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皆さんは自分のと仲良くできていますか?

僕は今でこそ仲良しですが、若い頃は反抗期でよく母にあたっていました。
僕は父と母がいますが、母は本当の母ではありません。が、本当の母が小さい頃家から出て行って、本当の母の顔も覚えていない僕からすれば、今の母は本当の母です。

そして、母自身も僕のことを自分が産んだ息子のように可愛がってくれました。恐らく、僕の家族は今の母がいなければ今ほど幸せを築けていないでしょう。それぐらい母は我が家にとって救世主のような存在でした。そんな母に対して若い頃の僕はよく反発していました。

ところで皆さんは、沖縄のバンドの「かりゆし58」というグループを知っていますか?恐らく僕のような20代後半や30代の人に特に知られているんではないでしょうか。その人たちの代表曲に「アンマー」という曲があります。「アンマー」とは沖縄の方言で「母」を意味します。ボーカルの前川真悟さんが母へ向けて制作した歌です。ぜひ聴いてみてください。

https://youtu.be/4_OKI91h3tw

その歌詞の中で2番のサビの部分で
「アンマーよ 私はアナタに言ってはいけない 決して口にしてはいけない言葉を 加減もせずに投げつけてはアナタの心を踏みにじったのに アンマーよ あなたはそれでも変わることなく 私を愛してくれました」
という歌詞があります。僕はこの部分を聴くたびに泣きそうになります。

なぜかというとそこには僕の学生時代の母との喧嘩が背景にあります。学生時代、反抗期の真っただ中、よく母に反発していた僕はある日言ってはいけない言葉を母に投げつけてしまいます。

ちょうどあれは高校2年の夏頃でした。いつも通りの母との喧嘩の最中に僕はこんなことを言います。
「お前は本当の母親じゃないだろーが!」と。

それを聞いた母は思いっきり僕の頬をビンタしました。今でも覚えていますが人生で1番痛いビンタでした。その後二人とも部屋に戻ります。しばらく時間が経ってすっかり頭が冷えた僕は「なんてことを言ってしまったんだ」と反省します。そして謝りに行こうと母の部屋の前まで行くと、僕の足がピタッと止まりました。なんと母は泣いていました。僕は部屋に入ることができずに次の日朝母に泣きながら謝りました。

最低ですよね。。。だからいまだに「アンマー」の歌詞を聴いて泣きそうになる自分がいます。そして今こうして文を打ってても泣きそうになります。
今では当たり前ですが、反抗することもなく母とは仲良しです。

僕がなぜこのような話をしようと思ったかというと、僕はもうすぐ結婚します。結婚するという報告に一番喜んでくれたのも母でしたし、一番相談に乗ってくれたのも母でした。だから、母本人には見てもらわなくてもいいから、感謝の気持ちを書きたかったのです。

僕の母は世界一の母です。
ありがとう。


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