)と私でその会場に行き、A先輩がプレゼンを行う事になっていましたので、私は何も準備をせずにはっきり言って遊びに行く感覚で出かけました。イベントは午後からだったので、午前中に移動をして、会場のそばまで着きました。
お昼を食べようという事になったのですが、そのA先輩、今から親会社でプレゼンをすると言うのにビールを頼みました。私は、さすがに親会社に会社代表で行ってプレゼンをするので、それはやばいと止めましたが飲んでも顔に出ないから大丈夫だとの事です。はっきり言ってびっくりしました。
プレゼンは問題なくこなして、何事もなかったのかの様にイベントは終わりました。
帰りに、せっかく関西まで来たので、串カツを食べようと言い、新幹線の出発まで串カツとビールを飲んで過ごしました。
この時に、私は出張は楽しむものだという事を理解しました。

A先輩との思い出ですが、ある時は役員を含めて多人数で外出をする事がありました。真夏でとても暑い日でした。その時も、まだ13時頃だったと思うのですが、飲もうという話になり、みんなでお昼にビールを飲みました。黙っていればわからないという話になり、役員も含めてみんなで飲んでいました。その後帰社したのですが、知らない顔をして働いていました。

また、A先輩はある時は、出張先のご当地ラーメンが食べたいと言う事で、本来の駅より前で電車を降りてラーメンを食べたり、遊覧船があるので遊覧船に乗ってみようという事で、遊覧船に乗った事もあります。
ご当地ラーメンの時は私は同行していなかったのですが、予定に対して出発があまりにも早かったので、その時の上司に聞いたら「ご当地ラーメンが食べたいから早く出かけたらしいよ」と言われました。
大分に行ったときは、今は動いていないホバークラフトにも乗りました。
(ホバークラフトは大分空港から市内まで早いけど高い)
色々な経験をさせていただきました。

本当にA先輩は出張を楽しんでいました。
仕事が出来る人で、顧客の心をつかむのが上手な人でした。

また、別の部署で働いた時ですが、その時は上司(課長)とB先輩と私を含め3人で、地方に出張に行ったのですが、予定が合わず打ち合わせが中止になりました。
その時は、上司が飲もうと言い出し、上司がオープン前の居酒屋の扉をたたき、オープン時間前にお店を開いてもらい3人で飲みました。そして翌日は、その地方の観光名所に行って観光をしました。B先輩と私で、上司に海産物がおいしいので、購入するように勧め、クール宅急便で送付するようにして海産物を購入させました(後から分かったのですが、その上司は購入した海産物は嫌いだったそうです)。
何の成果も出ていない、出張が終わり翌日会社に出社しました。
すると、いつもは出張報告など絶対にしないB先輩がご丁寧に、詳しい説明を付けて出張報告を、上司の上(部長)にしました。
その出張報告は、導入検討・テストをしていたコミュニケーションシステムを利用して作成をしており、また内容がいい出来だった(飲んで観光をしてきた内容ですがよく纏まっている)ので、出張の内容はほぼ遊んできたという事なのに、部長はかなり関心をしていました(但し、そのコミニュケーションツールが使えるという点での関心だと思います)。

出張は楽しむものだ。せっかく外出するのですから、楽しんだもの勝ちです。


私はお馬鹿なので、出張の失敗談はいくつかあります。
その時代はスマホなどは無かった時代です。一部で外出時の社内メールなどのやり取りは、ブラックベリーを使っていた時代です。
お客様の拠点が主要駅から大分離れており、新幹線の駅からタクシーで移動すると9,000円程かかります。私はお客様の部長と一緒に移動する事になったのですが、タクシー代がもったいないと思い、ローカル鉄道に乗り継いで安くその拠点に行くことを提案しました。お客様の部長もいつもタクシーで移動をしているのですが、安価に移動ができるとの事で了承してくれてローカル鉄道で移動する事にしました。JRでの移動は問題なく移動できたのですが、ローカル鉄道の乗り換え駅で電車がありませんでした。休日ならその時間にSLで動いているらしいのですが、平日は運休との事で乗り換え駅で2時間の時間待ちになりました。
お客様の部長には謝りました。さびれた駅前の喫茶店で2時間の時間をつぶしました。
また、拠点近くの駅は無人駅でした。駅に降りたらタクシーもいませんでした。タクシーの連絡先の記載もありません。もちろん地図などもありません。完全に失敗しました。
再度になりますが、お客様の部長には謝りました。
地図は無いので、勘で駅からお客様の拠点に移動をしました。かなりの距離を歩く事になりました。本当に勘だけで移動したのですが、奇跡的にたどり着くことができました。
私の同僚などは、交通費など気にせずいつもその拠点に行くときはタクシーで移動をしていました。この時に初めて高くてもタクシーを使うべきだと学びました。

