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クワンソウ(DayLilly)って?

沖縄でクワンソウという、オレンジ色のユリのような花が咲く植物に出会いました。

前回はクワンソウに出会った時のことについて記事に書きました。
こちらです。

クワンソウの和名は「秋の忘れ草」と言います。綺麗な名前ですね。
ユリ科のニッコウキスゲに似た植物です。

学名はHemerocallis fulva で、花が一日限りで終わるため、英名はDay Lillyと呼ばれています。日本では九州南部、および、南西諸島に自生しています。

沖縄の28種類ある、伝統的農産物の一つに登録されています。

伝統的農産物とは、戦前から導入され、伝統的に食されてきた地域固有の野菜で、別名〝島野菜〟と呼ばれているものです。

《島野菜》
野菜パパイヤ、葉ニンニク、紅イモ、島らっきょう、島ニンジン、島ダイコン、島カボチャ、ンスナバー、ヤマン、モーウイ、フーロー豆、フーチバー、ハンダマ、ノビル、ニガナ、ナーベーラー、チシャナバー、タイモ、シマナー、シブイ、シカクマメ、サクナ、ゴーヤー、クワンソウ、カンダバー、オオタニワタリ、ウンチュー、イーチョーバー

クワンソウは、昔は地元の人々の家の庭先に植えられていて、野菜として食べるだけでなく、安眠するための民間療法としても食べていました。
秋に美しいオレンジ色の花を咲かせ、葉だけではなく、花や蕾も食べることができます。
ニーブイ草(眠り草)とも呼ばれ、昔からリラックス効果があると言われ、鍋料理やお浸し、和え物、みそ汁やてんぷらなどにして食べられてきました。

クワンソウに含まれる成分には、アスパラギン酸、リジン、トリテルペン、ヒドロキシグルタミン酸、βシトステロール、オキシピナタニン等があります。

トリテルペンは抗酸化作用を持ち、発がん予防、血糖降下、抗高脂血症に働きます。
アスパラギン酸は疲労回復、生体内のエネルギー代謝や核酸の合成にかかわっています。
オキシピナタニンはアミノ酸の一種で、安眠効果があり、心身の疲れを取る効果があります。

乾燥葉には、メラトニンやセロトニンを分泌するのに必要なトリプトファンや、ドーパミンを作るチロシンも含まれていて、煎じて飲まれていました。

最近では、クワンソウの効果や安全性について研究もされていて、長期間食べても、毒性、蓄積性、染色体への影響もなく、睡眠導入剤や抗不安薬のように、習慣性や依存性もないことが分かっています。

クワンソウを食べると、自然な睡眠を促し、ノンレム睡眠を増やし、ぐっすりと良好な睡眠をとることができます。

クワンソウが安眠をもたらすメカニズムとは、どういうものでしょうか?

それは、手足の末しょう血管の血流を良くして、体表面の温度を上げ、
それによって体の深部体温を下げて、脳の温度が下がることによって、覚醒から睡眠へと脳のスイッチを切り替えます。

これは人間が自然に眠くなる時のメカニズムの一つなので、クワンソウは自然な形で良質な眠りへと向かわせる手助けとなります。

クワンソウは花が美しいだけでなく、美味しく食べて、しかもリラックス効果のある、魅力的な野菜ですね。
私も実際に、畑で花を摘んで、甘酢和えにして食べてみました。
訪ねたのは沖縄本島のやんばる今帰仁村の、「リフレミン」の原料を栽培している農家さんです。こちらではクワンソウを有機、無農薬栽培しています。

〝花を摘んでいるところ〟

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きれいなオレンジ色で、くせがなく、ほんのり甘みがあり、プリプリ、シャキシャキした食感で、とても美味しかったです。

〝茹でる前のクワンソウの花〟

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最後に沖縄の海の写真も💕

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ありがとうございました✨


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