『デス・パフォーマンス 倒錯と死のアモクジャーナル』感想

この本を手に取ったきっかけ

オモコロのナ月さんの記事が好きだ。

彼のおすすめ本の特集があり、彼の好きな本なら私の好みだろうと図書館から借りた。

内容は医療、精神医学の専門機関紙からの論文(?)の抜粋である。

2000年に出版された割には美品だった。

pixivで異常性癖のページを読んだ人はこの本が好きじゃないだろうか。


表紙は角川のドグラ・マグラを彷彿とするようなインパクトのあるデザインである。白飛びしてるからセーフという理屈はないんだが。

第一章はある条件下で予期せぬ死を迎えた人はちょっと母との関係がよくなかったかもしれないということが書いてある。(27p)

第一章の写真はもしかして遺体なのだろうか?

表紙で白飛びしている物体を含んだ写真が4点ほど掲載されている。

2000年代の空気感を感じなくもない。現代ならまずだめだろう。まず学校図書館に置きたくない。

日本語訳の影響もあるだろうが、全編読み取りが難しかった。

ナ月さんが例に上げていたフォルクスワーゲンの件もなんだか頭に入ってこない。状況が奇々怪々なのがよくないのか?

57pの娘の人形を用いた状況再現もシュールである。

第2章は『クレイジージャーニー』のケロッピー前田出演回に近しいものを感じた。

118pからの「バート・フゲス博士のこと」の補遺も読んでてゾクゾクした。

第3章は痛々しくてあまり真面目に読んでいない。

自力で身体改造を施した男性の事例が掲載されている。

大学中退してキャリア、そこに落ち着くの!?という驚いた。この手記は一方的に送りつけられたというから、なんとも言えない気持ちになる。こういう極端なことをする人はそういうことしそう。

第4章は私のいよいよ理解の外ヘ飛び出してしまった感がある。


腰を落ち着けて読むというより、びっくり箱みたいな本だった。

幼少期に読んでたら間違いなくこの本を忌嫌っていただろう。

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