また、別の失敗談です。
飛行場からお客様の拠点に移動するのは、いつもはタクシーを利用しているのですが、時間に余裕があったので、飛行場から拠点へはバス(ローカル)+電車で移動をする事にしました。
バスに乗っていると、お客様からどこにいるのか聞かれました。バスに乗って移動をしている事を伝えると、あきれたように「何をやってるの?」という事を言われました。早く来て先に打ち合わせをしたかったそうです。私はその拠点での移動はその時だけバスを利用しており、その後バスを利用する事はなく、タクシーを利用するようになりました。

私は飛行機で移動をするときは、早割など時間を変更できないけど、少し安くなるチケットを利用していました。ただ、先輩方をみると普通の往復チケットを購入している事が多いように感じました。早割で利用する飛行機は、帰りの時間は十分余裕を持った出発時間で予約をしますが、早割は乗り遅れると無意味なチケットになります。また、前の便に変更もできません。それに対して、普通チケットだと便の変更ができます。出張先で打ち合わせや作業が長引いた時や早く終わった時など、普通チケットだと調整が効くのです。ある時、打ち合わせが長引いて飛行機の時間がやばいとなった時があり、その時普通チケットにしておけばよかったと思った事があります。でも、結局はやっぱり安いので早割チケットを私は利用していました。
出張時に私はJALで予約をして、上司はANAを予約して現地集合にしていた時がありました。その時は台風が来ていて、帰りの便が飛ぶかどうかが心配されました。仕事が終わり空港に行くと、ANAは大幅な遅れで飛ぶことになり、JALは早くに運休を決めていました。早割チケットでも台風の時は、翌日の振替便チケットを発行してもらえました。宿泊は空港から離れた中都市でして、翌日空港にバス(空港への高速アクセスバス)で向かうと、バスが高速道路上の事故の影響で遅延しました。飛行機には乗り遅れました。JALはすごいですね。バスに乗っていたほとんどの人が苦情を言うと、振替便のチケットを準備してくれました(私にとっては振替便のさらに振替便 元は振替便が無い早割の安いチケット)。午後から社外の人との打ち合わせがあったので、自宅に帰ることなくそのまま会社に行くと、ANAに乗っていた上司は出社していませんでした。午後になって上司が出社してきましたので事情を聴いてみました。ANAは出発はしたけれど、着陸はできなかったため、Uターンして元の空港に戻ってきたとの事です。そして、翌日の振替便も便の準備ができなかった為、昼頃になってしまったとの事です。私は振替便の振替便だったけれど、ANAより先に到着してJALすごいなーと思いました。

飛行機ですが、私より年上の人などはANAの利用者が多いです。年上の人は日の丸航空のJALだろうと思うかもしれませんが、ANAはスターアライアンスグループに入るのが早くて、その時はJALはどのグループにも属していませんでした。海外出張や旅行をする人から見たら、ANAがスターアライアンスグループに入ったのはマイルをためるのに非常に魅力的です。また、SFC(スーパーフライヤーズカード)を取得すると、移動が楽になります。ANAが国際グループに入るのに大分遅れてJALはワンワールドに加入しました。その為、私より年上の人などはANAを愛用しています。まぁJALもワンワールドに加入しましたが、海外出張の事を思うとスターアライアンスの方が便利な様な気がします。私は地元の空港が昔JALの便が多かった事があり、JALを昔から利用していました。あと、キャビンアテンダントさんはJALはベテランさんが多いのに対して、ANAは若い人が多い気がします。

私の義理の弟は私より年上ですが、メーカーの営業で出張が多いです。マイルとかにも興味がなさそうだったのですが、ANAをよく利用していたので、ANAのクレジットカードを作ってSFC(スーパーフライヤーズカード)を申請すれば?という事を教えました。SFCは取得できたのですが、妹からものすごく怒られました。SFCは、航空会社のクレジットカードと紐づけると永年利用ができるのですが、そのクレジットカードの年会費が無駄だと言われました。家族会員カードまで作っているので年会費が高いそうです。ステータスを示すようなものですからね。余計な事を義理の弟に吹き込まない様に言われました。まぁSFCを維持しなくてもマイルは溜まりますしね。搭乗手続きが優先されたり、荷物が早く出てくる事や海外旅行の際にラウンジを利用する事よりも、クレジットカードの年会費が高いのであれば、本当に申し訳ない事を教えてしまいました。

私の失敗談から言えることは、交通費をケチったら時間を損する。
また、人に迷惑をかける事もあるので、タクシーは高いと思っても、使うべき時は使うべきであるという事です。


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