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テニスの王子様 読了 (全42巻)

週刊少年ジャンプで連載されていたスポーツ漫画「テニスの王子様 全42巻」(許斐剛)を読みました

よくインターネットにあふれてるテニスの王子様のありえないシーンが気になりすぎて原作漫画の方を読んだ次第です。
スポーツ漫画はこれまでジャンプで連載されていた黒子のバスケとスラムダンクを読んできたので違う競技とはいえ、スポーツ漫画として楽しめそうです。あとテニスの知識はマリオテニスやってたくらいです。

まず舞台が中学テニス部ってことで中学生にしては手塚とか三年生でかくない!?っていう感想から入りました。でも中学三年生でも大きい子はいるか…と納得。でも確かに越前リョーマも初期は絵柄のせいか、中一なりのガキっぽさはあるし三年が回想シーンの中一時代はそれなりに幼く描かれてたな。

まず、インターネットでよくみるぶっとんだテニス描写だけど序盤はそこまでなく、むしろ普通の、レベルが高い中学テニスの試合でした。

「でもブーメランスネイクって何!?・・・まぁでも俺、テニスやったことないからできる人はできるのかなぁ・・・」

という無知ながらも無理やりに納得しながら読み進めました。

そこから「ひぐま落としって何!?」くらいから菊丸が分身しだしてもう異能テニスバトルが始まった気がしました。

石田銀VS河村隆の波動球の打ち合いとかもろバトルだったな。
その以前もそうだけど流血しない試合なかったくらいじゃん。
この試合だって波動球の打ち合いの中、打ち返そうとしたら相手の波動球が強すぎてプレイヤーが観客席までぶっとぶシーンもあったな。

菊丸の分身に関してはダブルスでやってるのに三人に分身するのはさすがに笑ってしまった。そこからシングルスなのに自分はダブルスのほうが合うっていうんでシングルスなのに自ら分身して二人になるのはわけわかんなくない・・・??????菊丸が分身してから菊丸のプレイに目が離せなくなるだろう。

無我の境地もドラゴンボールていうスーパーサイヤ人や身勝手の極意みたいなのでさらにその先もあるってかなりのバトル要素だったな。でも自分の身体を強化したり圧倒的な身体能力を使うのはバトル漫画でもスポーツ漫画でも同じか。

それでも序盤でも終盤でもスポーツ漫画特有の熱いシーンはあった。

スポーツ漫画の主人公サイドってだいたい最強というより中級くらいの強さでそこから強くなるんだけどテニプリの主人公サイドの学校、青春学園は元々2,3年生が強くてそこにリョーマも加わったことでさらにみんなで強くなっていくものでした。リョーマ自体も今でいう無双系主人公だけど他の2、3年生も強い。試合で先に3勝したりして試合前に対戦相手が強そうな描写があったけどそれをくつがえして青学が強かったってことなのか。

2,3年生がくじけそうになるときに生意気な口だけどリョーマなりにはげますシーンもリョーマが記憶喪失になったときにいままで敵として戦ってきた相手が協力するっていうのもスポーツ漫画ならではのアツイ展開だ。
そうそう。スポーツ漫画ってこういうのがアツイよねって。
リョーマが強敵に苦戦して結構な差を開いている時、他校の生徒がさすがのリョーマでも負けるか?と言った時にリョーマを見ていた青学テニス部レギュラー陣が
「まだまだだね!」
と、みんな揃えて言うシーンが大好きすぎる。
リョーマ自体も諦めてなかったけど、
リョーマを知り、リョーマに生意気口言われながらも、リョーマを応援している先輩達も、まだ諦めてなかったしリョーマを信じているんだな…!

いろんな漫画作品でも敵のデータを分析するいわゆる「データ系」のキャラがいるけど主人公サイドに乾貞治というデータ系のキャラがいるけど負けることはあったけどわりと最後まで強かったな。立海大附属の柳蓮二と戦ったときはあえてデータを捨てるプレイで乾貞治に似合わない本能にまかせたむちゃくちゃなテニスでそれはそれでかっこよかったな。
データ系キャラってだいたいデータが打ち破れて負けるイメージあるけど乾貞治は最後まで強さを発揮していた。

王道っぽいけど主人公サイドが強いとかスポーツ漫画にしては珍しいところもあっていままであったスポーツ漫画をくつがえす作品でもあった。(異能バトル的な描写を除いてもそれは言える)
少し話はそれるがよく、黒子のバスケをバスケじゃないっていう声もあるけどテニプリに比べたらリアルよりに感じる。まだ黒バスのほうがかわいいレベル。テニプリがあったからこそ、現代のスポーツ漫画があるのかもしれない。

最後の幸村VSリョーマの試合で幸村の相手の五感を奪うってやばすぎるだろ…でもそれを乗り越えるリョーマもさすがリョーマって感じだ。
いままでリョーマってピンチになることはあるけど割と勝ってはいるからなんやかんだ勝つ安心感はあるけどそれでもピンチになるとさすがのリョーマでも無理か・・・!?ってなるけどVS幸村のときに見せたテニスを楽しんているリョーマ。

テニスって楽しいじゃん

スポーツ漫画でもそのスポーツで苦しい想いをしてもそのスポーツが好き、楽しいって思うのが大事ということを教えてくれたのかもしれない。
テニスが強いっていうのもあるけどテニスを楽しんでいる姿こそが、「テニスの王子様」ってことなのか。

最終的に、めちゃんこ強い状態になる天衣無縫の極みが実はそういう強さじゃなくてテニスを楽しむテニスって答えが良いなって。強敵を前にしても楽しむスポーツ、楽しんでるリョーマってすごい。

テニス以外の、試合で勝った打ち上げのバレーボール大会や焼肉の中学生なりにバカやってる打ち上げシーンはくだらなすぎて好きかも。
これまで戦ってきた学校のテニス部がいっしょになってバカやって青汁飲んで気絶する姿はほほえましいを超えてくだらなおもしろすぎる。焼肉の会が一番ひどい(誉め言葉)

そんなこんなでテニスの王子様を読んだけど本当におもしろかった!

次は 新テニスの王子様 インターネットにあふれてるヤバイテニスプレイって新テニスの王子様にこそ、溢れているらしい。本当にあるかわからないけどさすがにコラ画像だと思ってるからそれが事実か、確かめに読んでいきたいと思います。

…と、新テニ序盤読んでいますがまず十字のガットのラケットってなんですか???


おわり

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