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頑張るのが当たり前です現象


突然、LINEの通知音が鳴った。

大学の後輩からのLINEだった。

内容は仕事の量が多く辛いとのこと。

詳細を聞いてみると自分の限界を超えるような仕事量を休まずにこなしているそうだ。

「頑張ればいつか落ち着く」
そう何度も自分に言い聞かせてはいるが限界が近づいているらしい。

そこまで、自分を追い込みながら働いているのは凄いことだと思う。

もし私がそこまで働いていたら、
毎日、仕事の合間に「自分情熱大陸」を頭の中で妄想し、自分を褒めていることだろう。

にもかかわらず、その働きぶりは後輩の職場では「当たり前」で、それどころか、もう少し頑張る必要さえあるらしい。

凄いことに変わりはないのに、「当たり前」と言われてしまうと周りと比べて秀でていないため、自分を褒めづらくなり、自分の頑張りを認めてあげれなくなっているのだ。

私はこれを“頑張るのが当たり前です現象”と呼んでいる。

“頑張るのが当たり前です現象”

頑張っているだけで凄いのにも関わらず、周りも同じように頑張っていれば「当たり前」になる現象だ。
また、「当たり前」という基準から周りの頑張りと比べ、自分の頑張りが足りないとわかった時には、恥ずかしいと思うことさえある。

「当たり前」と言う言葉は周りの人と比較することで、自分を客観的にみれる一方で、
自分の頑張りを認めてあげれないために「辛い」と言う感情を否定し、自分を追い込んでしまいがちになる呪いのような言葉だと思う。

呪いを解けるのは自分だけ?

そんな後輩へ返信をした。
「君はすごい!!!」
周りが後輩より頑張っていることはもちろん凄い。
だからと言って、周りより頑張っていないとは言うものの後輩は自分の限界に近づくまで自分を追い込み頑張っているのだ。
頑張っていることに対して周りなど関係なく、
また、周りと比較する必要は無いと思ったからだ。
誰かよりも秀でていないと自分の頑張りを認められないのは悲しい。
後輩が自分を自分で褒められない状況にいるのならば、周りが褒めればいいんじゃないか。
そう思い発した一言だった。

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